子供を入院させて後悔したこと。
2週間前、娘がしつこい風邪に冒されて5日間の病床についた後、少し肺炎ぽくなってしまいさらに4日間の入院になりまして、
ここしばらくは通常の生活ができませんでした。
子供がいると思うように過ごせなくなるのものですが、
地獄とはこのことかしらと思うほど、娘と私の精神と体力が消耗されました。
その結果
医療費無償化によって子供の医療費を懸念しなくなったから思考停止になってしまったんだ!
だから娘の入院をもっと早い段階で食い止められなかった!国が悪い!!!!!!
と明後日の方向に銃口を向けるなどしました。
相手をしてくれた夫、済まなかった。
とはいえ今回の件で子供の医療費無償化は全面的におっけー最高!
と思うことはなくなりました。
本当にかるーい肺炎だったのに、入院費や治療含めて25万かかりました。
無償なので支払いは食費だけでしたが、厳密には毎月そこそこの医療保険を払っているので無料ではありません。
治療内容は点滴と酸素吸入のみで、特別な治療もなくこの金額は無償でなかったらちょっと待って、、となります。というか、この程度の治療なら入院いらないかも?と提案できたかもしれない。
無償なんだがら金額にかかわらず最良の医療を!と全面的に勧めてくれる医療は
必ず子供にとってベストかどうかという点については、
親と医師がもっと慎重に議論を交わし決断したかったなと思いました。
今回は残念ながらその提案はほとんどなく、
診察をある程度終えた段階で入院はほぼ確と断言され
1週間は拘束されることも断言され
付き添い入院も必要ないという言葉に促され
そのまま預けた結果
娘は3日間親なしの夜を過ごし
彼女にとって最悪の4日間になりました。
1歳8ヶ月はまだまだ親が片時も離れられない年齢に思います。
娘はまだ母乳大好きマンだし、ママが一瞬でもそばを離れると泣き怒ります。
そんな娘が急に入院して3日も夜一人で過ごすことになりました。
どんなに寂しく怖かったでしょうか。
先日ママ友と、小児病棟はリアル煉獄だよねっという話で談笑しましたが、
笑い事ではなく本当に小児病棟は亡霊のように親を求める子供たちのすすり泣きで部屋が充満していました。
最新医療によって肉体的には回復するかもしれませんが、
精神の消耗は著しく、それが後々子供達の精神育成に若干の支障を来すことは容易に想像できます。
特に、感受性を何より大切に育むことを
なんとなく育児の指針にしている私にとって
医療現場の子供の心の叫び総無視の様子は
胸が張り裂けるほど酷いなと感じました。
娘の治療に尽力してくれた医療現場の方々には感謝してもしきれませんが、
今後もし同じことがあったら
出来るだけ入院を避けて家でできることをしたり、通院してやり過ごすだろうなと思います。
現代はまだまだココがおかしいねということがあります。
それでも、そのおかしさに気づくことが意外と遅かったり
気づかないこともたくさんあります。
ハッっと気づいて入院を短縮してもらい
なんとか退院して連れ帰った娘の顔を見たら
おせえんじゃわれええ!!!
という顔で睨まれました。
さらに娘は1週間くらい私から片時も離れず、
夜も悪夢を見て泣いて飛び起きたり
お友達と遊ぶ時も若干人間不信気味になっていました。
彼女にとって大変申し訳ないことをしてしまったなと
しばらく後悔しています。
繰り返しますが、それが最良の医療かどうかを判断するのは医師と自分(親)です。なんとなく流されて過ごすと
後々大変な後悔につながることを
今回は経験しました。
それで、私の判断の鈍さの一つに
子供の医療費無償化は一因していると思います。
今後はどんな治療をするのか、どんな症状なのか、その医療がどれほど重要なのか、
重箱を突くように質問するめんどい患者となって
根掘り葉掘り医師に聞いて納得した上で診断してもらおうと思いました。
誰もが高額な医療費に怖がって治療をためらうことなく
医療を受けられるのは
どの国よりも素晴らしい制度と思います。
その反面、不必要な投薬や過剰な治療があるのも事実です。
一つ一つの制度が今よりも良い制度となるよう
自ら良識の知識をコツコツ身につけていきたいと思いました。
パン屋にて
ピロシキとコーヒーとともに(1h)