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お宮参りはひと月目?

おはようございます
旅する占い師 ユキノモリです
今日は情報提供だけのnoteです
参考にしたい方だけ
参考になさってくださいね

さて
ユキノモリは前職神社の事務職員でした
現職中はそこで得た知識を
なかなか世の人にお役立てする機会もなく
もったいないことやな、と
常々思っておりました

でも
読者様の中にもちょっとしたことで
「あれ?」って思う場面があったようで
直接教えてあげたい~
っていう気になったのですが
ひょっとして皆様
案外ご存じないかも、と
少しおしゃべりしてみようと思います

まずタイトルにもあるように
「お宮参りいつ行ったらいいの?」という疑問
はっきり言うと
神社側からするといつでもOK!
思い立ったが吉日で
万事すべてよろしく整った状態が吉日と言う
神道古来の考え方によるものです
これを俗にいう
「神様に呼ばれた」状態だと思ってください
準備したらするするとうまくいった~
それは神様が本当にお招きしている状態ですので
お子様にとっても幸せな第一歩になるでしょう

とは言え、やっぱりいつ行くのか気になるよねえ
関西では生まれてからひと月目
と言うのが一般的です
それはなぜか?
まあ生態学的に色々なことに抵抗がついて
外に出ても問題がないであろう月齢だからです
現代でもお産してからの外出は
1か月検診が最初ですよね
これは母子ともに安定してきて
そろそろ外の空気にも慣れましょう
そういう配慮があるそうです

で、ユキノモリの知ってる他の情報では
100日参りと言うのがある!
これは何か?
100日と言えばお食い初めの行事もこの頃
そろそろ離乳食を考え始める時期で
(まあ、保健指導的には早い子で4か月が目安です)
末永く食べ物に困らない幸せな人生を歩んでね
そういうお祝いです
もちろんそれはおうちの中でやる行事
神社でやったりはしません
最近はイベント的にホテルでされる方も
増えてきたようですが
神社でお食い初めの儀式をやるところは
まずありません

ではなぜ100日参りはあるのか?
そもそも100日参りとは
やはりお宮参りのことなの?

そうなんです
お宮参りを100日目で行うことを
100日参りと言うんですが
具体的にどこの地方でやっている
という細かいデーターまで
持ち合わせていませんが
出雲地方出身の神主さんから
出身地では100日参りがあったよと
教えていただいたことがあります
これはおそらく雪深い地方や
寒暖差の激しい土地では
ひと月で赤子を外に出すのは危険
そういう優しさから100日参りが
生まれたのではないでしょうか?

100日たてば赤ちゃんも
ご飯が食べられるようになって
(意識の上で)
雪や風が吹いてもそんなに健康に害はない
現代では大切に育てられる赤ちゃんですが
昔は食べるものも少なく
母体もたくさんの子供を産むことが
当たり前だったので
栄養事情も良くなかったのでしょう
早い時期に外に出すのが
はばかられたことは想像できます

その頃はお食い初めの儀式など
宮中でしか行われていなかったので
両者が合体することはなかったのですが
現代は普通にご家庭で
赤ちゃんのお祝いをされるのが
当たり前になってきました
ところが、何かと忙しい時代
しかも、ご夫婦が独立して
別家庭に住んでいることも普通です
そうなると両家の親とも
遠く離れて住んでいることも多く
スケジュールを合わせるのもなかなか大変です
最近はお子様が少なくなってきたせいか
どこのご家庭もお子さんのお祝いは
イベント的に年々
派手にされることが多くなってきています
結婚式は地味婚が多くなってきているのに
不思議な話(余談です)
ホテルでお食い初めというのは
赤ちゃんにとってまさにそのイベントの第一弾
だったら
もう100日参りと一緒でいいんじゃない?
値段も時間も短縮思考の現代の皆様
うまくミックスして
ご家庭ごとに合ったお宮参りをされているようです

もちろん神様的にも
ご家庭に合ったスケジュールで
お参りしていただくのが一番ハッピーなので
ひと月目でも40日でも100日でも
なんなら1歳過ぎてとっくに歩き出しても
まったく問題ありません
お祝い事ですからあれこれ考えず
にこにこ笑顔で参拝してくださったら
それで十分なんだと思います
実際コロナが蔓延している時期は
お宮参りなんてもっての外
3歳の七五三前に駆け込みや
同時にされる方もいらっしゃいました
皆さん一様に申し訳なさそうでしたが
お子さんの成長を願うお祝いなのですから
何歳になっても堂々と
願うお参りをされたら良いと思います

ただ~
60過ぎたババがいう話だと思って
受け止めてほしいのですが
赤ちゃんにとって長時間に及ぶスケジュールは
やっぱり可哀そう
ふたつの行事を合体するよりは
それぞれを時間かけずにされる方が
お勧めです
同じくひと月経ったから、と
体調やお天気も考えずお日にちだけ優先するのは
ババとしてはお勧めしたくありません
誰のためのお祝いかを考えたら
いつ行ったらいいのかって
あんまり悩まなくて済むのでは?

