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この本がよい「たのしいおさんぽ図鑑」
今日はこの本をご紹介します。
たのしいおさんぽ図鑑
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ブンケン 著
※ブンケンは、広告制作会社サン・アドによる文具ブランド。 bun-ken.jp
株式会社G.B.刊
¥1,600+税
この本ができたいきさつがちょっとユニークでして。
元々は、ブンケン(文具研究会)のある研究員さんが、自分の子どもを散歩に連れ出すキッカケづくりのために思いついたツールからできた本なのです。
本文にはルビが振ってあり、子どもにも読みやすくなっています。
ゲーム感覚で散歩のモチベーションがあがる。
ところで、皆さんはビンゴゲームをしたことがありますか?
その、ビンゴゲームに使うカードを思い出してください。
カードにはランダムな数字が書いてありますね。その、数字の所を、例えば「ポスト」とか、「アリ」「配達(する人)」など、散歩していると近所で見掛ける物や生き物、「~する人」に置き換えて、散歩に出掛けてそれを見つけたら穴をあけていく…という仕組みです。
この本には、付録としてこのビンゴゲームのカードが付いているのですが、いかんせん図書館の本なので、切り取られて別途保管されています。実物画像はありません。ご了承ください。
おとなも楽しめる。
「なんだ、単なるビンゴカードの新しい使い方を書いてるだけ?」
「子ども向けでしょ?」
この本は、「図鑑」と銘打っています。散歩のとき、ビンゴカードと一緒に持って行き、本文解説を読むことで楽しさが倍増します。犬やスズメ、ハトなど身近にいる生き物の解説ページでは、生態はもちろん、それに関した事柄がイラストとともに説明されています。ここまでは普通に「子供向け図鑑」の内容ですが、これが「対人間」の解説になると、ちょっと様相が変わってきます。
例えば、【おさんぽ04 おまわりさん】の解説ページでは、刑事ドラマに出てくるような業界用語&クイズが載ってたりします。「うたう」「チャカ」「ガイシャ」etc...
…いやいや、その情報はチビッ子には高度過ぎなんでは…。
同じように、【おさんぽ14 サラリーマン】のページなどは、サラリーマンの生態が細かく観察されていて、「お父さん、仕事してるの?」なんて、冷や汗ものの質問が来ること必至です。
個人的に、特筆すべきは、【 おさんぽ21 ティッシュ配り 】の解説ページです。
ティッシュ配りのスタイルとかティッシュの持ち方など、「いやこれ、やってる人いるの?」と突っ込まずにはいられません。
吉田戦車のマンガ「伝染(うつ)るんです。」を彷彿とさせる解説が随所にあります。
某モンスターよりは会えるかもしれない。
犬・猫・ハト辺りなら、街中でも遭遇する率も高いと思いますが、図鑑に掲載されている40個の事柄の中でいっちばんエンカウント率が低いんじゃないかと思われるのが「蚊柱/かばしら」でないかと。(個人の感想です)
だって、あれは田舎の水辺で見られる現象なんじゃないかな…と。え、違う?
都会でも普通に見られるんですかね?
さんぽするといいことがあるよ。
おさんぽを通じて、季節のことや自然のことに目が向くようになったり、一緒にお出かけする人との会話が増えたり、時間の使いかたが上手になったり、ただぶらぶらと歩いているようでそうじゃない、いいことがたくさんあります。(後略)
P.142 「おわりに」 より
紫外線対策&涼しい時間帯を選んで、おさんぽを楽しんでみては。