アイディア製造工場2

アイディア製造工場を作る

アイディア製造工場にようこそ!
最新鋭装置によって、アイディアを生み出すことができます。

(内容は順次追加されます。まだリンクが繋がっていない記事もあります)


第1章 アイディア製造プロジェクトとは何か?

1.「創作ノート」の現代版を作る
 作家の創作ノートのようなもの。
 最新の情報技術を用いて、強力な「創作ノート」を作ることができます。

 これまでは頭の中だけでやっていた操作を、かなりの程度、PCやスマートフォンの操作として行なうことが可能になります。
 まさに、工場と呼んでも大袈裟ではない状況になってきます。
 「植物工場」というものはすでにあるのですから、「アイディア製造工場」があっても、少しもおかしくありません。

 なお、AIで文章を書こうとする試みは行われています。
 新聞記事などでは、すでに実用化されています。広告でも、AIによる作成がなされています。個人が利用できるサービスもウエブに登場しています(現在では、実用的なものとはなっていませんが)。
 しかし、これらは、「創造」とは言い難いものです。
 将来、ここで考えているような仕組みをAIが実行するようになり、個人でも利用できる時代が来ることはありえます。
  しかし、その場合においても、第2章で述べている「テーマの発見」や、第4章、第5章で述べている過程をAIだけが行なうことはできないでしょう。これらにおける人間の重要性は増すはずです。

 人間が考えることが必要であり、それこそ最も重要なことなのです。
 ただし、アドホックに、その時々によって違う方法で進めるのではなくて、「考えをすすめる仕組みを作っておく」というのが、「アイディア製造工場」の目的です。
 一定の手続きに従っていれば自動的に結果が出てくるような、そのような手続きの仕組みを作るのです。

 例えば私が数年前からやっているのは、「アイディアの最初は、Googleドキュメントに音声入力で記録する」ということです。
 これは、大変大きな成果をあげています。

 しかし、それをその後どう処理するかについての仕組みが確立していませんでした。
 その時々の様々な方法でやっていたのです。それを秩序だってシステマティックに行うようになって能率が上がってきました。
 このような仕組みを作るとのが、アイディア製造工場の目的です。

2.アイディア製造工場の目的
 外から入ってくる情報や、頭の中で生まれるアイディア。
 それらをうまく保存し、整理し、関連付けて、新しい体系を作りあげ、事業計画や書籍・論文などに仕上げていく。
 これが、アイディア製造工場の目的です。

3.すべてのクリエイティブな活動に使える
 以下で紹介するのは、私自身がやっていることの説明です。具体的には、記事や書籍をどう書くか、ということです。
 きわめて有効に機能しています。
 私は、2019年には書籍を9点刊行し、現在ウエブ連載を5本書いています(うち4本は毎週、1本は隔週)。このシステムがなければ、とてもできません。

 この方法は、他のことにも使えます。
 例えば、会社で新しい事業計画を考える場合に利用可能でしょう。会議のための報告書の作成でも必要なことです。
 勉強している人であれば、勉強を進めるための手段だと考えてください。
 『「超」独学法』、第6章の5

 自分史を書くのでもよいでしょう。
 この方法は、広い応用範囲を持つものです。

第2章 そもそも、考えるべきテーマをどう見つけるか?

 書籍のテーマなり、事業プロジェクトなりが予め決まっている場合には、比較的簡単です。
 しかし、実際には決まっていない場合が多いでしょう。
 重要なのは「テーマを探し出すこと」「プロジェクトを探し出すこと」なのです。
 アルキメデスは、「我に支点を与えよ。そうすれば地球を動かしてみせる」と言ったそうですが、「我にテーマを与えよ。そうすれば世界の常識を覆して見せよう」と言うことができます。

1.そもそも、何について書けばよいのか?

