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保健師が第二種作業環境測定士を取得した話


安全衛生部に所属していた際に、第1種衛生管理者あればいいか、と思っていたところ、安全担当は全員衛生工学衛生管理者を取得しており、何となくで衛生工学衛生管理者を取得しておりました。
この際に、作業環境測定士だと受講日数が少ないし料金も安くなるということを知り、安全の方々が作業環境測定士は無理だ、という話をしていたので、取れるかどうかわからないけけどとりあえず取ってみるかと思い、色々と調べて受験してみました。

第2種作業環境測定士になるには看護師や保健師は試験に合格するところからになります。(医師や薬剤師は登録講習のみ)

試験受験のためにやってみたこと

(第1種衛生管理者試験の合格)
過去問集の購入、解く
テキストの購入 登録講習に使用するようなので購入しました
購入したテキスト デザインサンプリングの本、分析概論のテキスト
読んだりしました
高校でほとんど化学をやっていなかったため、高校化学の参考書を買って読みました。

試験は年に2回、しかも科目別合格なので、一度に全部合格しなくてもOKなため、いつかは合格します。
科目は4科目のみ。
労働衛生一般
労働衛生関係法令
デザイン・サンプリング
分析概論
普通に仕事していれば労働衛生一般と労働衛生関係法令は結構余裕だと思います。
第1種衛生管理者とも被ります。
デザイン・サンプリングと分析概論は私の業務や第1種衛生管理者試験とは被らないので、そこを重点的に過去問演習、できないところはテキストを読み、過去問をアプリで解いてました。
おそらく高校化学の知識があれば解ける問題多いので、有機化学、無機化学とかわかる方は簡単だと思います。

登録講習の受講

これは試験合格後にやっていくことで、合格証が必要になるため看護師や保健師は試験に合格しないと受講ができません。3日間あります。
実技試験があるようですが、免除の講習もあります。
この実技免除の講習は試験に合格していなくても受講可能です。(実技免除は1年間有効)
登録講習を受けなくても、実技の講習は作業環境測定士の仕事が何となくわかるので、1日だし良いかもしれません。

とにかく統計の授業がめちゃくちゃ眠くて、開始5分で眠ってました。とはいえこれが解けないと登録出来ないので、講習終了後関数電卓の使い方を必死でマスターします。
デザインを一生懸命学ぶ感じです。回によってグループワークだったり1人で課題をやったりでした。

3日目の午後、1時間試験を受けます。
正誤問題55問、計算11問で、回によって内容も変わるし難易度も変わる感じでした。
だいたい試験後1週間で合否が届きます。
最初の試験の結果、講習合格をもって免許申請になるようです。

作業環境測定士取得してみて

特に工場とかで有害業務ある人が対象の方は、巡視で現場を見て体感するだけでなく、作業環境測定結果を見ることで、場の測定について考える良いきっかけになるのではないかな?と思いました。
個人的には第二種作業環境測定士試験に合格後、登録講習は受講せずとも衛生工学衛生管理者の受講が良いかなと思います。(受講日数2日間になるし受講料も安い)
受講する回によって担当の講師も変わるので、運の要素も結構ありますが面白い(癖が強い)先生が多いです。

さいごに

普段の業務は保健指導や面談のアレンジ、同席やメンタル面談(一応産業カウンセラー合格してる、お金払ってないので…)などで愚痴を聞いたり、情報を交通整理してみたりといった、いわゆる産業保健看護職の業務を行なっています。
それに並行して、PowerAutomateやら Power Appsでの開発環境があるので、依頼された時はアプリなんかも開発しています。
仕事ではこのシステム周りの仕事がメインになっており、他社SEさんと会議に出席したり色々とシステム周りをやっていて、全く初めての環境なのでシステム周りの勉強しながら対応している感じです。
つまり、今の仕事では全く使用しない知識です。
それで化学物質が自律的管理になるし、今の職場は化学で博士がゴロゴロしている環境。
産業医巡視の同行も無くなったものの、工場勤務の時のワクワク感や現場で働くということについて考えると、あったほうがいいかも‼️っていう思いだけで取りました。
今の所、仕事で使うことはほぼないですが、特殊健診で異常者対応は、やはりこの辺の知識があるからなのか、先輩看護職よりも産業医とコミュニケーションがスムーズに行きますし、対象者へ連絡して話を聞くときにも、産業医から事前に特別に聞いておく内容以外については、詳細に確認せずとも任せてもらえるので、そんな部分では良かったかなと思います。
今は工場勤務ではないですが、局所排気がたくさんある感じで使用する化学物質と使い方は多岐に渡るので、勉強して損はないな、という感じです。
かかった金額は全て自腹(登録講習は渋沢栄一さん10人ぐらい)ですが、自己満足でもありますが達成感があって良かったです。

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