それぞれの世界で言語が違う(空き家改修、マンションリフォーム、資本的支出)
前回、購入した古民家は事業資産になるということについて書きました。
今回はより具体的に耐用年数の計算などについて書いていこうと思ったのですが…。
実は、いろいろと調べていたところ、古民家や空き家改修という世界、資産運用の世界、国税庁では、使われる言語が違う(表現の違い)があるということに気が付いたので、その部分について触れていきます。
流行り、空き家利活用の世界では
今の時代、若者や移住者が空き家や古民家に手を付けるときは
古民家購入 ⇒ 古民家改修・リノベーション ⇒ 事業
と表現することが多いです。
ちなみに、
リノベーションとは…既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり付加価値を与えることである。
(Wikipedia参照
不動産・資産運用の世界では
一般的な不動産投資・資産運用の世界では、
中古物件の購入 ⇒ リフォーム ⇒ 事業
ということが多いです。
中古物件(空き家やマンション)を買って、賃貸収入を得る人の世界ですね。正確には、リフォームとリノベーションという言葉には違いがあるので、リノベーションかもしれませんが、そのあたりは場合によりけりです。
国税局の世界では
では、これらの資産についてルールを決めている国税庁では、
中古資産の取得 ⇒ 資本的支出 ⇒ 事業
となります。
中古資産の取得や資本的支出という、急にお堅い言葉になります。
なので、国税局のWebサイトで調べるときや、税理士さんのWebサイトなどを見るときは、この言葉が大切です。
ぞれぞれの世界の言語に変換して会話する
それぞれの世界で言語が違うので、どの世界の人と話をするのか、ということ考えたうえで、その世界の言語の返還することで、話が通じやすくなります。そして、何より、その言語を使用することで、相談者に対して信用性が高まります。
例えば、最近税務署に相談に行ったのですが、
「大工工事と水道工事は、修繕ではなくて、これは資本的支出に該当すると思うのですが。」
というように話をしたほうがすんなりと話ができました。
また、減価償却などについて調べるときは、「古民家 減価償却」などで調べるよりも、「中古資産 資本的支出」で調べる方が深く調べることができます。ちなみに、こういうことを教えてくれるWebサイトは不動産運用関係が多いので、不動産言語になっていることが多いです。
国のルールではすべて同じ
「固定資産を購入し、資本を投入し、事業を行う」という流れの中で、この固定資産と資本投入の部分での「資産価値」という部分を切り取ってみると、国が定めているルールの中ではすべて同じことなのです。
固定資産を購入
(中古資産=空き家、古民家、中古物件)
↓
資本を投入し価値を高めて
(資本的支出=リノベーション、リフォーム)
↓
事業を行う
まとめ
「古民家リノベーション」「マンションリフォーム」と言葉が違うのですが、今の日本が定めているルールの中では、すべて「中古資産の資本的支出」なのです。
当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、素人が考えたとき、調べたときに、言葉が違うということ、そしてなんだか難しい言葉になっているということでやや気が引けたり、違和感を感じたりしてしまいます。
ということで、次回こそ、具体的に進んでいきたいと思います。