【歯並び日記⑧舌側の保定装置装着】
5月中旬。前回のクリーニング&型取りから1週間。
いよいよ…装置を装着する。ドキドキ。
これまで、2月に口腔内撮影・3月に4本歯を抜き、4月に歯と歯の間にゴムを挟み続けてきた。これまでがホップならば、本日はステップ。(ブラケットとワイヤー装着がジャンプ!のイメージ)
口腔内に大革命が起きることは間違いない。
ただし、今朝はドタバタと忙しすぎて朝食を食べ損ねてきたことだけが不安。
今日アンカースクリュー(歯茎にワイヤーを引っかける用のネジを埋め込む)するのだろうか?
詳しい説明を聴いていなかったのでビビり倒す待合室。恐怖のあまりカロリー消費してしまい倒れるんじゃないか。
案内され治療ブースに。
前回型どりをしたリングを上下左右の奥歯(6番)につける。内側にバネ(ワイヤー)がついていて、前歯を内側から押し出す。外からは見えないけれど。
簡単なクリーニングのあと、リングの微調整を繰り返して、セメントで接着。(まさに口腔内工事現場)
とにかくワイヤーの存在感がやばい。口腔内の違和感が凄まじい。
ふがふが・もごもごしてしゃべれない。今回の衛生士さんはベテランの風貌で、本日の処置の間、装着後のお手入れについて、細やかに優しく教えてくれながら作業をすすめてくれた。
よかった、アンカースクリューは次回らしい。
「はかひまひた(わかりました)」「あうぃあどぅうぉだいましゅ(ありがとうございます)」といった具合で、自分でも何言っているのか不明。
歯科衛生士さんの説明では、金具が粘膜にこすれて痛みが出ること。粘膜は傷ついた後、強くなるのでしばらくの我慢であること。
歯が動く痛みが2、3日後から出始めますとのこと。
口の中に巨大なクリップを上下に固定しているかのよう。
飲み物を飲むのも一苦労。
口腔内の感覚って、髪の毛一本迷い込んでも大きな違和感を覚えるもの。こんなに太い針金が張り巡らされてる状態は苦痛そのもの。
食事が一番の苦行。まるで、フェンスごしに咀嚼しているみたいだ。
初日はとにかく違和感。飲み込めない。噛めない。
翌日は早くも粘膜が擦れて凄まじい痛み。舌は筋肉痛。
絶望にさいなまれる私。果たして、お仕事できるだろうか。
いや、日常会話すら危険なレベル。
子どもたちや夫は「超絶滑舌悪い芸人」となった私にサ行やタ行を言わせたがる。
「た」=「だ+ら」
「さ」=「す+わ」
ほか全般に滑舌の困難さあり。発音不明瞭。痛みは壮絶。疲労困憊。
私にとって、先が思いやられるステップとなったのだった。
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