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【衆議院選挙2024】注目選挙区10選!情勢解説 (関西2〜福岡)



山口2区

下松市
岩国市
光市
柳井市
周南市
大島郡
玖珂郡
熊毛郡

岸信千世(自民)
平岡秀夫(立憲)

山口2区は岩国市や周南市がメインとなる保守王国の選挙区です。岩国には米軍基地があります。昨年の補選では自民党の元防衛大臣のご子息である岸信千代候補が元職の平岡元法務大臣をわずか5,000票差で破り当選しました。

補選だと無党派の票が少なく、組織票傾向が強いのに対し、平岡元法務大臣が善戦した選挙区です。

今回も与野党一騎打ちの構図であり、岸氏は大変厳しい選挙戦を迎えますが、果たして勝利できるかが注目されるでしょう。

2023年4月山口2区補選
岸信千世(自民) 61,369票
平岡秀夫(立憲) 55,601票

現時点で接戦ですが、決して油断できないでしょう。

徳島2区

鳴門市
吉野川市
阿波市
美馬市
三好市
板野郡
美馬郡
三好郡

山口俊一(自民)
祝聡(維新)
濵共生(共産)
飯泉嘉門(無所属)

こちらは徳島県知事を20年勤めた飯泉氏と12選を目指す山口氏の戦いになりそうです。飯泉氏は無所属ですが、国民民主からの推薦を得て立候補しています。特に知事選でも1区の地域より、2区の方で強い部分が多く、今回は現職を倒せるか注目です。

やや自民の方が優勢の報道が多いですが、元知事が相手のためなかなか厳しい戦いにもなるでしょう。

なおお二人はもともと旧知の間柄ですが、今回は戦う構図となったため、非常に注目されます。

 「20年一緒にやってきて、知事さん、かたや衆院議員。結構うまくいっていたと思うんだけど、正直、非常に残念な思いです」

 10月にもかかわらず、熱戦を予感させるかのように汗ばむほどの強い日差しとなった6日午後、徳島県藍住町のホール。出馬表明記者会見で、当選を重ねてきた衆院徳島2区へ、前県知事の飯泉嘉門氏(64)が無所属での立候補を表明したことを記者に問われた自民党の前職、山口俊一氏(74)は寂しく笑った。

出典:毎日新聞 2024/10/13 昨日の友は今日の敵? 衆院・徳島2区、20年来の「友」がバチバチ

今回の徳島2区は面白いです!

香川1区

高松市 (旧高松市域)
小豆郡
香川郡

小川淳也(立憲)
平井卓也
(自民)
町川順子(維新)
田辺健一(共産)
小林直美(参政)


こちらは映画にもなった選挙区であり、平井氏は広報本部長、小川氏は幹事長など党役員の重役をそれぞれ務めています。

ただ平井氏は他候補の応援演説に行くよりも地元活動に専念し、小川氏は党の幹事長のため全国に向かうようになったことで、家族やボランティアが小川さんの代わりを担っている状況です。

もちろん自民党の逆風は大変大きいですが、今回は共産も候補者を擁立しているため、小川氏が現状の先行のままで選挙を終えられるかが問われる選挙戦でしょう。

高松の有権者の判断に注目したいと思います。

愛媛2区

今治市
新居浜市
西条市
四国中央市
越智郡

井原巧(自民)
白石洋一(立憲)
梶野耕佑(維新)

愛媛2区は井原氏と白石氏の事実上の一騎打ちでしょう。

2017年の旧3区の現職が白石さん、2021年の旧3区の現職が井原さんです。

今回は区割り変更に伴い、変わる選挙区があります。今治市・越智郡が新たに加わります。そのため逆風が大きく、今回は接戦ですが井原氏が若干苦しいかも知れません。


福岡3区

福岡市城南区 (一部)
早良区
西区
糸島市

古賀篤(自民)
仁戸田元氣(立憲)
瀬尾英昇司(維新)
山口湧人(共産)
奥田芙美代(れいわ)
重松雄子(参政)

最後に福岡3区です。読売と時事では接戦との報道があり、少し古賀さんが有利な状況でしょう。しかしこの選挙区も決して油断できません。

野党が分裂しても自民と立憲が接戦であることは、一度自民が油断をすれば大変なことになります。もともと、与党と野党が交互に当選していた選挙区です。

だからここもどうなるか分からないでしょう。


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