古民家ゲストハウス開業1年目の結果報告1 お客さんはどこから?そこから考えられること
2019年2月22日、古民家ゲストハウスをオープンしてから約1年。
ぎりぎりの状況はありますが、なんとかやりくりしていますが、何とかやっているというのが現状です。これから、何回かに分けて、この一年間の成果と振り返りについて書いていこうと思います。
初回の今回は、お客さんはどこからやってきてくれたのか、そしてそこから考えられることについて書いていきます。
どこからやってきたの?【国内】
昨年一年間に足を運んでくださった方は、一体どこから来たんだろうということで、地図グラフにしてみました。
昨年の草地家宿泊者の比率は国内90%、海外10%。
マップグラフにするとこうなります。
国内の約50%は大阪、兵庫など関西圏、次は首都圏(東京、神奈川、埼玉)。そして、岡山が多いのは、友人たちのおかげです。(これ、予約した代表者のみなので、グループなど細かなことはわかりません。途中で合流して淡路島へという方もいました。)
ちなみに、淡路島総合観光戦略(兵庫県)によると、観光で淡路島に来る宿泊者の約80%は関西圏で、うち、兵庫・大阪だけで約60%を占めるそうです。
これらの傾向と淡路島総合観光戦略からみた考察
この統計データからも私たちの宿に足を運んでくれた方からもよくわかることは、淡路島は関西圏に需要が多いというのがよくわかります。
私なりの考察ではありますが、自分が住んでいる場所から海や山がある地方に観光(日帰り・1泊2日程度)の目的地を考えたら、関西在住であれば淡路島や日本海側、九州在住であれば九州圏内など、それぞれの住んでいる都市圏にごとで、ある程度地域は特定されると思います。
そのため、例えば、東北や九州から淡路島に来るということはよほどの目的がない限りは可能性として少ないと考えています。
ただ、首都圏在住者だけは旅の目的地を全国に目を向けているのだということ。
わざわざ地方に旅行に行くのであれば、1泊ではなく2泊や3泊など、まとまった休みを取るということが考えられます。関東圏から来た方に関しては、目的地がひとつの地域だけではなく、その周辺の地方というようなかたちです。うちでも、関東方面から来た方の方が連泊が多く、そのまま四国に行くという方が多かったように感じます。
どこからやってきたの?【海外】
そして、次は海外は9カ国。
アメリカ、カナダ、中国、香港、韓国、台湾、イギリス、フランス、ルクセンブルクでした。
海外から淡路島に来る方の多くは、日本に何度か足を運んでいて、田舎に行きたいという方がだったように思います。ということで、比較的日本語をある程度理解できる人が多くて助かりました。移動はレンタカーがほとんどで、ロードバイクが1組、「洲本バスセンターについたんだけど…?(英語で)」っていう方が1名でした。
海外の方が地方に来る場合
日本の田舎では、英語表記なども少なく、まだまだインバウンド需要に対して親切ではありません。
ただ、それでも日本の都市部の観光地(大阪・京都・東京など)では人が多すぎて…、とか何度か日本に足を運んだことのある人にとっては、田舎に行ってみたいという需要はあるみたいです。
また、お話をしていたら、有名建築家の建築物、自然現象、伝統芸能、景色のいい場所などに関心が高いということも知ることができました。淡路島であれば、安藤忠雄の建築物、渦潮、人形浄瑠璃などです。
最後に
宿にくるお客さんの傾向というのは、その地域に来るお客さんの傾向と近いものがあります。もちろん、ゲストハウスならではの色を持って、こういう人に来てほしいっていうのがありますが、それ以上に圧倒的に大部分の需要に対してどのように対応することができるのかということを考えることも大切かと思います。