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なぜ小池百合子は出馬表明を見送ったのか? 自民党は推薦or支援、どちらを選ぶ?


なぜ見送った?

2024年5月29日、東京都議会の定例会が開会し、
小池百合子知事が所信表明演説を行いました。

多くの注目が集まったのは、6月20日に告示される都知事選への
出馬表明があるかどうかでした。

しかし、この場での出馬表明はありませんでした。

継続性については唱えていましたが、具体的な明言はない。

小池知事は所信表明の中で、
「少子高齢化や人口減少といった社会の根幹を揺るがす問題が
先鋭的に現れている。今なすべきことは、東京だからこそできることを実行する
スピード感、都政の動きを加速していくこと」
と述べ、
現状の課題に対する意欲を示しました。

都知事周辺の都民ファと公明に関しては
都知事再選に向けた動きをしておりますが、
しかし小池百合子本人はいつ出馬表明するのでしょうか?

ここが気になります。

蓮舫氏、都議会で挨拶へ

一方で、既に立憲民主党の蓮舫参院議員が出馬表明をしており、
「反自民政治、非小池都政」を掲げて選挙戦に臨むことを明言しています。

ただ2020年の都知事選の構図を考えますと、
反自民政治の部分は、都議会では都民ファーストと自民党には
敵対とは言えなくても、一定の距離があり
自民党は小池百合子に推薦をしていません。

推薦を出したのは公明党と都民ファーストであって、
自民党は自主支援の形になるかと思います。

【小池百合子と政党関係】
都民ファ→推薦支援確実
国民→推薦支援の可能性高い
公明→推薦・支援の可能性高い
自民→自主支援or推薦・支援

【小池百合子の都知事選・戦績】
2016年東京都知事選
小池百合子 2,912,628票
2020年東京都知事選
小池百合子 3,661,371票

4党が小池百合子都知事をどのように支持、
もしくは推薦するかが注目されます。

蓮舫、左派勢力を固め、無党派層が課題

蓮舫氏の出馬表明は、立憲民主党共産党などが支援する予定です。

れいわは現状、支援するか独自候補を立てるかは不明です。

蓮舫氏は報道陣に対し、「ここから一歩一歩、都政に対する思いを伝えたい」
述べ、選挙戦への意気込みを示しました。

しかし都知事選の運動力となる
立憲民主党・共産党の都議会や区議会
まだ自民党に比べ、上回っているとは言えません。

まず立憲民主党が小選挙区で勝利しているエリアでは
小池百合子に勝利できるかが注目ですね。

【前回総選挙で東京の小選挙区で勝利した立憲議員】
東京3区 松原仁(離党) ※次期総選挙では26区から立候補される見通し
東京5区 手塚仁雄
東京6区 落合貴之
東京7区 長妻昭 ※次期総選挙では27区から立候補される見通し
東京8区 吉田晴美
東京9区 山岸一生
東京15区 酒井菜摘 ※補欠選挙
東京18区 菅直人 ※次回選挙は前武蔵野市長の松下玲子氏が立候補される見通し
東京19区 末松義規

【都議会での議席】
立憲民主党:15人
日本共産党:19人

目黒区杉並区中野区世田谷区品川区渋谷区練馬区江東区
武蔵野市、府中市、小金井市、小平市、国分寺市、国立市では
蓮舫が小池百合子氏よりも票を上回らなければ、
まず難しいかと思います。

また人口が多い多摩市や八王子市、前回比例復活で当選された副議長の選挙区の
新宿・千代田区でも互角レベルで戦えるかも気になります。

自治体多くは都知事再選を支持

これに対し、小池知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」
公明党、さらには都内の52区市町村長が小池知事に3選出馬を要請しました。

小池知事はこの要請に対して「重く受け止める」としつつも、
具体的な態度は示しませんでした。

都民ファの森村隆行代表によると、要請を受けた際、
知事は出馬の表明時期について今後検討する考えを示したといいます。

小池知事が出馬表明を見送った理由の一つとして考えられるのは、
議会の議論を選挙戦の前哨戦としないためと考えられます。

支持する会派の都議からも「蓮舫氏と競って表明するのではなく、
どっしり構えて都議会に臨む」ことを重視する姿勢が示されています。

選挙戦を前提とした議会論戦を避けるために、
あえて表明のタイミングを見極めているのかもしれません。

都知事選には、他にも広島県安芸高田市長の石丸伸二氏などが
立候補を表明していますが、小池知事の出馬表明は依然として注目されています。

小池百合子都知事の最終的な決断は、議会の動向や他候補者の動き、
さらには自身の政治的戦略を見極めた上で下されると考えられます。


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