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毒を吐くシリーズ 1

いつもは割と能天気なことをつぶやいていますが、たまに「ダークサイド・ユキノジ」が発動するので、アプリのメモ帳に書き溜めていたものをここにメメントすることにしました。


マイナスイオン…じゃなかった、どれもかなりマイナスオーラが出ている文章なので(自分比)、そこだけお知らせしておく。

毒1 どうして気にならない?

例えば、通販で何か洋服を買って包装を開けると、「新品のにおいに混ざって何とも言えない石油系のにおい」がすることはないだろうか。

一回洗濯すれば落ちるものがほとんどだが、2割くらいの確率で(個人の感想)落ちないものがある。

そういう品物をうちの夫が愛用していて、非常に不快だ。

今日は、そういった不快なニオイとそれを気にしていないうちの夫について毒を吐く。


二か月位前だったか。

夫が帰宅すると、前述の「何とも言えない石油系のにおい」が漂ってくるようになった。体臭でもない、「石油系」としか表現のしようがない、私にとっては非常に不快なニオイだ。生理的に受け付けないと言ってもいい。

流行りの「ソーシャル・ディスタンス」並みに2メートル離れていても漂ってくるのだから、相当なものだ。しかも本人が気にしていないという点もかなりイラつく。

たとえ、対配偶者であっても面と向かって「クサイ」と言われればかなりムッとするし傷つく。


そうならないように遠回しに「お風呂先に入ったら?」「洗濯先にしたいから」などと言って、秘密裏にニオイの発生源を特定・抹消しようと試みた。

夫入浴後→ニオイは消え、その状態を持続。
着衣を洗濯後、疑わしいものを調査→どれもニオイは落ちている。
夫の持ち物、リュックなど→臭わない。

ならば夫が乗っている車に何か発生源が?と検証してみたが、特定には至らなかった。

「一体何のニオイだよ?!」

悶々としながら日々は過ぎていった。


今月初旬、日中の気温が上がっても朝晩が冷え込むことがあった。

衣替えも兼ねて、毛布やひざ掛けなどをしまい込んだ後のことだ。夫が「しまったなら仕方ない、車に置いてあるやつ持ってくるか。」(←夫は極度の寒がり)と、一枚のフリースひざ掛けを車から持ち出してきた。

「春なのに、寒いよなー」と、夫がそのフリースひざ掛けを広げ、羽織った瞬間。

「コイツだ」

確信した。あの「石油系の不快なにおい」の発生源は、夫のフリースひざ掛けだったのだ。

どうも会社に置いていたようで、その時たまたま持ち帰っていたらしい。だから先日車内を検証したときに気が付かなかったのだ。

次の日。

速攻でそのフリースひざ掛けを洗濯したのは言うまでもない。
しかし、悪いことにコイツは「洗濯してもにおいが落ちない」奴だったのだ。

帰宅した夫に、こう言った。

「このフリースひざ掛け、洗っても石油系のニオイが取れない、これがニオイ移りのもとじゃないかな…(以下心の声:こいつが不愉快なニオイのもとだから処分してくれ!!)」

すると夫は、

「そうなんだ。じゃあ、俺の車の中限定で使うよ。」

鈴木雅之が流れた瞬間だ。

「ヘンなニオイがするから、(使うな・処分してくれ)」って(遠回しに)言ってるのになぜ分からぬ。夫の嗅覚はどうかしているのだろうか。

自分の体臭は、自分では分かりにくいというが、これは体臭じゃない。香水のような、外付けのニオイだ。

しかも控えめな「微香」レベルではない、普通にニオイをかいでも気づくレベルのニオイ方である。
鼻が利く・利かない以前のレベルで気づくとも言っていい。たとえ鼻づまりであっても。

香水などは、個人の好みによるところもあるが、このフリースひざ掛けのニオイに至っては99.99%の人間が「イヤなニオイ」と判定するようなニオイだ。断言する。

このくらい言及できるほどの、私にとっては「イヤなニオイ」具合なのだ。

それを「車の中限定」であっても、使い続けられる神経…いや、嗅覚が分からない。


そんなこと、普通に「ヘンなニオイがするから、他のを使って」と言えばいいじゃないかと思う向きもあるだろうが、うちの夫にそういうことを言うと、

「どうせ俺はクサくて汚いですよ。」

と斜め上を行く大人げない拗ね方をするのだ。誰も「あなた自身が臭う」とは言っていないのに、である。

そういうめんどくさい面を知っているので、

「このフリースひざ掛け、洗っても石油系のニオイが取れない、以下略」のセリフになるのだ。

しばしの沈黙の後、

「えっ、…これ、買ったやつ?」と聞いてみた。

夫曰く、このフリースひざ掛け、懇意にしている車のディーラーさんから粗品でもらったものだという。

粗品…。

特別限定品・オリジナルだとかのプレミアムでも全く何でもない品物だ。もっと言えば○○○円ショップとかでも買えるくらいのものである。

………ちょっとちょっと?

粗品のフリースひざ掛け、そんなに大事か?!

タダでもらったものだぞ。特別限定品のノベルティでもない、大事な人からもらったとか、自分でとても気に入って買ったものでもない、ましてや形見でもないんだぞ!!
フリースひざ掛け位、粗品じゃなくて新しいやつ買える余力はあるわい!! 

もう一度言う、

粗品だぞ?


次回、夫がその「石油系の不快なニオイ」をさせて帰宅したなら、もう、嫌な顔をされようがダイレクトに言うことにする。


「クサいんじゃ。それ。捨ててくれ。」


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