OTAHENアンセムとは何なのか?
と言う事で書く事にしました。
序論
「OTAHENアンセム」とはアイドルマスターシンデレラガールズ7周年に合わせて突如追加された新アイドル7人のうちの1人で、デレマスアイドルで最も問題児と言っても過言ではない、歌って踊れる本能寺こと夢見りあむに与えられたシンデレラマスターシリーズ第13段のソロ曲です。
夢見りあむというアイドルそのものについては色んな捉え方があり、ググれば山程考察があるのでそちらに譲るとして、ここではそのソロ曲に盛り込まれたあらゆるネタを自分が見聞きしたり気づいた限りまとめて、一体彼女は何を背負わされているのか見ていきたいと思います。
歌は夢見りあむ(CV:星希成奏さん)
作詞・作曲・編曲はBNSIの佐藤貴文氏です。
ちなみにふみっちょ(イノタク談)こと佐藤貴文氏のアイマス担当作品はこちら。
シンデレラ初期の問題曲である「あんずのうた」、ミリオンの始まりの曲「Thank you!」の作者であり、そしてつい先日公開されてアイマス界に衝撃が走った本格派ハードコア楽曲「断崖絶壁チュパカブラ」の作曲者でもあります。この人どれだけ芸幅広いんだ…
本論
歌詞や曲の解説に入る前にまずタイトルとジャケットから突っ込まなければなりません。
タイトルのOTAHENは諸説ありますが、オタク、変態、推し変などの意味があるのかなと思います。アンセムはそのままですね。
さて、カバージャケットなのですが…
はい、親の顔よりみたポーズですね。
そう、ご存知おねシンのあの決めポーズです。
つまり、ジャケットの時点でこの曲がシンデレラガールズの始まりの曲である「お願いシンデレラ」のセルフパロディをする気満々なわけです。
ここから、曲の解説に入っていきますが、こちらの歌詞を横目に見ながら読み進めていくとわかりやすいかなと思います。
まずあの曲のオマージュじゃないかと言われている電子音のイントロから始まり、
オタクくんの大好物をもってきたよ
と煽りが始まります。既に炎上する気満々です。まぁ、大好物なんでこうやって自分も解説の長文書いてますけど。
そして今やアイドルライブ現場とは切っても切り離せないMIXが入ります。
恐らくデレのライブで唐突に隣でこれをやられたら、様々な遺恨を残すでしょうが、OTAHENアンセムでは公式なのでライブで披露される際は迷わずMIX入れていきたいと思っています。
※OTAHEN以外では絶対やめましょう
Aメロでは地下アイドルオタクであるりあむらしい歌詞が並びます。チェキ、ハグ、無茶ブリ、繋がり退場、バイト… 業界の闇ですね。
このあと入るコールはりあむのプロフィールから由来します。
3サイズと体重、趣味、血液型ですね。
Bメロでは恐らく自身の地下アイドル現場での経験と、りあむの自己評価の低さからくる歌詞が並びます。
どうせみんな推し変すんじゃん
DDなんて浮気満々
ここで現代っ子のりあむらしい思考回路が入ります。炎上してでも注目を集めれば、なにかチャンス掴めるんじゃないかというやつです。そして人生イージーモードとか言っちゃう。まぁ、実際そのとおり炎上覚悟のその強烈なキャラがウケてあっさり声を勝ち取っちゃったわけですけどね…
ちなみにこの部分でくるみ割り人形のメロディが入るわけですが、素晴らしい考察を見つけました。
さて、大問題のサビです。
パッヘルベルのカノンがバックで流れる中、主旋律は明らかにおねシンのメロディパロであの歌詞が歌われるわけです。このサビを最初聞いたPたちは、ハハハおねシンのセルフパロでまさか「しんでくれ」とか言わないよな?「知ってくれ」の空耳だろ?とか言ってたわけです。で、発売日に歌詞カード見たらこれだったわけです。
お願い!タヒんでくれ
ふみっちょーーーーー!!!!!
そしてここで歌われる歌詞はアイドルオタクが突然アイドルの大舞台にブチ上げられたりあむのお気持ち表明なわけです。
極めつけに血迷って、最後に最悪な言葉で締める。
うん、CALLーーーー!!!
