AIメンターと共に:異次元のアイデアを生む7つの方法
近年のAIの進化は凄まじく、「今年こそAGI(汎用人工知能)が実現するのではないか」という期待が高まっています。さらに、今後10年以内に人間の知能を1万倍も凌駕するASI(超知能)が登場するかもしれないとも言われています。
このようなAIをメンターとして使えたら、私たちのクリエイティビティは大きく飛躍するに違いありません。
今回は、現段階で活用できるChatGPTを用いて、自分の枠を超えた異次元のアイデアを生み出す7つの方法をご紹介したいと思います。
今回のポイント
私たちを縛る「制約」を解き放つには?
パラレルワールドを創造して新発想を生み出すとは?
まったく異なる要素を組み合わせて革新的なアイデアを生むには?
非合理を取り入れると、創造性はどう変わるのか?
ChatGPTを使って内面を探るとは?
ChatGPTで小さな実験やフィードバックを繰り返すとは?
ChatGPTで思考プロセス自体を作り替えることができるのか?
ChatGPTをメンターにして自分の枠を超える
ゆう:りょう、AIって人間を超えるんだって、将来は人間の知能の1万倍になるってホント?なんか、怖いんだけど。
りょう:怖いことなんてないよ、気軽に相談できるメンターと考えればいい。新しいアイデアを生み出すときに、人間の枠を超えて見てくれる心強い相談役って感じだよ。
ゆう:そっか、でもどうやればいいの?
りょう:じゃあ、今日はChatGPTと一緒に自分の枠を超える方法について話そうか。
ゆう:なんか、面白そう。
制約の可視化
りょう:アイデアが行き詰まる最大の理由って「無意識のうちに固定化された思考の制約」にあるんだ。例えば、以下みたいな制約。
ゆう:周りの意見を気にしちゃうとか、空気を読めとかかな…「私には無理」とか「失敗したら恥ずかしい」なんて思いもあるかも。
りょう:そうそう、筋が通らないとか、論理的におかしいとか、時間がないとか、前に失敗した経験とかもね。
ゆう:たしかに、ありそうだね。
りょう:だから、まずは、自分の制約になっているものは何なのかをChatGPTに整理してもらう。
ゆう:で、どうやればいいの?
りょう:以下の手順でChatGPTと対話すればいいよ。
ゆう:それで、どんなことが分かるの?
りょう:何となく「無理」だと思っていた理由が、実はそうでもなかったり、本当の理由が違っていたりすることが分かるんだ。
ゆう:どこまでが「思い込み」なのかがはっきりするってことね。
パラレルユニバース・トリップ法
りょう:次は「パラレルユニバース・トリップ法」、要は「違う世界を意図的に創り出す」ってことね。
ゆう:違う世界って、どうやって作るの?
りょう:一つは、この世界の物理法則・経済法則・文化的制約が異なる世界を作ってもらって、そこでアイデアを出してもらう。例えば、以下みたいな感じでChatGPTに聞いてきるといいよ。
ゆう:全然違う世界にいくと、縛りがなくて、自由でいいね。
りょう:そうそう、それが狙いだよ。ChatGPTなら、思いつきもしない世界をいくらでも描写してくれるから、そこから新しいビジネスや企画のヒントが見えてくる。
ゆう:なんか、映画の世界みたいね。
りょう:もう一つは、自分以外の視点でChatGPTにアイデアを出してもらう方法。例えば、こんな感じね。
ゆう:自分が別の存在になってみるってことね。
りょう:そうそう。どっちの方法も常識的な枠を強制的に外すことができるから、新しい連想ができる。ChatGPTは空想の世界を作ることが得意だから、無理難題を投げかけても大丈夫。
ゆう:じゃあ、ぶっとんでみよか笑
ランダム交配(カオス・コンビネーション)アプローチ
りょう:次の「ランダム交配アプローチ」は、多種多様なものをランダムに掛け合わせる方法。ChatGPTは、人間の常識では結びつかない概念を結合するのが得意だからね。
ゆう:例えば、どうやってやるの?
