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何が起きた?兵庫県知事選。22首長の応援とは?


何が起きた?兵庫県知事選

兵庫県知事選:激しい支持争いの裏で何が起こっているのか?

兵庫県知事選が近づく中、候補者たちへの支持がさまざまな層で分かれており、激しい争いが繰り広げられています。今回の知事選は、多くの首長や自民党議員からの支持表明が注目されていますが、その背景には複雑な力学が存在しています。

突然稲村氏を支持表明した議員や首長たち

まず、稲村和美氏には22名の市長が支持を表明しています。これには丹波篠山市長、姫路市長、尼崎市長などの主要な市の首長が含まれます。

稲村氏は尼崎の市長だったためお膝元は当然でしょう。姫路市もまた二人の選出の国会議員が支援しているので、これも当然です。


どちらかといえば中部や西部など幅広い支援が特徴です。一方で、稲村氏を支持しない市長や、斎藤元彦氏を支持する市長も一定数存在しており、保守系の統一感がない状況が浮き彫りになっています。

むしろ維新に近い地域の国会議員にとって稲村氏を支持することはリスクであるとも伺えるため仕方のない結果かもしれません。

そして県連幹部自身も自主投票を決めているため、特定の候補を支援するのは難しいと言える。つまり自民党が再び一枚岩ではないのです。

喰われている支持層

今回の選挙で感じたのは稲村氏と清水氏、それぞれ政党からの支援を受けている候補の支持が斎藤氏に奪われていることです。


奪われている支持層をどれだけ稲村氏が死守するのか?それとも斎藤氏が奪い尽くすのか? 注目して参りたいと思います。

世論調査もおそらく斎藤氏に有利な方で少し変化している

電話調査での支持率分析

共同通信社の8月9日の電話調査によれば、自民党支持層の間では斎藤氏と稲村氏の支持が拮抗しており、立憲支持層では稲村氏が6割近くの支持を得ているのに対し、斎藤氏は4割弱の支持にとどまっています。このように、支持層ごとに支持する候補が異なり、今後の展開が非常に興味深いです。


個人的にはこの時点の評価から少し時間が経ち、今は稲村氏と斎藤氏がかなり肉薄している情勢であっても過言ではないと思われます。22首長が突然応援した意味は多分そうでしょう。

有力な候補が勝つ条件とは?

では斎藤氏と稲村氏、それぞれが勝つための条件を考えてみましょう。まず斎藤氏は右で稲村氏は左に近い方。そして組織票が強いのは稲村氏、ネット人気が強くなったのは斎藤氏です。

  • 稲村氏の勝利条件:稲村氏は県政の停滞防止や女性としてのクリーンなイメージを前面に出し、県西部や尼崎市での地盤を固めつつ、神戸市での支持を拡大させることが鍵となります。また、立憲・公明層の8割、自民支持層の5.5割以上の支持を固めることが重要です。

  • 斎藤氏の勝利条件:斎藤氏は現職知事としての実績を武器に、特に県立大学の無償化や給与カットの実施をアピールしています。自民党や維新の支持層、無党派層からの支持を稲村氏よりも上回る必要があります。

接戦の末に勝利を収めるのは?


17日の投票日が迫る中、清水貴之元参議院議員、稲村和美前尼崎市長、斎藤元彦前知事などの候補者がしのぎを削っています。

特に斎藤氏も稲村氏がデッドヒートを繰り広げる展開に正直びっくりしています。

この知事選は、兵庫県の将来を大きく左右するものとなるため、有権者の一票が持つ意味は非常に大きいです。

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