それとあと一つ
お宮参りのビジュアルで印象に残るのは
赤ちゃんのおでこに書くアレ
映え要素絶大ですが
なんていうか知ってます?
「あやつこ」と言って
食紅や口紅で書いています
関西では男の子には「大」
女の子には「小」と書きますが
男の子は大きく元気に育つように
女の子は優しく慎ましく育ってくれるように
という多少今では「ん?」と思われるような
願いが込められています
これは実は男尊女卑が当たり前になってきた
江戸時代後半からで
他にも「、」や「×」
昔ながらの「犬」や梵字を
書いてくれるところがあるように
もともとは願いではなく
魔よけの意味がありました
この「あやつこ」
始まったのは平安時代の宮中からなので
赤ちゃんが命を落とすのは
「魔」にさらわれると
考えられていました
特にかわいい赤ちゃんは
狙われやすいと考えられていたので
(まー可愛いというより
権力者の大事な駒と考えた方がよいでしょう)
外出するときに
「この子は赤ちゃんではありません
犬ですよ」と額に書いたのだとか
今ではちわわとか小さな犬はお産も難産
犬ってどうなの⁈と
考えたくもなりますが
腹帯を戌の日にもらうのと同じように
犬=安産=子供元気
とも考えられていたようです

つまりあの「あやつこ」
実は神社で書いてもらうものではない
神社へ行くための初めての外出が穏便に済むよう
おうちを出る時に書いていったもの
そこはちゃんと押さえておきましょう!

もちろんどこの神社さんも
頼めば快く書いてくれると思います
「大」「小」を使う地域であっても
お里が「×」を使うところであれば
遠慮なくお願いすればいいと思います
わたしのいた神社でも
巫女さんが丁寧に優しく書いてあげてましたよ
泣く子も「元気」
泣かない子も「しっかり者」として
長く写真に残すことでまた別に幸せにもつながります
神社で書く「あやつこ」は
今となってはそうした写真の上の
演出でしかないですが
せっかくみんながお金と労力を払って
お宮参りに行くのですから
その意味と「お祝い事」という意識は持って
参拝していただくのがと
素敵なお宮参りになると思います

あ!
あとお宮参りは
赤ちゃんの氏神様へお参りしてくださいね
生まれた病院のある近くの神社を
産土神様と勘違いされている上に
そこにお参りされる方も
いらっしゃるようですが
皆さんの幸せを1番に導いてくださるのは
皆さんのお家がある場所にある神社
そこの神様が氏神様です
現実には地主さんがいて
誰かがお金を払って
土地を所有しているわけですが
もともと日本の国土は神様のもの
神様が土地を治めているわけですから
神社参拝と言う意識が成り立ち
お伊勢さんへお参りするのは
その信仰の現れです
まずそのことに感謝とご挨拶をしましょう
その上で子供が生まれた報告と
末永い幸せをお祈りするのが
お宮参りの大きな意味です

お里へ帰って
お里の神社にお参りする場合は
その理由などを説明した上で
お住まいの神社のことも
きちんとお話ししてください
神主様へと言うことではなく
神前で首を垂れている間に
神様に申し上げます
声に出されても神様も神主様もは驚きませんが
他の参拝者さんがいらっしゃることがあるので
心の中でお話ししてもちゃんと伝わります
普通の参拝と同じです
特にご自身と赤ちゃん
おじいちゃんおばあちゃんの続柄と
お住まいの住所などは
きちんと申し上げましょう
神様と顔見知りになって
省いても良い間柄になる方も
いらっしゃいますが
お里の神社ではなかなか
どなたかわからないと思います
参拝者の多い神社なら尚更です

人間社会に例えると
幸せになりたいからと言って
いきなり社長室へ行って
「給料上げてくれ」とは言いませんよね?
神社や神様も同じで
どこの誰かを明かしたうえで
お参りできた感謝を述べるのが筋です
会社で社長に直接直訴せずとも
システムや成果によって
だんだんお給料が上がっていくように
(今はこの例え通用しなくなってきたかも😭)
神社でも神様へいきなりお願い事をするのは
タブーです
まずは感謝の心でご挨拶すれば
わざわざお願いをしなくても
ご家族を幸せに導いてくださると思います

そんなお参りの仕方もご参考までに。








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