9 Balls
今回、ちょっと閃いて染めてみた、九つの小さいかせ。
ひとかせ25g、100mのFingeringです。
どうということもないのですが、色を決める際に、あーでもない、こーでもないと試行錯誤したのでした。
でも、いざ出来上がるとやっぱり、こんな色も、あんな色も欲しかったとなりました。
さて、染色用のかせには20g/80mにあらかじめ作られたものがあります。
それを使ってもよかったのですが、20g/80mって、なんだか中途半端で…
25gだと、100m単位となるのでなんとなく気持ちよい(笑)
そして、九つにしたのは…宅急便コンパクトに入れるときに、収まりがよい!と思ったのです。
が、それは巻いた状態でして…
ホントは九つを巻いて、販売したかったのですが、見栄え良く巻けないもので…かせでの販売です。
巻いた方が断然カワイイので、ちょっと練習して巻きでの販売ができるようにしたいと思います。
さて、色ですが、今回販売するものは「Japanese Edition」といって、数ある日本の色から名前を付けようかと。
日本の色名は、それはそれは美しく、豊かで感情に訴えてくるものさえあります。
たとえば
― 茜色の夕焼け
どうでしょう?色々な情景や、思い出さえもが浮かんできませんか?
反対に「肉色」なんていうのもありますが…
これはこれでいい色ですが。
そして、今回のカラーウェイはピンク~茶。
茶色って、いろいろなものがあるので私にとっては難しい色なのです。
黄色みがかった茶、赤味がかった茶。
黒っぽいものや紫っぽい茶もあります。
そして、差し色。
差し色については、本当にどうするか迷いまして。
補色を持ってくるのか、あるいは同系色にするのか…
それでも、ピンク~茶をつなぐような色で、なんというかそこだけに日が当たっているような、パッと明るい色にしました。
では、左から色名を
(色名は、一番近いか、似通っている色の色名です)
・貝紫(かいむらさき)
・蘇芳香(すおうこう)
・梅染(うめぞめ)
・白梅(しらうめ)
・黒茶(くろちゃ)
・鍋島柿(なべしまかき)
・伽羅煤竹(きゃらすすだけ)
・土色(つちいろ)
・女郎花(おみなえし)
と、このように名付けをしたわけですが、これをどのようにお使いいただけるのか、私としては興味津々なのです。
私はこの糸で「Time Trade」というショールを編みたいと思います。
足りない分は手持ちの糸を使うか、新たに染めるかしたいと思います。
でも、この九つの小さなボールはどのようにもお使いいただけるわけで、
「Paul Klee Sweater」の一部にお使いいただいても、靴下の一部だったり、もっと違う何かだったり…
とにかく、見てみたい!
自分の染めた糸がどんな作品に、あるいは作品の一部になっているのかをこの目で見るということは、ダイヤーにとっては本当に嬉しく、幸せになれることなのです。
今回は、お試しを兼ねているので販売数は少な目です。
今後については、近いうちに違うEditionをリリースしたいと思っています。
もう半分以上はビジネスというよりは「スキ!」が先に立っておりますので、ちょっと色々と偏りが出ているかもしれませんが…お許しを願いたいと思います。