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自転車のレスキュー



自転車に乗るなら保険はマスト



ロードバイクはかなりスピードが出るから、自分の身体の安全について考えることも大事だけれど、対人保証が無制限の保険に入ったほうがいいよ
と先輩に言われて、最初の車両を買ったとき同時に加入しました。今は義務になっているはず。
au損保のバイシクルというプランに加入していて、ロードサービス(何かあって走行不能になったとき車両をピックアップして指定の場所に運んでくれる)が頼めるのは知っていたけれど、お守りだと思ってました。

まさか発動する日が来るとは・・・・・・


初めてロードサービスを頼んだ日



ロードバイクの漫画を読んで、千葉の市原を走ってみたくなって輪行しました。千葉には海沿いを走るコースはたくさんあるけれど、山がないという人もいるくらい坂が少ないのですが、市原のあたりは養老渓谷があり、ダムや湖もあって変化に富んだ楽しいコースがあるようです。

海沿いを走ることが多いから新鮮でした。

カーブを曲がるたび空が広がって緑が増え、ときどきバイクが追い抜いてゆき、そろそろ坂かな・・・と思ったところでチェーンから異音が。カメラもデジタルになる前の機械式だったときには、ほぼ不調は音からわかったもので、自転車も音は重要ですね。
チェーンカッターがあれば不具合の部分を切って繋ぎ直して、とりあえずは駅まで走って輪行して帰ることもできますが、パンク修理のセットとアーレンキーしか持ち運んでいません。


坂を諦めて戻ることにして、無理をかけないようにすれば駅まで走れるんじゃないかと思っていたらガツンという音とともに強い衝撃が。チェーンが噛んだようで後輪がロックされました。ゆるい上り坂で良かった。下りだったら大事故になったかも。
降りて見てみると破損したチェーンによってディレイラーハンガーに負荷がかかり千切れてしまったようです。ディレイラーハンガーは、もしものときにデリケートな車両とディレイラーを守るため、それらより強度を下げて「ここが折れることで他を守る」役割のパーツだというのは聞いたことがありました。予備を持って走っている人や、エマージェンシーハンガーと呼ばれる緊急時のためのハンガーを持っている人もいるようです。車両ごとに違って汎用性がないからでしょうか。
でも先述したようにパンク修理のセットとアーレンキーしかない。チェーンにトラブルがあってチェーンカッターがないと、走るどころか押すこともできません。

ついにロードサービス発動!


漫画はすごく良かったです、またチャレンジしたい。

ロードサービス依頼の手順


この記事を書くきっかけになったのは、ネットでロードサービスの実際について検索したときに動画しかなかったから。事故で不安なときに15分もある動画を見る余裕ないですよね。動画は大事なところだけを見ることができないので、緊急時のことを調べるには不便。

(auの場合)
アプリを起動すると、わかりやすい質問(自転車の種類、色など)に答えていくだけで依頼が送られ、向こうから確認の電話がかかってきます。
自転車の色って重要かな?と思ったけれど、救急車が119なのは最後の9を回したとき時間がかかることで冷静になれるからというウンチクがあるように、わかりきったことを答えることで落ち着かせるため、かも
すぐにコールセンターから電話があります。富山の高岡からで、行ったばかりだったから立山連峰やホタルイカのこと思い出しました。

まずは諸々の確認。
GPSで位置情報は送られているけれど、間違いがないよう目印を聞かれました。森の中にある坂だったから何もない。少し歩いて小さな会社を見つけたので名前を伝えると、ネットで検索できたからそこを目印にしてレスキューを手配しますと。
そこからは数十分かかりました。
確実に場所を伝えられる情報を調べる
車両をどこに運んでもらうか決めておく
サイコンとかは外してしまう
とスムーズ
だと思います。

ダウンヒルで駆け抜けていくローディもいて有名なルートなのか、軽トラックが止まって「どうかしましたか? 困ってそうだったので大丈夫かなと思って」と声をかけてくれました。
しばらくするとレスキュー業者から電話があって、あと十分くらいで到着しますからと。この車両が見えたときほど嬉しかったこと、ここ数ヶ月でなかった。
待っているとき身体が冷えて、もうちょっとでランチの予定だったので補給食も乏しく、このケアについて考え直さなきゃと反省。

ネットで見ると、手配されるのは契約している地元の業者のようなので、そこからの段取りはケースバイケース。ドリンクをくれたりすることもあるみたいです。そういうのはなかったけれどすごく親切でした。
遅くなった理由を教えてくれて、ロードバイクはデリケートで大事にしている人もいるから、それに対応できる車両を確保する時間が必要だったそう。積み込みの前に傷のチェックもしてくれます。引っ越しと同じで後で揉めることもあるんでしょうね。

50kmまでなら無料でそれ以上は実費、同じ部分の故障で連続して呼ぶことはできない(当然)、ロードサービスの要請は年に四度まで、といった制限はあるものの心強かったです。
家に戻ってすぐにディレイラーハンガーを注文して、合わせて携帯用のチェーンカッターを買いました。


最後に大切なこと


ディレイラーハンガーの交換とロードサービスについて調べると「それくらいのこと自力て解決できない奴らがロードバイクに乗る資格ない」というコメントをいくつか見ました。
マナーがよくない人や知識がない人が増えれば中・上級者に迷惑がかかるでしょうけれど、趣味に関わる人口が減ればその世界はシュリンクしていき、結局は楽しむ余地がなくなっていくはず。リテラシーが高い人たちだけで集まってマニアックな話をするほうが楽しくても、初心者や未経験者を大事にして知識を広げていくことは大切だと思います。
次に誰かが困ったとき、この記事が不安を少しでも取り除くことになれば嬉しいです。


この頃は楽しいことしか考えてなかったな。
それでもまた走りたいと思えるのはみんなに優しくしてもらったから。


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