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裏金復党議員の会派入りは許されるのか? 伸び悩む比例票の減少


裏金議員ら6名の自民会派入りが決定。

今回において自民の会派入りした無所属議員は以下の通りです。

萩生田前政調会長
平沢元復興大臣
西村元経産大臣
世耕前参院幹事長

うち萩生田氏と平沢氏は役職停止1年で西村氏は党員資格停止1年、世耕氏は離党勧告でした。

ただ一回決めた処分を覆すことは石破執行部ではありましたが、今回は萩生田氏と平沢氏は復党。西村氏は来年の3月末で党員資格の復活と合わせ、世耕氏の復党もこの時期以降かと思われます。

もちろん野党は批判するでしょうが、各選挙区での地元の禊を済んだことを踏まえ、それぞれの有権者が下した判断に逆行するのも、なかなか難しい話です。

自民党の参院選に影響が出なければいい話であり、影響が出ればもちろんマズイのですが。

減少した自民党の比例票

やっぱり手厳しい世論を表したのは自民党の比例票です。1458万票の比例票で前回の衆院選に比べ533万票を減らしてしまった。

地域別に見ても明らかであり、都市部や寒い地域、裏金議員の多い地域では2-3割は減少しています。この比例票の減少は市議選や県議選にも現れ、2-3割の減少は自民党所属の議員2-3割の首が飛ぶと言っても過言ではないかも知れません。

それほど危機感を肝に銘じて欲しいと一国民は考えています。

党の信頼回復のためにすべきことは仮に自公政権が少数与党を続ける場合は襟をただしてアップデートしていく必要があります。特にこの状況で行けば来年の参院選も最低10議席は減ると言っても過言ではない。

1人区で野党共闘が進み、2人区で競り負けば、より議席を失う可能性も十分にある。東京や神奈川、千葉、埼玉でも安定して2議席取れるかは微妙な数字と言える。

票数は嘘をつかないため、地を張って働いて頂きたい。

公明党の異常な減少、兵庫は微減で済むも・・・

では公明党の減少幅はどうでしょうか?小選挙区で負けた県は以下の通りです。

【公明党が敗北した小選挙区が含まれる県】
・北海道
・大阪府
・埼玉県
・愛知県

結果は石井さんが敗れた埼玉14区が含まれる埼玉県と岡本三成氏が当選した東京29区が含まれる東京では2割近くの比例での得票が減少。

一方で全勝した兵庫では5パーセント近くで済み、全敗した大阪では1割ほどの比例票の落ち込みでした。これは兵庫県の斎藤知事の一件もあり、公明党の支持層が離れずに投票したこともあるでしょう。

しかし公明党の小選挙区の議員に対し、自民支持層が票を投じる割合が少なかったことも課題です。例えば愛知も埼玉も10増10減の際に公明が欲した小選挙区であり、当時は地元県連で揉めたこともありました。

ただ両方とも国民民主に議席を奪われたことの意味は、自民支持層と無党派層を固めきれなかった事かもしれません。

ここが公明のネックなのです。

石井代表が本日辞任されましたが、公明党の再建を担う後釜は誰か?注目しています。

国民民主党の勢いと距離感

国民は東京で3倍、都市圏で2.5-3倍近くの票数を獲得しています。

また京都はかつて国民民主のナンバーツーを務めた前原代表代行のお膝元であり、党を離れた件が一定程度表れているでしょう。

それでも1.5倍以上増えているから、国民民主の勢いはすごいものです。


前回6議席の小選挙区を獲得した国民民主ですが、今回は11議席も小選挙区で議席を獲得しました。

約二倍も伸ばしているのです。

一方で比例については前回は5議席で今回は17議席と3倍以上の議席を獲得しています。しかし本来は比例名簿の不足の件もあり、実は20議席の可能性があったと言えます。つまり小選挙区では2倍、比例では4倍の議席数を誇るなど大躍進を遂げたのです。

国民民主は第三極に居続けることで参院選の比例票を減らすな

結論はここだと思います。まずはこの勢いを活かして参院選に臨むことが大事かと思います。そのために与党や野党でなく、第三極として政策本意の実現で協力していくことでしょう。

ただしこのやり方がいつまで持つかは分かりませんので、玉木代表ら執行部の腕の見せ所です。

・ガソリンのトリガー条項の解除
・103万円の壁の見直し
・部分連合と自公政権継続の場合の責任論

この三つが気になるところです。かつて維新の会は旧文通費の件で自民党と組んだことがありますが、今回は反故にされず政策を通すことができるのかが注目されるでしょう。仮に反故されても国民民主が無責任のわけではなく、きちんとした責任のある政党としての対応が求められます。


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