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私たちの税金を決める自民党税制調査会とは?


税調とは?

自民党税調は税に関する政策を扱う意思決定機関です。
例えば暗号資産課税や年収の壁、減税もここで決まります。

税調は自民党政務調査会の下の組織であり、時の総理や総裁、政調会長は税制調査会よりも上の組織として位置付けられています。


しかし当時の萩生田政調会長も税調会長に対しては気を遣われたことであったりとか、総理が変わっても税制は変わらないことから、税調は時の総理や党幹部がビクビクするブラックボックスであるとも言えるのです。

だからこそ自民党の幹部を務めた大物が税調には多い。

では税調のメンバーについて見てみましょう。

税調のメンバー

税調の幹部をインナーと呼びます。

会長は岸田政権発足直後から税制調査会長に選ばれた宮澤洋一氏(※下記画像に宮沢と書かれていますが、正しくは宮澤です。)

引き続き石破政権でも税制調査会長を任されることとなりました。

他には顧問として現職の幹事長が入るのは異例ですが、森山幹事長もまた税調のメンバーとして引き続き務めることになります。

【税調メンバー】
会長:宮澤洋一(参3広島選挙区・衆3)
顧問:森山裕(衆8鹿児島4区・参1)
小委員長:後藤茂之(衆8長野4区)
委員長代理:石田真敏(衆9比例近畿)
インナー:小渕優子(衆9群馬5区)
インナー:上野賢一郎(衆6滋賀2区)
インナー:斎藤健(衆6千葉7区)
インナー:小林鷹之(衆5千葉2区)
インナー:福田達夫(衆5群馬4区)

中でも総裁選で戦ったコバホークが入ったのは刷新で言えば特徴的です。他にもインナーだった後藤氏や石田氏が昇格したり、福田達夫氏が留任するといったことも見えます。

基本的に財務副大臣や政務官、財務省出身の方、など財政に詳しい方が入りますが、本年度はベテランが減り刷新されました。

税調は変化しています。
例えば昨年メンバー入りした林氏は官房長官に就任し、加藤氏もまたメンバー入りしていましたが財務大臣となり、インナーから外れます。

また安倍派座長の塩谷氏は裏金問題を受け離党し、政治家を引退しました。
幹事長や税制調査会長を務めた大ベテランのインナーの甘利氏は選挙で敗れ落選となり引退。額賀氏は細田前議長の後任として衆院議長として就任しました。

本来ベテランだった幹部が離れ、刷新感が生まれたのです。

また与党過半数割れになったことで、党の税調の影響力も弱くなります。」

国民民主党が求めているのは以下の二つの政策がメインであり、いずれも税収減のため税調には渋る部分があるでしょう。

・103万の壁見直し
・トリガーの解除

特に103万の壁の見直しは7-8兆円の税収減と言われているため、税調としては難航するのではないか?と思われます。ここは宮澤氏とも親戚であり元総理である岸田前総理との関係が重要視されるでしょう。

最後にお伝えすることは与野党が伯仲となりますが、予算委員長は立憲です。つまり予算に関する議論の進行が立憲に握られているといっても過言ではなく、強行採決ができなくなりました。つまり自公のみで強行的に決めることができず、12年間の政治と違い大きな変化があるでしょう。


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