
【BG3】物語重視の2周目以降おすすめロールプレイ
1 はじめに
この記事は、プレイ時間が1000時間を超えてしまった筆者が、以下の「バルダーズゲート3」プレイヤーにおすすめする記事です。
一部ネタバレを含むので、未クリアの方は回れ右を…。
(´-`).。oO(バルダーズゲート3を1周クリアしたからストーリーはもう分かったけど、次はどんなキャラでプレイしよう?)
(´-`).。oO(悪人プレイもしてみたいけど、主人公のキャラ作りと仲間の選択に迷う…。仲間から「反対している」の表示されるの地味に苦手なんだよなぁ。)
(´-`).。oO(ダークアージもプレイしたし、各オリジンキャラを主人公にして全部クリアしたけど…まだまだこのゲームは愉しめる気がする!)

2 RPGゲームの真価と周回プレイのお約束
バルダーズゲート3の素晴らしさは、他のファンが指摘してきたとおり、プレイヤーごとのありとあらゆるロールプレイに対応する度量の広さ、そして、作り込みの細やかさにありますよね。
ダンジョンズ&ドラゴンズの世界観を背景に、種族、性別、職業としての背景、信仰する宗教などを設定し、善人、悪人、ちゃらんぽらん…様々な性格の主人公によるプレイが可能。
そして、仲間たちの個性もバラバラなので、自分のロールプレイを貫くと、一部の仲間と深刻な対立を生じてしまい、当然、敵対して殺し合いになったり、離脱されることも。
そのため、徹底したロールプレイをするためには肩の力を抜いて、完璧主義にならないことが欠かせません。
割と大事なイベントだって、ロールプレイを優先したら全部やる必要はないのです(むしろやらない方が自然だったりします)。
最初っから性格が合わなそうな奴はパーティーには入れなくていいのです。
初期のゴブリン戦もまるっとすっと飛ばせばいいのです。
多少経験値が少なくても、説得やら奇襲やらで何とかなっちゃうのがこのゲームの良さですから。
そして、周回プレイをするにはあまりに長いこのゲーム。ですが、このゲームには時短のための「抜け道」が沢山用意されています。
例えば…
・ゴブリンの野営地の正門から入って左奥の小道を抜けると山道を通らずにトリエルタ・クラッグ手前の小道からロージーモーン修道院に行けたり
・荒廃した村の井戸の奥の腐臭の上がってくる穴、ゼンタリムの隠れ家の岩の奥にある地下へのエレベータなどからアンダーダークに行けたり
など、書ききれないくらいあります。
なので、これから紹介するロールプレイも、「とにかく自分勝手な人生を楽しんで演じよう!これこそ、ロールプレイだ!」を合言葉にしてプレイしていきましょう!
さっそく、おすすめ紹介していきますが、
・第1パートはエメラルドの森編のこと
・第2パートは呪われた地編のこと
・第3パートは竜渡り〜バルダーズゲート編のこと
・ロールプレイ重視のため、オリジンキャラの初期設定は変えないのが前提(マルチクラスはOK)
・おすすめのビルドや背景は、強さが基準ではなく、あくまでロールプレイに適した会話の選択肢が出ることが基準
なので、ご了承くださいませ。
3 2周目におすすめのロールプレイ
【1】お気に入りのオリジンキャラクター
1周目のカスタムキャラでお気に入りのオリジンキャラができたら、ぜひそのキャラでプレイしてみてください。内心の描写もそれぞれ用意されているので、「この頃はそんなこと考えてたんだねぇ…」と思いつつ、より理解が深まります。
どれも面白いのですが、筆者のおすすめはシャドウハートでしょうか。根がいい子なんですよねぇ。
もし闇の司法官になれば、シャーの選ばれし者として死せる三者の選ばれし者を討つという何だか夢のある展開にもなります。
あと、意外にも面白かったのがゲイルです。彼は第1、第2パート終わりまではお喋り好きのユーモアのあるウィザードだったのが、ネザリルの冠を見てから急に野心家としての側面を見せてきた印象でした。でも、ゲイルでプレイしてみると、最初から神をも恐れぬ自信家であることがよく理解できるんですよね。
ゲイルルートは、元カノのミストラにどんな感情を持っていると考えるか(ウィーヴの真髄に近づきたくて恋人になったのか、はたまた心から神を女性として愛していたのか)で最終盤まで選択肢が変わってくるのも面白いです。

