強い個人vs資本力 起業家側から見るCVCの特徴
キャピタリスト
VCにはキャピタリストという投資するか否かを
見極める人材がいます。
例えばコンサルタント、元官僚、起業家、大企業幹部などの
スタートアップに関わるキャリアの方が、実際に企業を選定し、
投資の可否を握る存在です。
ただでさえ投資の可能性が失敗するスタートアップですが、
そのリスクを可能な限り減らすのがキャピタリストの役割なのです。
スタートアップのラウンド
スタートアップには多くのラウンドがあります。
まずシード期、続いてアーリー期、ミドル期、レイター期の
合計4つがありました。
しかし現在はアーリー期以降はあまり名称を用いらず、
シリーズA、シリーズB、シリーズC、シリーズD、(シリーズE)
といった名称を用いられるようになりました。
なおシリーズとは優先株の発行ですね。
シリーズAの場合、A種優先株式
シリーズBの場合、B種優先株式・・・といったように優先株の発行
により、ラウンドが異なるのです。
ちなみに優先株のメリットは仮に会社が買収された時に、
優先株の購入者が配当や財産を分配されます。
逆に言えば優先株の発行の意味は投資家にとって、
少ない株式を売ることになり、
後出しはリスクをかけられない部分もあります。
名だたる企業もシリーズAなんです。
名だたる企業、タイミーやポリポリもIPO前の企業です。
シリーズAとは優先株の発行の種類を指す言葉ですが、
本来は赤字を掘る意味で用いられます。
つまり赤字から黒字へ反転させるのがシリーズAなのです。
例えば新規アプリ開発に1500万円使った場合、
年間で500万円しか売上が出なかったら、1,000万円の
赤字です。
しかし翌年以降にさらに1,000万円の費用を
人件費や広告費、整備費などで拠出し、
3,000万円の利益が出た場合、
500万円の利益となり黒字に転換します。
これが赤字から黒字へ反転させる意味です。
つまり単に1年で赤字から黒字へ反転させるよりも、
肝心のキャッシュが底を尽きないように
しなければなりません。
そう言葉で言っている私ですが、
私も失敗者なんですけどね(笑)・・・
強い個人からスタートアップへ
先日、こちらのイベントに行ってきました。
U-25のイベントなんですが、熱狂的な人気とともに
色々と学べる(スタートアップの現状と未来)機会でありました。
そこでVC側が起業家にむけてリバースピッチを行うのですが、
気になったのは東北のVCであるスパークルとサイバーエージェントです。
スパークルに関してはキャピタリストのピッチがずば抜けていて、
あれは金で買いにくい技であると生意気ながら感じてしまいました。
声のボリューム、抑揚の付け方、わかりやすいストーリーなど
一つ一つがレベルの違うピッチだったと感じます。
もう一つのサイバーエージェントはこちらもベンチャーとしてのノウハウと
資本力が影響し、高度な人材を獲得してきたと伺えるピッチでした。
もちろん声のボリュームはずば抜けてはいませんが、
抑揚の付け方やテンポ、構成もまた一級品に近いレベルだったと感じます。
大変失礼ながら、勉強させて頂きました!
ありがとうございます。