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コロナウィルスに見る中国の影響力の増大

 中国の動向は、日本に大きな影響を与える。その影響は、増大している。
 2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)と2020年のコロナウィルスを比べてみると、日本に対する影響は桁違いに大きくなっている。
 それは、中国からの訪日観光客が、当時と比べて著しく増加しているからだ。2002年と2019年を比べると、中国からの訪日観光客数は21.2倍に増加している。

 コロナウィルスの影響で中国からの旅行者が減少すれば、日本の関連産業も大きな痛手を受ける。
 さらに中国の生産活動が停滞すると、日本の産業に重大な影響が及ぶ。日本の対中国輸出額は、2003年から2019年の間に約3倍に増加している。

 これまでの17年間でこのような影響は拡大しているのだから、将来はさらに大きな影響を受けることになるだろう。
 単に経済活動だけではなく、生活の様々な面に影響が及ぶだろう。国の体制にも影響があるかもしれない。
 したがって、中国が今後どのような国になっていくかは、すべての日本人にとっての重大な関心事だ。


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