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生ジョッキ缶に学ぶ!アプリ開発の余白の大切さ
こんにちは、個人でアプリ開発しているYuKiOです。
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今日のテーマは「生ジョッキ缶に学ぶ!アプリ開発の余白の大切さ」です。
まず、結論から書くと「余白が面白さを生む」と考えています。
どうしてそう言えるかについては、最後までお読み頂けたらと思います。
アサヒビールが開発した「生ジョッキ缶」は、コロナ禍で大ヒットを記録しました。この商品は、家庭でお店のジョッキで飲むような生ビールの感覚を楽しめることをコンセプトにしています。特に、缶を開けると自動的に泡が立つというユニークな仕組みが、多くの消費者に受け入れられました。
しかし、この商品の成功は、従来の製品開発の常識を覆すものでした。その理由を探りながら、アプリ開発にも応用できる教訓を考えてみましょう。
問題点をあえて受け入れる
生ジョッキ缶の最大の問題点は、温度によって泡立ちが大きく変わることです。通常、アサヒビールの品質基準では、このような製品は出荷できないそうです。しかし、開発チームはあえてこの特性を受け入れ、泡立ちをユーザーの選択に任せる設計を取り入れました。結果的に、ユーザーが自分で泡立ち具合を調整し、そのプロセス自体を楽しむという新しい体験を提供することができたのです。
アプリ開発においても、完璧な完成品を目指すのではなく、ユーザーが選択やカスタマイズできる「余白」を意図的に残すことで、新しい価値を生み出す可能性があります。
ヒットの背景
生ジョッキ缶のヒットには、コロナ禍という特殊な状況も影響しています。外出自粛によりお店で生ビールを楽しむ機会が激減したことで、家庭でその感覚を再現できる商品に大きな需要が生まれました。このように、時代背景や環境が商品に与える影響も無視できません。
ただし、全ての消費者がこの商品を気に入るわけではありません。例えば、「泡立ちを調整するのが面倒」と感じた人もいます。このように、未完成な要素が魅力となる一方で、一部のユーザーには手間や不便さとして捉えられる場合もあります。
未完成が魅力になる商品例
生ジョッキ缶のように、「未完成」であることが魅力となる商品は他にも存在します。
プラモデル: 完成品ではなく、自分で組み立てるプロセスを楽しむ商品。
オイシックスのミールキット: 一部の調理を利用者自身が行うことで、手作り感や満足感を提供。
これらの商品に共通するのは、ユーザーが能動的に関与できる要素を残している点です。この「余白」が、商品体験をより個性的で魅力的なものにしています。
アプリ開発における応用
未完成や余白を取り入れる発想は、アプリ開発にも活かせます。
ユーザーに選択肢を提供:
例えば、設定画面で細かいカスタマイズができる機能を用意する。
完全自動化ではなく、一部を手動で操作できるオプションを残す。
アナログとの融合:
あえて全てをデジタル化せず、一部アナログの要素を取り入れる。
例えば、メモアプリでも、特定のアイテムを購入することで新しい機能が解放されるなど、ユーザーが関与して価値を感じられる仕組みを設けることも考えられます。
不完全さを楽しむ仕組み:
ユーザーが失敗や試行錯誤を楽しめる要素を取り入れる。
例: ゲームアプリで自由に設計できるクリエイティブモード。
注意点
未完成や余白を残すアプローチにはリスクも伴います。生ジョッキ缶が成功した背景には、コロナ禍という特別な状況がありました。そのため、この方法が常に成功するとは限りません。また、ユーザーが感じる「手間」と「楽しさ」のバランスを慎重に考慮する必要があります。
結論
アサヒビールの生ジョッキ缶が示したように、必ずしも完成品を提供する必要はありません。むしろ、ユーザーが能動的に関与し、楽しめる余白を意図的に残すことで、新しい価値を提供することができます。ただし、その成功は状況やユーザーのニーズに大きく依存するため、背景や目的をしっかりと見極めることが重要です。
アプリ開発でも、完璧を目指すだけでなく、ユーザーに選択肢や関与の余地を提供することで、より魅力的な体験を作り出せるのではないでしょうか。
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