【2】極悪人プレイ OR ダークアージ
バルダーズゲートを救う英雄になった後は、厄災になってみましょう。
ダークアージは、ある意味、公式が用意してくれた違和感なく必然的に極悪人になれる2周目用のキャラクター。
カスタムキャラクターとは全く異なる物語を体験できる上、カスタムキャラクターと同様に自由にキャラメイクができるところが強みです。
私は1つのキャラでプレイするときにリロードはしないと決めていたので、「あ…あ……やり直したい」と何度も思わせられたキャラクターでした。
最終的には自分の運命を乗り越えてハッピーエンドにしましたが、過去の自分を振り返ってほろ苦い思いが残るエンドになると思います。
そして、もちろん、謎の殺戮衝動に囚われているダークアージは「とことん極悪人プレイ」に向いたキャラクターです。
ストレスなく極悪人のエンディングまで旅をしたければ、仲間は、アセンダント化する気満々のアスタリオン、アブソリュート教団を支配し復讐したいミンサラ、信仰の拠り所を失って自暴自棄になったレイゼルの設定で進めるのがおすすめです。
また、ストーリーの設定上、とある人物に恨みを感じているため、ロマンス相手としては、いずれも復讐を誓っているアスタリオン、ミンサラが相性が良い感じがします。
というより、極悪人プレイをやりきった場合、シャドウハートも当然助けず、その後接点ができたときに殺すことになると思いますし、ゲイルもウィルもカーラックもハルシンも殺すことになりますし、そもそも仲間ができないと思っておいた方が良いです。
でも、大丈夫。そんなときは、シナビが用意してくれた傭兵が貴方を待っています。
【極悪人プレイにおすすめのビルド】
ローグのアスタリオン、パラディンのミンサラ、レンジャーのレイゼルとの戦力バランスがよく、いかにも悪人っぽい感じで。
種族:
エルフORロルス・ドラウORドラゴンボーン
背景:
貴族、犯罪者、イカサマ師
※ダークアージは「憑依されたもの」で固定
クラス:
遠距離・範囲攻撃の得意なウィザードやソーサラー(嵐の魔法、荒ぶる魔法)、ドルイド(月の円環)、ウォーロック(フィーンド)

