日本人の熱意・士気の低さ
日本の従業員の熱意・士気は最低水準
萩原ゆき「『人への投資』有価証券報告書で開示義務付けへ-投資家の判断材料に」(Bloomberg 2022年11月18日 12:29 JST)によると、「仕事や会社に対する従業員の熱意や士気を示す日本の「エンゲージメント指数」は、国際的に最低水準にある」そうだ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-18/RLF8DLT0AFB401?fbclid=IwAR1zpxqmsSLryRUpGXi_nl-iCnRjp4ALZBmeePUlP7zv_-uJKiz7nFxPWpQ
仕事や会社に対する従業員の熱意や士気を示す日本の「エンゲージメント指数」は次の通り。
豪州・ニュージーランド平均 63%
北米平均 60%
欧州平均 47%
南米平均 43%
東アジア平均 34%
中国 17%
韓国 12%
日本 5%
経済産業省未来人材会議
(参考)事務局資料(令和3年12月7日)https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/pdf/001_04_00.pdf
国際的に見て日本が非常に見劣りする項目を挙げると:
企業経営層のデジタル化への対応
転職や独立・起業の希望
雇用者における給与満足度
人材に関する競争力
博士人材の育成・活用状況
社外学習・自己啓発を行っていない人の割合
経営者の国際性
びっくりするほど日本の従業員の熱意の低さを示すデータがたくさんそろっている。それで人材育成のために予算を付けて、アメリカに研修留学させるということを考えているのだろうが、社会が変わらない限り、ダメなんじゃないかという気がする。
日本の大学生の熱意・士気は最低水準か?
東大で教えていると、大学生は希望に燃えて勉学に励んでいるように見える。しかし、それほどレベルの高くない私立大学の学生と話してみると、勉強に対する熱意も士気も驚くほど低い。一部の人たちはとても熱心であり、頑張っているが、Excelの説明になるとほとんどドロップアウトしてしまった。Excelは便利なので、大学生のうちに、ある程度は使いこなせるようになっていると就職にも有利だろうし、働くようになってからも役に立つだろうと強調しても勉強している様子がない。
人に聞いてみると、そもそもパソコンを持っていないのではないか、と言う。そう言えば、何でもスマホで片付けられるのでパソコンはいらないと思っているのかもしれない。あるいは、お金に余裕がなくて、買うことができないという学生もいるだろう。
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