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kyokokomatsu
皆持ってる一番星※03※
小さな頃、大好きで観ていたドラマをふと思い出した。‘ ’みにくいアヒルの子‘ ’、岸谷五朗さんが先生役で、毎回個性豊かな生徒達にスポットライトを当て物語は進んでいく。
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同じクラスメイト、けれど皆個性も違えば得意なこと苦手なことも、それぞれ。違うからこそ、喧嘩もするし自分に輝く一番星があっても、友達の一番星を羨ましくも想い、自信がなければその一番星にも気付かない。
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悩める生徒達に、岸谷さん演じる先生はいつもこう言う。
‘ ’それはお前の個性だろう‘ ’と。
‘ ’自分には一番星なんてない‘ ’とゆう生徒には、‘ ’ちゃんとお前にも一番星はある!‘ ’と一緒になって探し出す手助けをしてくれる。
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私は、ふと自分の記憶の道を辿っていた。思い出した、私にも忘れられない先生。小6の時、その先生は私達にこう言った。
‘ ’皆1人1人に、必ずいい所はあります。だから、どんなに短い文章でもいいので、まいにち‘ ’いい人探し‘ ’をしてみませんか?‘ ’と。
私はその頃、喋ることも出来なくなっていたので、その先生の言葉に救われていた。私はその日から、毎日先生に提出する連絡帳に、その日誰がこうゆう事でいい事をしてた、誰かに優しくしていた、スリッパを並べていた等本当に小さな事だけれど、見逃さないよう、お気に入りの可愛い付箋を貼り付けて、付箋いっぱいに文章を綴っていた。
思い出してみれば、このドラマの先生と同じように、先生は遠回しに私達に教えてくれていたのかもしれない。‘ ’みんなそれぞれに、いい所(一番星)を持っているんだよ。‘ ’と。
22年もの月日が流れ、ふとそう思った。