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裏話① 登場人物の名前について 短編小説「石狩あいロード」

短編小説「石狩あいロード」裏話①
登場人物の名前について

第1話はこちら↓

裏話などをまとめた目次はこちら↓



「ルナ」「ハルコ」という名前は、Kojiさんの本名からきています。



元々、「現代風の名前」と「昔ながらの名前」にしたいと考えていました。

ルナの名前の候補は、ユニ。
北海道の地名「由仁町」から。別に物語と由仁町は関係ありませんが。

ハルコの名前の候補は、「エリコ」「ミヤコ」など。

でもなんとなくしっくりきていませんでした。



そんな時、Kojiさんの投稿の中に、「これKojiさんの本名わかっちゃうじゃん!?」という文章が書かれているのを見つけました。2度程。

そこでひらめいたのが、「ルナ」と「ハルコ」でした。

丁度「現代風の名前」と「ちょっと古風な名前」で、これがとてもしっくりきたのです。



ちなみに。
ルナとハルコの関係性には、構想期間中に見たジブリ映画「魔女の宅急便」の主人公「キキ」と絵描きさん「ウルスラ」の関係性が影響しています。
似た者同士ではないけれど、女性同士、キキが落ち込んでいる時にはウルスラが優しく、でも強く、言葉をかけます。
ハルコの芝居がかったセリフにはウルスラの口調が影響しています。

キキとウルスラの声は、当時まだ新人の高山みなみ(忍たま乱太郎の乱太郎や名探偵コナンのコナンの声優)が一人二役に挑戦したというエピソードがあります。
そのエピソードが、ルナとハルコが同じ一つの名前(Kojiの本名)からそれぞれ名前を分け合ったエピソードに、なんとなく重なる気がしました。
どちらも自分に出会うお話なのかもしれません。



ちなみにちなみに。
「石狩あいロード」を書き始めた7月中旬、Kojiさんが投稿した「私とマリア」というエッセイを読んで、「ルナとハルコみたいだ」となんとなく思いました。




さて。

ここからは僕が僕なりに僕の小説を考察したお話。



「ハルコ」は「晴子」もしくは「陽子」と書いてハルコと読む場合があります。

「ルナ」はラテン語で月を意味し、ローマ神話では月の女神のことです。

ハルコとルナ。太陽と月。
この二人は、昼でも夜でもないあの黄昏時、マジックアワーの時間帯だけ、グリーンフラッシュの奇跡によって結ばれることができたのかもしれません。
普段は一緒にいることはできなくとも、その二人は強い絆で結ばれているのかもしれません。



Kojiさんの本名が陰と陽を併せ持つ素敵な名前に感じられました。

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幸野つみ
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