政治と選挙はなぜ別なの？　

政治が100点でも選挙は弱い。
一方で選挙100点でも政治が弱い議員もいます。

なぜでしょうか？
例えば政治は国民のために法律を変えたり、
支持率を上げるためのアピールや、
内政や外交成果もあげられます。

しかし国会議員を続けるには
選挙で勝たなければなりません。

つまり選挙で強くなければ、
政治家としても強くないのです。

ただ選挙というものは常に政治力のみで
決まっているわけではありません。

なので今回は解説していきます。

選挙に強い人

まず突然ですが、衆議院の小選挙区と
参議院の選挙区の違いはなんでしょう？

答えは選挙区の大きさです。

衆議院議員は例えば江東区1つで選挙区となり、
より小さいエリアで戦う必要があります。

一方で参議院議員は広大なエリアで
選挙戦を繰り広げられ、知名度が問われます。

例えば元アナウンサーの与野党議員は参議院に行く
理由はそれでしょう。

また参議院議員には安定した任期6年がありますが、
衆議院議員には最大四年でいずれかに解散があります。

つまり任期での違いもあるのです。

そのため総理は参議院議員から選ばれたこともなく、
衆議院議員を目指す参議院議員も一定数いるのです。

政治に強い人

政治に強い人は重要閣僚や党の幹部、ピンチヒッターの閣僚が
あげられます。

また特定の法案に対する専門家も政治に強い人の1人であり、
国家運営になくてはならない存在です。

しかし政治に強い人が選挙に勝つとは限りません。

例えば住民の転入が激しい地域は地盤固めが難しく、
世論に敏感です。
政権が逆風だと大変厳しい事情があります。

地方でも比例復活等で何度も戦っている候補者だと、
選挙で勝つにも相当な体力が必要です。

朝と晩の街頭演説や集会、土日は地元周りで
火曜日は政治家として尽くす必要があります。

国会議員は自身の党の部会や国会の委員会、
派閥やグループの集会に参加することが必要なため、
相当な体力がかかることもまた事実です。

求められる政治像

これからの時代、政治は大変厳しい目で見られると
同時に数々の課題に対し向き合う必要があります。

例えば政治とカネの問題もそうですが、
少子高齢化や社会保障、災害対策、気候変動問題
なによりも安全保障です。

これらを語れる強い政治家が必須であり、
安定した強さを得るには、選挙区での浸透はさらに
強めていく必要があるでしょう。

選挙で勝ち続け、閣僚ポストを経験し、
大きく飛躍し内政や外交に励む政治家の
登場を私たちは心待ちにしています。