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yas_numa
自民党の憲法改正、なぜ失敗したのか?
単刀直入にいうと自民党の改憲は地に落ちたといえる。改憲ムードは先の衆院選で野党過半数割れとなり、改憲派が全体の3分2を占める議会でなくなったからだ。つまり改憲がほぼ不可能と言っても過言ではない。私はこの状況について、自民党が岸田政権の下で憲法改正できなかったことの責任と思え、安倍晋三元内閣総理大臣が続けた12年間の安定政権を壊したのは、自民党の裏金問題と執行部の責任だろう。
多数派を維持することで国難突破の政策を描いた安倍政権(自民や保守支持者)、それを受け継いだのが菅義偉総理や岸田文雄総理だ。しかし多数派を失った今、彼らの思い描く改憲を優先することができなくなり、自民支持層に刺さるメッセージをあらためて考えなければならん。
例えば地方創生もまたその一つだろう。しかし憲法改正を党是としている政党が憲法改正を目指せなくなった現状は流石に違和感を覚える。
憲法審査会長が立憲の枝野元代表、法務委員長が西村前代表代行、予算委員長が安住前国対委員長はさすがに自民党にとって政策実現に苦しいものであると感じる。
果たして自民は次の総選挙に向けてどのようなメッセージを出すか?注目です。