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『「超」整理法』からのあゆみ

『「超」整理法』以降の、個人が扱う情報の整理に関する私の考えの変遷を振り返ります。ITの進歩によって、『「超」整理法』時代には不可能であったことが可能となりました。

1.「超」整理法

 個人が扱う紙の情報についての整理法(正確にいうと、「整理しない方法」)の提案です。「内容に従って分類する」という方法は機能しないことを指摘し、「分類をしないで時系列的に並べる」という「押し出しファイリング」を提案しました。
 ずっと後になってから、これは、コンピュータのキャッシュメモリの設計思想(MTT:使ったものを先頭に出す)と同じであることを指摘されました(1993年刊行)。

2.超「超」整理法

 Gメールの送信記録がいつの間にか貴重なアーカイブ(文書保存庫)になっていることを発見し、新しい情報の整理法が可能になっていることを知りました(2008年刊)。
 本書の基本思想は、「分類するな。検索せよ」です。

3.クラウド「超」仕事法

  スマートフォンを利用してクラウドで情報を管理する方法を提唱しました(2011年刊行)。
 本書の基本思想は、「ため込むな。クラウドにあげよ」です。
 

4.究極の文章法

 音声入力を用いて書いた初めての本です。音声入力によって、文章の書き方が一変することを述べ、そのための具体的方法を示しています。
 Googleドキュメントに入力していたのですが、これをクラウドアーカイブにするところまでは進みませんでした(2016年刊)。

5.「超」AI整理法

全文公開

 Googleドキュメントをクラウドアーカイブとして「超」メモが構築できることを提案しました。「情報を無限にためて、瞬時に引き出せる」システムです。
 本書の基本思想は、「<捨てなくてはならない>という考えを捨てよ」ということです
 ただし、このときには、検索機能の活用を重視し、リンクの利用をしていませんでした。なお、本書では、Googleレンズの画像認識機能の利用についても述べています。

 ◇プロンプト集

6.書くことについて

全文公開

 多層ファイリング(Googleドキュメントにリンクをつけて作る)によって、「超」メモの機能がさらに向上しました。これを駆使して文章を書く方法を提案しています。
 「とにかく始める」「アイディアを逃さない」「3次元である内容を一次元の文章に組み立てる」などのための方法です。本書の基本思想は、「クリエイティング・バイ・ドーイング」です(2020年刊)。

























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