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34歳の新首相!フランスのガブリエル・アタル首相とは?


わずか34歳で首相に

今年の1月、衝撃を受けました。

なんとフランスでわずか34歳の方が首相に選任されたことです。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は9日、ガブリエル・アッタル教育相を新たな首相に任命した。34歳のアッタル氏は、フランス史上最年少の首相となる。
これまでの最年少は、1984年にフランソワ・ミッテラン大統領に指名され、37歳で首相となったローレン・ファビウス氏。
前任のエリザベット・ボルヌ首相は、20カ月での退任となった。ボルヌ氏は在任中、国民議会で過半数の支持を得るのに苦労していた。

出典:BBC 2024/1/10 【解説】 34歳のアッタル氏を新首相に、マクロン仏政権の今後は

フランス与党は現在、過半数を持っておらず、議会運営には当然、野党の協力が必要です。
そのため、議会の説得は不可欠となります。

そこで首相は行政の長であることから、
マクロン大統領は首相に選ばれました。

当分は欧州議会での選挙対策でしょうが、
マクロン政権が安定政権となる以上、
この議会選挙は通過しなければならない
プロセスです。

アタル首相の幼少期〜政治家

アタル氏は1989年3月16日にクラマールで生まれ、
13 区と 14 区の裕福な家庭で育ちました。

聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂で洗礼を受け、
母親に正教の信仰を持って育てられたが、
アタルは自分自身を非信者だと考えていた

アタルの父は弁護士で映画プロデューサーであり、
チュニジア系ユダヤ人の子孫である。

そのためアタル氏もまたユダヤ人及びユダヤ主義に
苦しむことが父から言われていたとのことです。

日本では馴染みがないですが、人種や宗教の
問題で苦しむ国民
もいるのも事実です。

エコール・アルザシエンヌ校に入学し
ガブリエル・アタルは、ブログや数人の生徒が生徒の容姿について
中傷的なコメントなど
数か月間サイバーハラスメント大量の侮辱同性愛嫌悪
侮辱の被害者として苦しむことに。

アタル氏は同性愛者であることは事実ですが、
批判することはもちろん許されないことでしょう。

ただ法案に活かすか活かさないかは政治によって決めることはできます。

2007 年にパリ政治学院に入学し、
2013 年に公共問題の修士号を取得しました。

その間、パンテオン・アサス大学で 3 年間法律を学びました

政治活動のきっかけ

アタル氏が2002 年の大統領選挙の第 2 回投票で
ジャン=マリー・ルペンの存在に反対するデモに
両親が彼を連れて行ったときに生まれたという

ルペン氏はフランスを代表する極右政党の方で
過去数度に渡り大統領選挙にも立候補されている女性議員です。

日本でいうと高市大臣のようなイメージです。

その後、2006 年に最初の雇用契約に反対する運動に参加し、翌年には社会党に入党し、大統領選挙でセゴレーヌ・ロワイヤルを支援しました。

2009 年から 2010 年にかけて、アタル氏はヴィラ メディシスの
館長エリック・ド・シャセイとともに任務を遂行しました。

ガブリエル・アタルは、大統領選挙期間中にマリソル・トゥレーヌ
とともに国会でインターンシップを行った後、2012 年に同じく閣僚の一員であるバンジャマン・グリヴォーの援助を受けて保健大臣の閣僚に入り、
彼はその閣僚の「代理」を務めている。

アタル氏は 5 年の任期で最年少の閣僚補佐官となります。

2017年まで彼は演説係として働き、
その後バンジャミン・グリヴォー氏の退任後は
政治顧問として働いていました。

エマニュエル・マクロンが大統領選に立候補した際に初当選し、
離党後のアタル氏は2017 年 6 月にオー・ド・セーヌ第 10 選挙区
得票率 60.94%、棄権率 51.82% で副議員に選出された

国会内では、大統領であるマクロン氏を支持し、
「アタル氏の政治的センスと弁論能力のおかげで」と報道は述べている。

エマニュエルマクロン大統領を支え、マクロンと同じく政治家界隈の中で
若い政治家であることで将来有望な政治家でもありました。

2017 年 12 月に、彼は学生指導と成功に関する法案 (ORE 法) の
報告者に任命され、2018年10月16日にはジャン=ミシェル・ブランケール国民教育・青少年大臣の国務長官に任命された。

29 歳の彼は、第 5 共和制下の政府の最年少メンバーであり、
1995 年にフランソワ・バロワンが樹立した記録を数か月更新しています。

特に、それまで国軍大臣付国務長官ジュヌヴィエーヴ・ダリューセックの責任の下で、青少年問題と国民皆サービス(SNU)40の設立に介入する責任を負っていた。

2018年11月29日、連想界に関する対策を発表した。
慈善活動に関しては、「非常に裕福な人々」が、相続税を除いた資産を、
45%課税される自分の子供ではなく、
子供が理事を務める財団に遺贈できるようにしたいと同氏は言う。

この点は相続問題もあり賛否両論あります。

なお法案は結局通過しませんでしたが、彼の政治家としてのキャリアはより前へと進んでいます。

ガブリエル・アタルは、2020 年 7 月 6 日に政府報道官である
首相付国務長官に任命されました。

2021 年 7 月に党の執行部の一員となりました。

なおガブリエル・アタルは、2017 年から 2022 年まで 、
当時共和国大統領の政治顧問であり、その後欧州議員を務めた
ステファン・セジュルネと民間パートナーシップを結んでいた。

もちろんこの世論は賛否両論あったとのことです。

権力の中枢でカップルとなるのは、国民感情としては
よくはないとのことです。

2022 年 5 月 20 日、彼はエリザベス・ボルン政府の公会計担当大臣代表
任命されました。

2022 年の議会選挙において、ガブリエル・アタルは
オー・ド・セーヌ第10選挙区の大統領過半数の候補者となっています。

結果は選挙区で勝利し政府から離れませんでした。

そしてアタル氏は大臣として、
公務員の週4日制を実験的に導入するつもりであると発表した。

いわゆる働き方改革ですね。

2023 年 7 月 20 日、ガブリエル・アタルが
国民教育・青少年大臣に任命されました。

第五共和政で最年少の国民教育大臣です。

いじめ問題や同性愛者問題に対する校内の問題の解決にも取り組み、
教育大臣としてさまざまな課題に取り組まれました。

自身の人生で苦しんだ経験を生かし、
教育行政に活用した実績は短期間の任期でも十分な実績として
残されています。

そして2024年に首相として就任し、
この後、アタル氏のキャリアについて注目です。


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