りょう:ランダムなキーワードを掛け合わせたり、架空専門家にディスカッションしてもらったりする方法があるね。
ゆう:なんか、カオス笑
りょう:全く関係なさそうな組み合わせから回答が出てくるから、固定観念が強烈に揺さぶられるよ。
ゆう:わくわくするね、想像もつかないことって。
りょう:最終的に、飛び出したアイデアを「実際の分野にどう活用できるか」って考えると、斬新なプランが生まれやすいかな。
バグ発想法:非合理を楽しむ
ゆう:また、ぶっとんでるね、確かに普段面倒で選ばないよね。
りょう:そうそう、みんな、合理的なことを探しちゃうでしょ。でも、むしろ非合理こそが新しい扉を開く鍵になるんだ。
ゆう:でも、なんであえてそんなことするの?
りょう:意味がないとか思い込んだら、それ以上発想が進まない。みんなそこでやめちゃうから、逆にそれが狙い目ってこと。
ゆう:人がやらないことを、あえてやるって感じね。
りょう:だね、以下の手順でChatGPTと対話すればいい。
ゆう:人間だと、こんなアイデア出したくないもんね笑
りょう:だね笑、「非合理=排除するもの」という考え方をやめて、積極的に突っ込んでみる。そこからアイデアの突然変異が生まれるから。
無意識領域との対話:メタ思考の活用
ゆう:無意識って自分じゃわかんないよね、どうやってやるの?
りょう:今までのChatGPTとの対話を通じて、自分の無意識を解析してもらうんだよ。例えば、以下のような質問をChatGPTにしてみる。
ゆう:これまでChatGPTと対話してきたもんね。話せば相手のこと分かってくるのと同じかな。
りょう:そうだね。自分では気付きにくい思考・発言の矛盾や盲点を教えてくれるから、意識の外側にあるヒントを拾えることもあるよ。
ゆう:それ、ちょっと怖いけど面白いかも。
実行・検証・改変のスパイラル
りょう:アイデアを思いついても、実行しないと意味ないんだよね。ここで役に立つのが、「実行→検証→改変」のスパイラル。
ゆう:まずはやってみるってことね。ChatGPTをどう使うの?
りょう:やり方はこんな感じ。このサイクルを回すことで、理想と現実との落とし所を探りつつ、アイデアをブラッシュアップできる。
ゆう:アドバイスをもらう感じね。
自分の思考プロセスのアップデート
りょう:最後は、「自分の思考プロセスのアップデート」。アイデアに行き詰まる最大の障壁は、自分自身は変えられないっていう暗黙の思い込みにあるんだ。それを変えるためにChatGPTを使う。
ゆう:なんだか、壮大な感じになってきたね笑
りょう:笑笑、まあ、そんなに重く考えないで。こんな感じでChatGPTと対話してみて。
ゆう:自分のことは意外と分からないもんね。
りょう:そうそう、回答に基づいて自分をアップデートしてみることで、同じインプットからでもより創造的なアウトプットを得られるようになる。
ゆう:AIが自分をアップデートしてくれるって素敵だね。
今回のまとめ
これまで述べてきた7つの方法をまとめます。
制約の可視化:ChatGPTを用いて思い込みや社会的圧力等の制約を可視化する。
パラレルユニバース・トリップ法:ChatGPTに異次元の世界を仮定してもらい、常識をリセットして新たな視点を得る。
ランダム交配:ChatGPTを活用して、全く異なる要素を掛け合わせ、独創的なアイデアを創出する。
バグ発想法:ChatGPTと共に非合理的な発想を楽しみ、革新的なヒントを得る。
無意識との対話:ChatGPTを通じて深層心理にアプローチし、潜在的なアイデアを引き出す。
試行錯誤のスパイラル:ChatGPTをアドバイザーとして、実行・検証・改変を繰り返してアイデアを磨く。
自分の思考プロセスのアップデート:ChatGPTで自分の思考パターンを分析し、思考プロセス自体を再構築する。
これらを通じて、自分の枠を超えたアイデアを生み出していきましょう。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
弁理士 中村幸雄https://docs.google.com/forms/d/1oLtmon268KUTsEiMQF8Qoq6g877G9bjpxdCc5zWYZLc/edit