【3】ロマンス目的でのプレイ
1周目では、浮気に抵抗があってできなかったけど、他のオリジンキャラのロマンスも観てみたかったよ…!
そんなプレイヤーは多かったはず。
どうせ2周目やるなら、お目当てオリジンキャラとのロマンスが一番面白くなるカスタムキャラにしたい!
そんなあなたのためのロールプレイをおすすめしていきます。
【男性オリジンキャラのおすすめパートナー】
●アスタリオン(背景:イカサマ師)
虐待を受ける前の人間性を取り戻して生まれ変わるか、アセンダント化して権力と尊厳を手に入れるか。どちらの彼も魅力的です。
容姿にこだわりのある彼ですから、パートナーのキャラメイクも麗人にするとしっくりきます。
例:ダークアージであればどんな種族でも特別仲良くなれる感じがします。
アスタリオンの性格が不思議と善寄りに見えるような…。力を得るか、手放すか。
どちらにしても2人の物語の結末はリンクさせた方が良いでしょう。
例:ハイエルフ(アスタリオンと同じく長命)、バード・剣の楽派(ふざけた会話の選択肢が多くパーティーの楽しい二人組になれる)、芸人ORイカサマ師
●ゲイル(背景:賢者)
冷静で一見するとスマートでユーモアに溢れた大人に見える彼ですが、精神的にアンバランスなところがあり、そこが魅力的です。
謙虚で満ち足りた定命の人生を歩むデカリオス・ゲイルになるか、その探求心と野心を見事に叶え定命から抜け出すか。どちらを選んでも彼が愛情深い事に変わりはなさそうです。
例:ヒューマン(ヒューマンの選択肢は野心家への理解あり)、ミストラのクレリック・光の領域(元カノを信仰してる今カノという特殊な三角関係を楽しめます)、侍祭
例:ヒューマン、ソーサラー(ゲイルに限らずウィザードは生得魔法を使うソーサラーに対して思うところがあるようで…)、辺境育ちOR民衆英雄
●ウィル(背景:民衆英雄)
英雄的な振る舞いの裏にあるのは繊細な少年のような心。貴族的なスマートさが魅力的な彼には、ミゾーラという切っても切れない女がおり、初心で純真なのになぜかどうしようもなく浮気者感が出てしまう彼です。
例:ザリエルティーフリング(境遇と見た目が似てる。なお、ヴォーロに片目摘出してもらったら完璧です。)、パラディン・献身の誓い(正義感溢れる専用選択肢がぴったり)、貴族
例:カーラック(最初は殺し合う仲であることも含めて物語としてロマンチック。性格も見た目も元々お似合いです。)
●ハルシン(背景:辺境育ち)
長生きの人生経験豊富なウッドエルフであり、ドルイドらしく自由奔放さと誠実さが奇妙に同居しています。ロマンスシーンが面白いことで有名。
例:ウッドハーフエルフ(彼の体格に合わせて体格は大きいサイズを選ぶと見栄えがよい)、ドルイド(彼の考えはドルイドに起因する事が多く、会話での専用選択肢も多い)、賢者
【女性オリジンキャラのおすすめパートナー】
●レイゼル(背景:兵士)
戦闘民族であり情熱的な彼女は愛情表現も独特です。時折見せる可愛らしい一面と旅の終わりに見せる精神的な変化にぐっときます。
レイゼルを射止めるにはまず強い事が第一条件ですので、強そうな見た目の方がしっくりきそうです。
例:ギスヤンキ(大きい体格を選択)、モンク・開手門(モンクの専用選択肢は威圧的でかっこいい)、兵士
例:ドラゴンボーン(大きい体格を選択)、ティアマトのクレリック・欺きの領域(彼女はドラゴンっぽさに惹かれる気がする)、侍祭
●シャドウハート(背景:侍祭)
信仰心に溢れた彼女は記憶がない割に性格が個性的で、最初は警戒心の強い猫のよう。仲良くなる度に茶目っ気と可愛らしさのある彼女の本来の性格が見えてきます。
実は根が優しい彼女には、長生きしていて優しそうな父性の溢れる見た目のキャラがよく似合う感じがします。
例:エルフ、セルーネイのクレリック・光の領域+ドルイド・月の円環(セルーネイのクレリックを選択すると第1パートは罵り合いばかりになりますが、それが良い。善ルートなら特におすすめ)、侍祭
例:ハーフエルフ、シャーのクレリック・欺きの領域(この場合は2人でシャー寺院を再興させるエンド一択です)、侍祭
●カーラック(背景:辺境暮らし)
迫害を受けるティーフリングとして生まれ、ゴータシュに裏切られ、身体まで改造されたアスタリオンと同じ程度に悲惨な人生ですが、明るさを失わずに生きる彼女は、ちょっとミーハーで誰よりも乙女らしさがあります。読書や知的な活動は苦手な様子。
ゴータシュのような陰謀や打算を利用した策略家タイプとは全く違う、明るく善良な人がよく似合います。ミーハーなので分かりやすくイケメンが良いでしょう。ゴータシュとの戦闘は最後に取っておいた方が良さそうです。
例:ザリエル・ティーフリング、パラディン・復讐の誓い(ゴータシュへの復讐心を支援しつつ、おそらく若い頃はゴータシュが好きだったんだろうなと複雑な気持ちになれます)、民衆英雄
例:ウィル(さきほどウィルの時に述べたのと同じ理由でお似合い)
●ミンサラ(背景:貴族)
冷酷でありながら慈悲深く、秩序を重んじる彼女は典型的なメンゾベランザンのお嬢様でありながら、アブソリュートによって尊厳を大きく傷つけられた過去を抱えています。
彼女と対等な関係を築けるのはきっと相当の努力家でどこか近寄りがたい雰囲気の品位の高い人物でしょう。ところで、ミンサラがパーティーメンバーをそれぞれ評していた時、ウィザードはすぐ死ぬなどと言い放っていたので、あまり魔法職は好みではないようです。
例:セルダライン・ドラウ(善よりのプレイをするならセルダライン一択)、パラディン・復讐の誓い、貴族
例:ロルス・ドラウ(シャレスの抱擁の双子のように目と肌の色を揃えるととてもお似合い)、レンジャー(蜘蛛を呼びたいが為に)、貴族

