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港区長選挙は女性新人候補が自公推薦の現職を破り初当選!


自民、抑えられず再び敗北

初の女性区長誕生
任期満了に伴う東京都港区の区長選挙が2日に投開票され、
新人の清家愛氏(49)が自民党と公明党の推薦を受けた現職の武井雅昭氏(71)を破って初当選を果たしました。

これにより、港区では初の女性区長が誕生することとなり、
地域社会に新たな歴史を刻む結果となりました。

開票結果の詳細
港区選挙管理委員会によると、選挙結果は以下の通りです:

  • 清家愛(無所属・新):29,651票(当選)

  • 武井雅昭(無所属・現):28,123票

  • 菊地正彦(無所属・新):3,070票

無所属新人の清家氏は、自民党と公明党が推薦し、
6期目を目指していた武井氏を約1500票差で破りました。

清家氏の当選により、港区では初の女性区長が誕生しました。

この結果は、港区の有権者が変革を求め、
新たなリーダーシップを期待していることを示しています。

現区政との僅かな差で生まれた区長ですが、果たして
どうなるかが問われます。


清家愛氏の背景と公約
清家氏は49歳。新聞記者としてのキャリアを経て、
無所属で港区議会議員を務めてきました。

令和5年の区議会議員選挙では無所属で4,697票のトップ当選です。

区議会議員としての4期13年の実績を持ち、
今回の選挙に初めて立候補しました。

選挙戦では、子育て支援介護サービスの拡充
マンションの防災対策を訴え、幅広い支持を集めました。

清家氏のこれまでの経験と公約が、
多くの有権者の共感を呼んだことが今回の勝因の一つといえるでしょう。

清家氏は、港区議として13年間子育て支援などに取り組んだ実績を強調し、
支持を広げました。

選挙戦では「世界で一番幸せな子育て・教育都市」を目指し、
保育園と幼稚園の一体的な整備、教材費の無償化、不登校などの事情を抱える児童・生徒への多様な学びの支援を掲げました。

・保育園と幼稚園の一体的な整備
・教材費の無償化
・不登校

清家氏の具体的かつ実現可能な公約は、
多くの家族や教育関係者から支持を得ることができました。

選挙戦と投票率

投票率と選挙戦の背景
投票率は30.62%で、前回の選挙を0.58ポイント上回りました。

投票率の向上は、有権者が今回の選挙に対して高い関心を持っていたことを
示しています。

清家氏は区内をくまなく回り、
品川区の森沢恭子区長らの応援を受けたことが、
支持を広げる一因となったと見られます。

特に同世代を含む無党派層に広く浸透したことが、大きな勝因とされています。

現職に対する不満

武井氏は、各地の支所で行政サービスを受けられる「総合支所制度」の導入など、5期20年の実績を強調しましたが、
多選に対する批判をぬぐいきれませんでした。

多選による批判はさまざまな現職首長を悩ます要因です。

目黒区長選挙では現職が当選されましたが、
港区はそうはいきませんでした。

さらに、自民党の推薦を受けたことで、
派閥の裏金問題などによる国民からの批判も影響したと見られます。

これまでの選挙と比較しても「これまでにないほど厳しい選挙」と振り返り、
清家氏との対立が激しい選挙戦であったことを示唆しました。

まとめ

今回の選挙戦を経て、女性区長が7名となりました。

【東京都の女性区長】
港区:清家愛区長
杉並区:岸本聡子区長
北区:山田加奈子区長
豊島区:高際みゆき区長
品川区:森沢恭子区長
江東区:大久保 朋果区長
足立区:近藤弥生区長

荒川区でも同様のことが起きれば8人目の女性区長に

今年11月には現職で5期目の西川太一郎区長(81)の任期満了し、
荒川区長が行われます。

荒川区は衆議院で言うと東京29区含まれる地盤であり、
公明党の現職が立候補の意思を示しています。

もしここで女性区長が誕生する可能性も、低くはないでしょう。

もちろん候補者と現職の意向次第ですが、
女性区長が増えることを祈ります。


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