2.質問ジェネレーター

3.テーマを見いだすことこそ重要

 アイディアは、このように育てる

 アイディア製造工場の構想

 原稿のテーマが見つからなくて困っているクリエイターの方に

4.私は質問を沢山持っている


第3章 アイディアの原料を作る
1.外部から入力される情報
 私の場合、入力される情報としては、つぎの2つがあります。
 第1は、新聞記事です。これは、プッシュされてくる情報です。
 第2は、自分の問題意識に関連して、プルする情報です。
 これにはさらに2つのものがあります。
 第1は、ウエブの検索
 第2は、自分が持っているデータベースの検索です。

 あなたが持っている情報を宝に変えよう

2.新聞記事をどのように活用するか
 写真を無限に保存することが可能になり、その検索が可能になりつつあるので、「とにかく写真に撮る。後からそれにタグをつけたり、アルバムを作ったりして、分類する」という方法が可能になりつつあります。
 新聞記事にこの方法を用いることにより、新聞切り抜きの悪夢から逃れられるとともに、第2章で述べた「テーマ発見機械」として利用することができます。

 印刷物や手書きの情報の保存・整理・管理問題が大きく改善された

 Googleフォトに保存してある写真にタグをつけ、検索することができます

3.自分のデータベースから検索する
 私の場合には、電子メールのログが、自分が作成したデータのアーカイブになっています。
 これを見て、「かつてこんなことを考えていた」ということが分かり、それを復活させて成長させることもできます。

 「超」メモ帳とGmailを組み合わせた、きわめて強力な資料アーカイブ

 ただし雑音が非常に多いので、目的のものをピンポイントで見つけ出せるとは限りません。このためには、いくつかのノウハウが必要です。
 見出したものにタグをつけておくことも有用と思います。

4.手書きのノートを編集することが可能に

 手書きのノートを編集する

5. 頭に浮かんでくる情報をどう保存し、整理するか
 人間は忘れる動物第2の脳を作って助けてもらう。
 昔から、天才はメモした。

 いま、ITを利用して強力なメモ帳が作れます。
 浮かんでくる様々なアイディア。これは音声入力で「超」メモ帳に記録します。
 アイディアが浮かぶのは、私の場合で言えば、第1が眠りかけの時。第2が目が覚めたとき。第3が、朝の散歩の時。

 無限にためて瞬時に引き出す「超」メモ帳

「超」メモ帳をとにかく作ってみよう

「超」メモ帳は、ずぼらで、いい加減なやり方でも使える

ぐうたら版「超」メモ帳の薦め

iPhoneのメモで 「超」メモ帳を作る

 こうしたアイデアをキャッチして忘れないように保存するのは、昔は難しかったのですが、いまスマートフォンの音声入力を活用することで、効率的にできます。

 紙に書いたメモ、ホワイトボード書かれた情報は、スマートフォンのカメラで撮影しておきます。

 紙情報を原料として取り入れる

 AIを利用して、紙のメモを保存し、必要に応じて引き出す

 写真メモは、紙のメモより優れている


第4章 アイディア製造工程:さまざまな情報やアイディアを関連付け、アイディアを生み出す

1.断片的アイディアをどう処理するか?
 最も難しいのが、断片的に浮かんでくるアイディアをどのように処理するかということです。

 最低限、「あああ」 と書き込んでおけば、後からそのメタキーワードによって引き出すことができます。

 「あああ」の他に、内容を示すキーワードをつけておくことも考えられます。ただし、これが有効に機能するかどうかわかりません。
 キーワードを忘れてしまう場合が多いのです。
 あるいは沢山ヒットしすぎててしまうこともあります。

改訂版アイディア農場プロジェクト:考えの断片をどう処理するか?


2. デジタルとアナログの区別が曖昧になってきた
 しばしば、「手書き派」と「デジタル派」の区別がいわれます。しかし、コンピュータのパタン認識能力が発達してくると、デジタルとアナログの区別が曖昧になってきます。
 音声入力に非常に依存するようになったのも、その1つの例です。音声は典型的なアナログ情報ですから。
 今後、画像認識能力が高まってくると、手書き派とかデジタル派ということの区別がなくなってきます。

googleフォトに保存したメモ、名刺、新聞記事、領収書などの写真を検索する方法

印刷物や手書きの情報の保存・整理・管理問題が大きく改善された

Googleフォトに保存してある写真にタグをつけ、検索することができます

手書きのノートを編集する

TODOメモが機能するようになった

名刺と領収書を整理するための最強力の方法

3.関連付けて成長させるには、デジタル情報にしてクラウドに上げることが必要
 ただし、それは、人間とコンピュータのインターフェイスのことであって、いったんコンピュータの中に入った情報(デジタル情報)が、手書き情報に比べて圧倒的に強力であることは、いうまでもありません。