4 3周目以降におすすめのロールプレイ
ここからは…
(´-`).。oO(オリジンキャラもやったし、ダークアージもやったし、でもまだ戦略家とかでやりたい気持ちが残ってるんだよなぁ。)
(´-`).。oO(くそぉ、全部忘れて最初からやりたい。いつか忘れた頃に違った楽しみ方でやりたいなぁ。)
と思っている、そんな長時間プレイヤー向けのおすすめロールプレイです。
よりネタバレが多くなるのでご注意を。
【1】セルーネイの光クレリックで王道ルート〜全員を改宗させようプレイ〜
このロールプレイは、世界を救う英雄になりながら、仲間のシャドウハートをセルーネイ信徒に改宗させ、シャーの拠点を完膚なきまでに叩き潰し、セルーネイの大聖人を目指すロールプレイです。
信仰心に基づく善人プレイを徹底し、周りの仲間にも善人たるべしと考えを変えさせていきます。ある意味、独善的な人物像です。
アスタリオンを改心させ、ゲイルを定命としての道に戻し、ウィルには自己犠牲の精神を説きます。
カーラックのために最善を尽くすものの、ソウルコインの使用には否定的で、レイゼルに対してもセルーネイの啓蒙活動を怠りません。
このロールプレイのポイントは、自分の相手への影響力がかなり高くなったと判断した時点で、各オリジンキャラをクラスチェンジして「セルーネイのクレリック」にすること(自己満足かつ縛りプレイ)!
そして、シャーを捨て、髪色の変わったシャドウハートをセルーネイのクレリック・光の領域に改宗させることも忘れずに。
こうして最後にはバルダーズゲートを救い、真のセルーネイの大聖人への道を邁進するのがこの主人公です。

【2】放浪の女OR放浪の男パーティープレイ
このロールプレイのルールは簡単です。
主人公を女にしたら女しか仲間にしないこと!
主人公を男にしたら男しか仲間にしないこと!
ただこれだけ。
性別が違う場合は、全て野営地利用をお断りしましょう。
恋愛はしてもしなくても良いですが、しない方がラストの「これからもずっと続く親友エンド」感が増します。恋愛で関係性がベタッとしないのも最後まで爽やかで良いです。
このプレイでは、あまりパーティーメンバーにしてこなかったメンバー同士の新しい会話が楽しめたりして新鮮に感じます。
オリジンキャラたちとの性格バランスを考えると、おすすめクラスはバード・背景は浮浪者でしょうか。
常におちゃらけている主人公と旅の一行という感じで何かテーマを決めると楽しくなること間違いなしです。
もちろんオリジンキャラでプレイしてもできますよ。

【3】森林パーティープレイ〜ドルイドのカスタムキャラ、ハルシン、ジャヘイラ、ミンスク〜
これは、もともとパーティーに加わるのが遅いメンバーたちで構成したらどんな話をするんだろう?と思ってプレイしたもの。
まず、種族はエルフ、クラスはドルイドを選択し、第1パートでハルシン救出、第2パートでジャヘイラを仲間にします。
そして、第3パートでは他のイベントに一切手を付けずに(これは森林パーティーができてからのメンバーで旅を長く行いたいため。)先に竜渡りの南橋側海岸沿いで戦闘になっている九本指側と石の王側の戦いで九本指を支援しておきます。
そうしたら、南橋の検問所は右側にジャンプして行けば検問所を通過しなくとも通れる場所があるのでこっそり通過し、ハイハーパーの拠点があるダンセロンの踊る斧に行ってハイハーパーのイベントを完了します。
竜岩砦には、通行証がなくても霧渡りなどで侵入できるので、不可視の薬や呪文を用意しておいて、誰にもばれないようにそのままバルダーズゲートへと向かいます。
まっすぐ九本指のアジトに行って依頼を受けたら、銀行へ行ってミンスクを仲間にするイベントを全てこなします。
そこまで済んだら、ポータルでリヴィントンまで飛んで戻り、やっとこさ、ゆっくりとクエストにとりかかりましょう。
ドルイドパーティーは戦闘で変身するとミンスクと愉快な動物たちという感じでとっても楽しいですよ!

【4】ギスヤンキ脳筋ハードモードプレイ
これは、ギスヤンキのカスタム主人公、レイゼル、シナビに依頼したギスヤンキの傭兵だけの3人旅をする縛りプレイ。
戦闘メンバーが3人しかいないのでその分大変です。
ギスヤンキの社会や文化は独特なので、ギスヤンキを主人公にしたら、思考をギスヤンキモードに切り替えましょう。
・エメラルドの森よりクレシュイーリク優先
・目的のために必要がなければ善行はしない
・弱肉強食、弱いやつが死ぬのは当然のこと
・恋愛は身体と身体、血で語れ!の精神
・イリシッドは全員攻撃、はぐれイリシッドだろうが関係ない
など。
当然、皇帝との関係は最悪なものになり、オルフェウスをどうするか、レイゼルと対立するか共闘するかも自由です。
戦闘面では苦労しますが…様々なギスヤンキ言葉を覚えられること間違いなしですね。


5 終わりに
最後まで読んでくださった方々はバルダーズゲート3のファンの方ばかりかと思います。
おすすめの面白いロールプレイを見つけたらコメントなどで何でも紹介してもらえると大変嬉しいです!筆者もプレイします。
それでは、皆様、自分勝手なロールプレイを楽しんで!