美容探求家、鬼龍院雪乃の赤字や気付きを公開していきます。

はじめまして。美容探求家・美容ライターの鬼龍院雪乃です。

私、長年ライターを生業として地味に生きてきましたが、「もらった赤字やそこから得た気付きを記録しておきたい」と思いまして今回noteをはじめることにしました。

と言いいますのは、ライターが納品した原稿がそのまま雑誌に掲載あるいはWebにアップされることはそう滅多にありません。雑誌やサイトなど媒体によって個性も読者層も違いますから、どんなに筆者がその媒体に寄せていったとしても、その媒体を完璧に把握している編集者による最終調整が必要となるからです。

若い頃は赤字を入れられると「はあ?わかってないなー!」とか「この編集者センスない!」とか愚痴っていたことも多々あります。でも今は、ライターの仕事とは、取材相手や媒体、その読者にきっちり寄せた(つもりの)記事を書きつつ、さらにまだ世に出ていない情報や名言を引き出していくことだと思っています。ライターの仕事とは、自分のテクニックや価値観を表現する仕事ではなく、その記事に関わる万人の共通点を射抜き輝かせることなのだと私は思っています。

とはいえ、自分の会心の一撃であるセンテンスやコピーがまるっとカットされるのは今でも一抹の寂しさを感じます。そろそろ達観した人間になりたいもんですが……。

あ、私の自慢も一つ言わせてください。

実は私の記事、取材対象者から大きな赤字が入ることはまずありません。それは取材時にどれだけその方に集中するか、にかかっていると思います。ニコニコしながらも、相手の一語一句、表情の変化、一切見逃しません(ちょっと怖いでしょ?)。想定していた流れが変わったりしても、動じません。むしろ、それが面白い。だから取材前はいつも極度に緊張しています。そして取材後は極度に疲労します。それはまさしく、”心地よい疲れ”。クセになります。そして、取材対象者、媒体、読者、それぞれのバランスを取りながら記事を書きます。どちらかにグッと寄せた後は、かならずもう一方にグッ寄せた内容も盛り込みます。それが取材対象者に気に入ってもらえるポイントなんです(あくまでも主観)。

そんなこんなで、赤字や失敗だけで成長してきたと言っても過言ではない私の思いつきを記録していきたいと思っています。他にも、記事には書けなかった著名人や商品の素敵なエピソード、あり得ないトラブルなども公開していけたらいいなと思います。

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