仕事。
世の中、コロナで大変だがこれを読んでいる皆さんがどうか健康で過ごしていることを祈っている。
私がしている仕事について書きたいと思う。
いわゆるITコンサルタント、プロジェクトマネジメントを得意としている。20代はPG、SEとして土日もなく、働いていたのはいい思い出である。
昨今、副業が流行っている中で個人的によく依頼をもらうのが、「無料でマネジメントしてほしい。本業でやっているなら簡単だろ。」
実際にやったことのある人であればわかるだろうが、マネジメントは一朝一夕にできるものではない。
あらゆる想定とどこのゴールとして進むかを考えて実施する。案外簡単ではない。その仕事が終わるまで神経を研ぎ澄ましている。そのため、仕事以外ではしたくないことである。
ある日、友人から相談を受けた。彼女はソプラノ歌手でフランスから帰国したばかりだった。友人の悩みは「日本で仕事をしたい。でもコスト管理ができない、コスト管理を手伝ってほしい。でもお金を払えない」
こんな内容だった。
コスト管理であれば最低月2回、本人と会話し、精算表をつけ、赤字・黒字の話をすればいいと思い、気軽に引き受けた。
人は貪欲で、求めるもの大きくなる。
コスト管理を半年やると、仕事をとるためのプロセスを考えてほしい、
趣味で始めた合唱団からソリストで抜擢されたがお金にならないどうにかしろ、
コンサートやりたいから企画しろ。
言葉は少し違ったが、おおよそこんなところだ。
私もそこそこやっていたが、本人から次にありえない言葉が出た。
「思っていたのと違う、変えてほしい。」
本業でもだが、この言葉が一番嫌いだ。思っていたものとは何かと聞いても答えはなく、本人の感性で述べられる。その次は何を言うのかと思うと
「あなたは世間知らずだね。」
こう言われた。これも驚きであった。それなりの大手企業の本部長たちと仕事でやり取りしており、それなりの評価ももらっている。「世間知らず」といわれた。
さすがに我慢の限界であった。
この環境下で1年6か月続けていた。無償で仕事をしてもらっているという感謝がなく、無礼なことない。
驚きだった。
そのため、先日自分からこの仕事を降りた。
マネジメントというと目に見えない仕事である。そのため、評価がされずらく、無償でやってもらえるという勘違いがあるのかもしれない。
だが、誤解しないでほしい。
マネジメントととは人と関わりあう仕事であり、周りの人よりも神経をとがらせる。マネジメントとは周りの人たちが仕事を円滑に進めるためのものである。そのため、どの仕事よりも価値があるものであると考えている。
個人で仕事を始める人たちや、アーティストたちに言いたい。
マネージャーを雇うのであれば、必ず有償で仕事を依頼すべきである。