日本人が使う、シカタガナイのシステム

つまりあなたは、変革をもたらそうという試みはいっさい実を結ばないと考えた方がいいと、他人に勧めている。著者:カレル・ヴァン・ウォルフレン

 この言葉に一体、どのくらいの人が反応するのだろうか。これは日本人の言葉である「仕方がない」に言及した言葉である。

 この自覚を持たない人は多いであろうとの供述も著者はされている。でも確かに社会のシステムの中にこの言葉は大いに、政治的な主張を表明すると言ってもいいであろうとカレル・ヴァン・ウォルフレンは主張しています。

 確かに個人的な感想ですが、そうやって諦めされている場面は多いはず。シカタガナイという言葉はそういう作用を人にもたらすのかもしれないですね。

 日本には昔から仕方がないと言えるようになれば成熟した大人だとみなす伝統があります。しかしこれはどこの世界でもそうだという。著者は日本だけにとどまらず世界に向けてこれを発信しているのかもしれない。

 著者は「自分の人生をより自由に生きたい」と思う市民はこの言葉を自分の辞書から追放した方がいいと記述しています。

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