 様々な断片的な考えを組み合わせ、関連付け体系つけていくためには、まず、それらがテキスト情報になっている必要があります。
 紙の情報の場合、第3章の2のようにして編集することは不可能ではありませんが、どこかの段階でテキスト情報に変換する必要があります。

 しかも、ローカルな端末に置いてあるのではなく、クラウドに上がっている必要があります。クラウドに上げることによって、初めてそれらの考えの有機的な関連付けが可能になります。多くの人は、
 これまでの惰性で、ローカル処理をしているために、能率が上がりません。

 外付けハードディスクを買うよりは、クラウドの容量を買う方が良い。
 編集ができるし、検索ができます。

 情報はクラウドにあげなければ活用できない

 現在でも先端的なIT企業であれば、AIを用いてアイディア生産ができるようになっているでしょう。新聞記事などは、AIが書くものがすでに登場しています。
 個人でも、以下に述べるように、かなりのことができるようになっています。

4.将来の自分に伝達することが必要
 数週間経てば、自分自身が別の人間になってしまい、折角思いついたことを忘れてしまいます。だから、他の人にも分かる形で、きちんとした文章にしておくことが必要です。
 実際、アイディアメモを見ると、「こんなことを考えていたのか!」と思うことも多く、過去に考えていたこと、あるいは入ってきた情報で、活用されていないものが非常に沢山あることがわかります。

5.アイディア製造マシーン

 アイディア製造マシーンによって、ビルディングブロックを作ります。
 ここで作り出されるのは、150字~1000字程度の文章です。

アイディアは、このように育てる

メタキーワードのさらに効果的な使い方


第5章 組み立て工程
1.さまざまなアイディアをどう関連付けし、どう「見える化」するか

◇ ブロックを体系の中に位置づける
 体系が出来上がっている場合には、ブロックを体系の中に位置づけていきます。
 1つのフォルダを作ってそれを目次ページからリンクさせてもいいし、短いものであれば、目次ページに書き込んでしまっても構いません。

 ただし、「第4章の作業が終わってから第5章に行く」と言うわけでは必ずしもありません。
 体系を組み直す場合もあるし、体系側の要請から、新しいブロックを作らなければならない場合もあります。
 こうして、「第4章の作業と第5章の作業が行ったり来たりになる」というのが普通です。

 最初からかなりの内容のものがある場合には、目次ページからリンクします。
 ウェブなどに連載している場合には、内容はすでに完成した形になっているので、目次からリンクの形で関連付けられているだけです。

 しかし、最初のうちは目次ページに内容も書いてある場合もあります。
 その内容がだんだん大きくなってくると、それは独立したページになって、目次ページからリンクで連結するようになります。

 そのうちに目次ページは次第に目次だけになって、全体の骨格だけが示されるようになります。筋肉に相当する分は独立のページになるわけです。


◇「文章は字数である」 ビルディングブロックを積み上げることによって体系を作ります。

 アイディアは、このように育てる

◇ 全体の体系を一覧できるようにする
 あるところまで行ったら、全体が一覧できる形にします。
 眼に見える形で体系だった形で考えをまとめます。

 こうした形でまとめられば、どこで論理がつながっていないか、どこが弱いか、どこが補強すべきところかが分かります。
  また、新しいアイディアを思いつきます。

 「作家の創作ノート」は、これを目的としていたのでしょうが、いまは、もっと効率的な形で行なうことができます。第2章から第4章までの方法によってビルディングブロックを作り上げたからです。
 
 アイディアは頭の中で生まれるのですが、頭の中にすべての情報を詰め込んでいるだけでは、さまざまな要素の関連付けを把握するのが難しいのです。
   かつて、KJ法が言われたことがありますが、すべての組み合わせを試みるのは無駄なことです。
 いま、ITの助けをえて、これができます。

   体系ができれば、これを「寝かして」、頭の中で熟成させることができます。
 2と3で述べるのが、現在利用できる最強の方法です。


2.「超」メモ帳を活用して、体系を組み上げる
 第5章の組み上げの仕組みは、Googleドキュメントに作るのが最も便利だと思います。つまり、「超」メモ帳に体系を作っていくのです。
 その理由:
 編集の操作が容易であること。
 検索とリンクが可能であること。ローカルなメモリでは、検索もリンクもできません。また、noteでは検索ができません。

