外部脳で仕事の能率が飛躍的に改善し、生活が豊かに
◇ 「頭を整理する」のは無理。外部脳にまかせるべきだ
よく「頭を整理しよう」と言うのですが、頭の中を整理するのは難しいことです。
そうした努力をするのでなく、外部脳を作り、アシストしてもらうのです。
私はいま週5本のウェブ連載を行っています。外部脳の助けがなければ、混乱してしまって、とてもうまく進められません。
外部脳の仕組みを作ることによって、初めてうまく運営できるようになっています。
外部脳を作り、それを活用できるようになれば、どんな仕事であっても、仕事の能率は飛躍的に改善します。そして、生活が豊かなものになります。
◇ 外部脳と人間の脳
外部脳は、一度入力した情報を決して忘れることがありません。ただ、適切な仕組みを作らないと、古いものを引き出すことがだんだん難しくなってきます。
人間も昔の事は忘れてしまうので、それと同じことです。
人間と違うのは、うまい仕組みを作っておけば、引き出せることです。
これから述べることの中心は、そのような仕組みをどのようにして作るかです。それがうまくできると、外部脳は、ある面で人間の脳よりも強力なものとなります。
外部脳にできないのは、創造的な活動です。人間は情報を単に覚えているだけではなく、様々な情報をつなぎ合わせて、新しいアイデアを創出していくことができます。
最先端のAIは、それが徐々にできるようになっています。
しかし、残念ながら、ここで提案する外部脳ではそれはできません。これが人間の脳よりも劣っているところです。
ただし、外部脳は、この面でもアシスタントになります。
仕事は取り掛かりを作れば成長します。そしていつかは完成します。その取り掛かりを作る役目をしてくれるのです。
やっている案件ごとにボックスを作り、これから何をやらなければならないか、どこまでやったか、覚えていなくてはならないことは何か、などを記録しておきます。
私の場合は、連載がそれぞれ1つのボックスになっています。あるいは本にする仕事であれば、それが1つのボックスです。
◇ 実の周りにある情報を宝に変えよう
あなたの身の回りには、うまく活用すれば宝になるような情報がたくさんあります。
例えば、つぎのようなものです。
・TODOメモ:やるべきことを外部脳に覚えておいてもらえば、頭を本当に必要な仕事に解放できます。
・書かなければならないが面倒なので、なかなか書く気になれないメール。下書きを外部脳に口述筆記しておいてもらえば、書けます。
・ 会議のメモ
・打ち合わせのメモ
・新事業についての提案アイディア
・上司から言われていた問題に対しての解決アイディア
・会議で行なう予定のプレゼンテーションのメモ
・後で役に立ちそうな新聞記事
・原稿書く予定になっているのだが、それについてのアイディアや下書き
・取引先相手に関するメモ。
◇ 現在の状態には問題があるのでは?
以上のような情報を処理するための現在のあなたのシステムには、つぎのような問題があるのではないでしょうか?
・メモを取ろうと思ったが、手元にメモ帳がない
・紙に書いたけれどもどこかに見えなくなってしまった
・暫く前に書いたメモをどうしても見たいが、どこにあるかわからない
外部脳のシステムは、これらの問題を解決します。
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