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【選挙】大館市長選、27歳の市長は自民を下して勝利
裏金問題の裏に潜む大館の乱
大館市長選挙:全国最年少市長の誕生とその背景
秋田県大館市の市長選挙では、
無所属の新人で元大館市議会議員の石田健佑氏が
初当選を果たしました。
【シェア・拡散希望】
— 石田けんすけ27歳|大館市長候補 (@0623_top) August 31, 2024
選挙戦最終日7日目 約600人が集まってくれた街頭演説。
最後の最後にみなさまに支援の輪を広げていただきたく、お願いです。
大好きなおばあちゃんおじいちゃんが住んでいる。
自分の住んでいる大館市を良くしていきたい。… pic.twitter.com/V1f3LABBt2
石田氏はわずか27歳という若さで、
市長として全国最年少となり注目を集めています。
石田氏は27歳で、全国市長会によりますと現職の市長では全国で最年少になるということです。
大館市出身で会社役員などを務め、去年4月の大館市議会議員選挙で初当選し、1期目の途中で辞職して今回、初めて市長選挙に臨みました。
選挙戦では、少子高齢化対策に取り組むとして、若い世代が関心のある企業を誘致し、人口流出に歯止めをかけることなどを訴えました。
彼は、昨年4月にトップ当選で大館市議選に初当選し、
その後1期目の途中で辞職して市長選挙に挑戦しました。
なお以前は芦屋の高島市長が最年少の市長でした。
結果、市長選で現職や自民の推す候補を破り
接戦の末において、初当選を飾ります。
選挙結果
選挙結果と石田氏の政策主張
選挙の結果、石田氏は12,882票を獲得し、
2位の日景賢悟氏(12,573票)や
3位の麓幸子氏(8,669票)を僅差で破りました。
前市長の辞職に伴う今回の選挙は、
新人3名が激しく争う結果となりました。
特に日景賢悟候補には自民党の市議と
2区で国会議員として活動している
金田元法務大臣や現職市長の福原氏が応援に駆けつけ、
保守王国で自民党が全面バックアップしている中で
破れる結果となりました。
総決起大会には、自民党の金田勝年氏や、県議会自民党の重鎮が出席。
福原市長もかけつけました。
福原淳嗣 市長
「日景賢悟に大館の未来を託したいと思います。会場の皆さまいかがでしょうか」
なお日影氏については前回の市議選で
石田氏が4,215票、日影氏が1,885 票と
個人としては票差は大きくありました。
しかし自民党の重鎮や現職市長の支援、
さらに市議9年の実績を主張され選挙戦を繰り広げた形です。
一方の石田氏は選挙戦中、少子高齢化対策を重視し、
若者が関心を持つ企業の誘致を通じて
人口流出を食い止めることを訴えました。
特に大館や秋田の議員が
人口減少に歯止めをかけられていない
ような発言もあり、若さや民間のトップとして
務めたことも大きな利点であり、主張された形でしょう。
大館市は保守王国か?
大館市は紛れもなく保守王国です。
それは衆議院、参議院の比例票を見ると
わかりやすい結果かと思います。
なんと4割が自民党支持者なんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1725251631713-4YXzSikF5P.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1725251631697-QecMnA5Bho.png?width=1200)
自公が合わされば衆議院の過半数の得票数となり、
秋田の大館は保守王国と
言えることは間違いありません。
そのため大金星なのです。
福原市長の任期途中の退職が問題に
福原前市長の退職と秋田2区への挑戦
この市長選挙が行われた背景には、
前任の福原淳嗣市長の退職があります。
福原市長は次期衆議院選挙に秋田2区から
自民党公認で立候補する意向を示し、
市議会議長に退職申出書を提出しました。
これにより、今回の大館市長選挙が
行われることとなりました。
しかも大館市長選は2年続けてのため、
任期途中で不祥事もなく国政のため
辞められることは有権者への相当の説明が
必須でしょう。
次の衆議院選挙に秋田2区から立候補する意向を示している、大館市の福原淳嗣市長が12日、市議会議長に退職申出書を提出しました。
福原氏は大館市出身で、これまでに
3回の市長選挙で当選を果たしています。
福原氏は金田勝年衆議院議員の秘書を務めた経歴を持ち、
次の衆議院選挙で自民党秋田県連から
秋田2区の公認候補として擁立される予定です。
市長としての任期が2年以上残っているのに対し、
出馬されることには不満があるのもまた
一部頷けるでしょう。
裏金問題で尾を引く自民。保守王国での敗北は総選挙に影響も
秋田2区の激戦:立憲民主党対自民党の対決
次期衆議院選挙では、秋田2区で立憲民主党の緑川貴士氏と
自民党公認の福原氏との対決が予想されます。
緑川氏は前回の選挙で、金田勝年氏を破り
小選挙区で初当選を果たしました。
緑川氏の勝因には、地道な活動と
党派色を薄めた戦略がありました。
陣営が取ったのはできるだけ党派色を薄めることだった。リーフレットには政党名が目立たぬようにしていた。無党派層への配慮だ。こうした戦略が功を奏したとみられ、朝日新聞が投開票日に実施した出口調査では自民、公明支持層への食い込みが目立った。
加えて、最大の勝因は候補者自身の地道な活動だと思う。週末など各地のイベントに取材に出かけると、そこには必ずといっていいほど名刺を手にした緑川氏の姿があり、顔と名前を売り込んでいた。緑川氏は今回の選挙を「4年間の集大成」と位置づけ、辻立ちを重ね、約2万5千回、有権者の家や事業所を訪ね歩いた。
地方における自民党支持層が強い地域で
衆議院選挙を乗り越えるためには
やはり特定の党派色を薄め、
反自民の幅広い受け皿になる
努力が求められます。
大館市長の選挙戦が遠く離れた
東京の地でどう伝わっているか注目ですね。