あーあ、アイドルがうんことか言っちゃったよ。まぁ、現代のアイドルはうんこもセックスもするんですけどね。
そんなこんなでいきなりアイドルの大舞台にあげられたりあむはここでちょっとその気になって、責任とってくれるんだろうなとか言い出す。
さて、2番に入る前に個人的にめちゃくちゃ好きな小籠包MIXが入ります。これの元ネタはご存知パンMIX。
小籠包と言えば、お隣の事務所のこれでしょうか?
リーディングスターはモバマスで若林智香を入手するために必要な衣装で、横浜エリアで手に入るため、中華街→小籠包という連想ゲームかな?
今度はコールにちひろさんまで巻き込んで、内心ブチギレでしょうね。そら公式でザコメンタルとか言われるわ。
漸く2番です…
ここからりあむの心境が変わってきます。いっちょ前にアイドルとしての自己顕示欲のようなお気持ちが入ってくるんですよね。
ガチ恋、最前管理すればいいじゃん。でも目的は別のアイドルなんだろ?アイドルじゃない自分に価値はない。でも、ワンチャンアイドルとしての自分を認めてくれる人がいるなら…生きてていいの?
......自己嫌悪
はい、ベートーベンの運命ですねここ。
2番のサビではりあむの葛藤が読み取れます。
アイドルじゃない、無能、夢から目覚めたくない、なりたい、なれない
ぼくだけ うん CALLーーーー!!!
りあむは地下アイドル現場にいただけあって何よりもアイドルの尊さを知ってるんですよね。みんなとんでもない下積みや努力をしながら舞台に上がってる。そこにポッと出で今までなんの努力もしてないりあむがそのキャラクターを面白がられて突然大舞台に上げられるわけで… でも、自己顕示欲の塊であるりあむの葛藤もここに込められてます。
オタクソロかもーん!
ついに大先輩のパロまでやっちゃったよこいつ…
ちなみにこのセリフ、モバマスのSRりあむ「ぶち上がれ感情」のカード中のものだそうです。持ってないから知らなかった…
ここからオタクたちのガチ恋口上が入ります。
これに気を良くしたりあむにここから大きな心境の変化が現れます。
ハニー 甘やかして
まーた、こいつ大先輩の専売特許パクってるよ…
心はタヒにたくない、チヤホヤ、なでなで
チョローーーーーーイ!!!
ここでアイドルとして生き残りたいという感情を持った彼女は、
タヒにたくない 夢は夢で終わらせない
そしてここからりあむなりのアイドルとしての答えを見つけます。
みんながぼくのアイドルだ!
そしてあろうことか、アイドルとオタクの立場を逆転させてしまいます。なんで俺ら歌わされてんの?
よっしゃみんなで オターーーーク!!!
じゃあないんだよ…
そうして彼女が見つけた自身のアイドル像は、アイドルオタクとして現場を一緒にオタクと楽しむアイドルでした。
結論
以上のように、「OTAHENアンセム」はアイドルマスターシリーズやシンデレラガールズのパロ、またリアルアイドル界隈の様々なパロを盛り込み、そして夢見りあむという現代っ子の新世代アイドルを通して、作られた偶像ではなく等身大の自分でアイドルというものを楽しむ、新時代のアイドル像を運営側が提示しているように感じました。
参考文献
OTAHEN アンセム - ニコ百 https://dic.nicovideo.jp/id/5586550
OTAHENアンセム とは【ピクシブ百科事典】 https://dic.pixiv.net/a/OTAHEN%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%A0
夢見りあむ - ニコ百 https://dic.nicovideo.jp/id/5555100
【ガチ恋口上】OTAHEN アンセム コール元ネタ集【夢見りあむ】https://youtu.be/PyO1beCXDZM
追記1
記述ミスがありそうなのと、あまりにも結論が弱いので、後日書き直したいなと思ってますが、ここで力尽きているかもしれません。
気づいたら3000字近く書いてたよ…
追記2
文章を少し修正したり、追加したりしました。それにしても改めてひっどい文章だなこれ… ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。