立憲代表選の議員票調査! 野田元総理が優勢も
泉Gと近藤Gは流動化、野田Gと小沢Gは一本化も
まず上記の代表選の議員票動向の結果に関してですが、以下のようになります。
野田佳彦:66ポイント(33票)
枝野幸男:50ポイント(25票)
泉健太:44ポイント(22票)
吉田晴美:42ポイント(21票)
不明+選管:70ポイント(35票)
枝野前代表と泉健太代表は自身が所属するグループの半分を固めています。しかし泉代表は出馬自体に推薦人の確保で苦戦し、ギリギリでの出馬表明になったなど、自身が長のグループで苦戦していた実情があります。
実際に連合の組織系議員数名は泉氏の推薦人に名を連ねるなど、今回の立憲の代表選は現職にとって元総理と前代表との戦いなだけに、厳しい局面でした。
枝野前代表に関しては真っ先に出馬表明し、推薦人は無派閥7名と近藤Gで十分確保できました。しかし課題はリベラル陣営の一部の党員サポーター票が吉田晴美氏に流れるリスクです。前回の総選挙で敗北したことを踏まえ、枝野前代表が共産党との共闘を全面に出すことには消極的な姿勢であり、そこがリベラルな支持層への不満は一定あるかと思います。
現時点では福山元幹事長や海江田衆院副議長をはじめとした支持はあるものの、地方議員票やサポーター票をリベラル系が強い地域メインで重くさせられるかが課題でしょう。
野田+小沢+重徳のトリプル
野田元総理に関しては党員サポーター票や議員票はトップの可能性が高く、地方議員票や支部長の票を確保できるかが課題でしょう。
小沢一郎氏や野田元総理、そして若手グループの幹部を務める重徳氏をはじめとした立憲の幅広い中道から右の支持があります。吉田晴美陣営の推薦人にも野田元総理のグループの方々が一部推薦人に名を連ねたケースもあるなど、野田元総理の人気は強いのは確実です。
しかし課題なのは公認予定者の票であり、野田氏は野党との候補者調整に前向きなものの、立憲の候補者を下ろす可能性に踏み込み、公認予定者の票が注視されます。
ただ近藤Gを脱会した小川淳也氏も野田元総理を支持し、決選投票で吉田陣営と一本化されればより勝利する可能性も高く、この後の人事ももしかしたら兆候が見えるかもしれません。
吉田晴美陣営は1期生+菅直人元総理+江田G
江田憲司氏との候補者調整によって出馬表明した吉田晴美氏の課題は、ギリギリになって出馬表明を決めたことで、議員票への不安と推薦人の確保に極めて難航したことです。
推薦人が明らかになるとリベラル系の女性議員や菅直人元総理は当然として、野田Gや野田氏に近い議員が一部吉田氏に推薦人として名を連ねることは波紋を呼びました。
ここは最後まで選挙戦をどう戦うか?注目しています。