 ただし、推敲作業は、ローカルな端末で時間を使うのが便利なので、Googleドキュメントのデータをコピーペーストして、ローカルの端末で行っています。

 その記録はローカルの端末にも残っていますが、これを利用することは、あまりありません。


(1)リンクを貼る
 
まず目次ページを作り、ビルディングブロックとなる記事を、その体系の中に位置づけていきます。

 「超」メモ帳内にリンクを貼る

(2)キーワードを用いる

 キーワードを忘れてしまうのでメモをしておきます。
 例えば、中国に関する原稿の下書きであれば、「あああ中国」をキーワードとしておきます。
 
 特典ページ中の記事(カスケード方式など、5記事)

3.noteを活用して体系を組み上げる
 人に見せられる形で書く、外部に出せる形で書く。
 これは、さまざまな意味で重要なことです。
 ノートに公開する意味は、きちんとした文章にする圧力が働くこと。
 コメントをもらうのは、「超」メモ帳よりこの方が便利。
 「見える化感」があります。
 ただし、体系ができておらず頻繁に改訂する必要がある場合には、noteでは不便です。
 「超」メモ帳のほうが簡単にできます。

 アイディア製造工場を作る

・マガジン、目次、タグ
 noteに体系を作っていく場合、つぎの3つの方法があります。

 ・マガジンを作る。
 ・目次を作る。
 ・サポートバラバラのノートに#タグをつける。ただし、他の著者のものと混同されないようにする。

 マガジンに入れるのは簡単。ただし下書きでは入れられない。
 目次は下書きでもリンクできる。全体のとの関連をつけられます。
 タグをつけるのは重要ですが、どのようなタグをつけたかを忘れてしまうことがあります。そこで、タグ一覧のメモを作っておきます。

 下書きのままなら、秘密にしたい情報でも取り扱えます。ただし、下書きは何かと不便です。
 それほど高度の機密を要しないものであれば、いくつかの方法があります。
 第一は過去のノートを書き換えること。タイムラインの下のほうにあるので、多分気づかれないでしょう。
 第二の方法は、有料にすること。

 編集権限を持っているなら、どれも見ることができます。持っていなくても下書きの共有が可能。

4.最終的なテキストにする
これは、PCでエディタを用いて作業するのがよいでしょう。


第6章.ブレインストーミング
1.ブレインストーミングは有用
 ブレインストーミングは、適切なメンバーが得られれば、きわめて有用です。
 ただし他人に依存してはいけません。
 最終的には個人の作業であり、そのための環境と考えるべきです。
 自分自身に義務を課す。タイムリミットを課す。

2.オンライン・ブレインストーミング
 共有が必要となる場合もしばしば生じます。
 noteを用いれば、さまざまな形の情報共有が可能です。
 Googleドキュメントの共有も可能。ただし、扱いに注意する必要があります。

3.書籍やウエブとの対話によるブレインストーミング
 書籍やウエブとの対話


第7章 学ぶために本を書く
1.学ぶための最強の方法は、本を書くこと

 本を書くのは、「著述業」とか「作家」と呼ばれる一部の人たちだけが行なうことではありません。
 もっと多くの人が本を書くべきです。

 学ぶための最良の方法は、人に教えることです。とくに、独学の場合がそうです。
 『「超」独学法』第6章の5

 いまでは、別に教壇に立つ必要はありません。
 
 自分で本を書けばよいのです。
 noteに「**講座」を作るのがよいでしょう。例えば簿記の試験を受けるために勉強しているのであれば、簿記講座を作ります。
 これは、人に教えると言う形を形式をとっていますが、実際のところ、自分が勉強するためのものです。
 英語の勉強したいのであれば、英語の勉強のための教材のリンク集を作りまう。これで丸暗記をするのが最も効率的です。


第8章 TODOリストで頭を解放
1.人間は忘れる動物なので、第2の脳を作って補助してもらう
 そして、頭を創造的な学習に解放すべきです。
 本当に必要なことに脳を使う

 このため、TODOリストを「超」メモ帳に作っておきます。
 TODOメモが機能するようになった

 こうしておけば、いちいち覚えたり、思い出そうとしたりする負担から頭を解放させることができます。

 外部脳で仕事の能率が飛躍的に改善し、生活が豊かに

 なお、音声メモで入力します。そうでなければとても実用になりません。一般に、「超」メモ帳は、音声メモを使わなければ機能しません



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