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アイディア農場プロジェクト:日本経済(その1)

このページは通読用のものではありません。
ここにあるのは、思考の断片、アイディアの種です。
毎日ひとつを取り上げて読み、それに対して考えを巡らせてください。
そこから、新しいアイディアが芽を吹き、成長することを期待します。

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日本の所得収支の黒字は、貿易収支黒字よりはるかに大きくなっている。日本にとっての課題は、貿易黒字を拡大することではなく、対外資産の運用を効率化すること。

英国の教育専門誌THEによる「世界大学ランキング」の2019年版で、アジア1位は中国の清華大学(世界22位)。東大は世界42位。

THEの「世界大学ランキング」で200位までを見ると、日本は2校(東大、京大)だが、中国は7校。

Usnewsのコンピュータサイエンス大学院世界ランキングで、1位は中国の清華大学。日本の1位は東大だが、世界では91位。

全米科学財団( NSF)が今年1月に発表した2016年の論文数世界ランキングで、1位は中国 、2位アメリカ、日本は6位。論文総数が減少傾向にあるのは日本だけ。

全米科学財団の論文数世界ランキングで、1995年から2005年頃までは、アメリカが世界1位で、日本は2位だった。

日本の大学の問題は、過去のしがらみから脱却できないこと。中国の大学の躍進が著しいのは、過去に縛られていないからだろう。

日中間で、外交関係や企業の取引関係だけでない人と人の繋がりができることが重要。とくに、学者同士の繋がり。

本当の地方創生は、ふるさと納税からは出てこない。ふるさと納税は寄付の全額を税額控除する仕組みだが、これは寄付税制の基本に反する。

日本の高度成長とは、農業経済が工業経済に移行する過程であった。日本はその転換に成功した。

本来は、平成の時代において、工業経済からさらに情報経済への転換が必要だった。しかし、その転換には成功しなかった。

日本が情報経済への転換に成功できなかったのは、高度成長を実現した社会勢力が、既得権益集団となり、変化を阻んでいるから。

過去の遅れを取り戻せないのは、既得権集団が足を引っ張るから。

社会構造転換のためには、過去に成功した勢力の影響力をどのように縮小するかが重要なポイントだ。

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