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鳥取2区 強固な保守地盤、自民の財務副大臣、7連続で議席死守できるか? #96【選挙解説】


①鳥取2区のエリア

  • 米子市

  • 境港市

  • 東伯郡

    • 湯梨浜町

    • 琴浦町

    • 北栄町

  • 西伯郡

  • 日野郡

②自民の財務副大臣の地盤

鳥取2区は自民党の赤沢 亮正財務副大臣の選挙区です。赤沢氏は当選6回の衆議院議員で現在は神田前財務副大臣に変わりピンチヒッターとして財務副大臣を務めています。また同じ同県選出の石破茂元幹事長と同じ政策グループの方です。
元々、赤沢氏を養子として引き取った母の祖父が実業家出身の政治家であり、大学院卒後は運輸省でキャリアを積みました。
その後、郵政民営化に反対票を投じた議員に対する刺客として現鳥取2区に送り込まれ、見事に初当選を果たします。
さらに2009年でも民主党が政権交代され、自民党が下野してもなお赤沢氏は小選挙区で僅差の勝利を勝ち取っているんです。
これは自民党でも極めて稀なことであり、多くの議員が浪人中の中、生き残った数少ない議員です。
そんな赤沢氏ですが、今回の選挙では比例復活した現職から議席を守れるかが注目ですね。

③候補者紹介(予想される顔ぶれ)

ここで候補者を紹介いたします。なお選挙制度において公平性を記すために現職・新人・名前と年齢、所属政党を記します。
自民【現職】赤沢 亮正候補(62歳) [6期]
立憲【現職】湯原俊二候補(61歳)[2期]
共産【新人】福住英行候補(47歳)

④大臣への登竜門、野党は数年ぶりの国政復帰現職を擁立へ

赤沢氏は入閣待機組の1人としても知られていて、なにかと動きもあるでしょう。
対する立憲は湯原 俊二氏を擁立すると見られます。湯原氏は当選2回の衆議院議員でこれまで衆議院議員秘書や米子市議会議員、県議会議員を務めました。
県議を4期務めた後。2009年に衆議院選挙に出馬し比例復活での初当選をあげました。民主党政権では与党の一員として務め、2012年の選挙では比例復活もならず落選します。
84,033票から約39,000票を減り、湯原氏は落選後2度国政選挙に出馬し続けて49,297票や53,312票と票を上積みし、2021年の選挙ではついに63,947票の比例復活を果たします。
このようなペースでいけば、いずれ赤沢氏と1vs1で互角の戦いができるともいえるでしょう。
ただ共産党が独自候補を擁立したことから、今回も再び野党同士が分散し、自民を利する結果もありえます。また政権支持率は低迷していても、野党の支持率が伸びていない現状を見るに、自民が逃した票がそのまま野党候補にいくかは難しいともいえます。いずれにせよ注目の選挙戦ですね。

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