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いつもと違う、優しい土曜の昼@串焼 一膳
こんにちわ。フードイラストレーターのyuckyです。
自分が「食べたもの」に「物語」を組み合わせた【食べ物語】という作品を発信
しています。六回目の投稿は、千葉県千葉市にあリます串焼 一膳で頂いたとり炙り丼を作品にしました。お友達に紹介して頂いたお店ですが、お店の方が暖かく迎えてくれて、お料理もとても丁寧で愛情を感じました☺️メインのお料理だけじゃなくて、小鉢も美味しかったです!今回はイラストと物語を合わせてお店にプレゼントさせて頂きました😊
見てくれた、読んでくれた方のお腹と心が満たされますように。
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ある土曜日。ランチ営業の準備をあらかた済ませたところで、馴染みの家族が珍しい組み合わせで入ってきた。
「いらっしゃいませー、あれ、今日は二人なんだ」
「どうも」
「こんにちわ~。お母さんと妹が出掛けてるから、折角だし外にでも食べに行こうかってなって来まし た」
「そうなんだ。二人でも来てくれてありがとね。あ、テーブルはこのカウンターね」
いつもは家族4人で来てくれるお店の常連さん。明るくて声が大きなお母さん、口数少ないけど優しいお 父さん、元気でおしゃべりなお姉ちゃん、のんびりマイペースな妹ちゃん。4人で集まるといっつも賑や かな笑い声が響いてるけど、さて今日は。。
「お父さん何にする?私はやっぱりとり炙り丼だな~。飲み物は。。うーん、烏龍茶!で、お父さんは?」
「お父さんも同じのにするよ」
「えー他にも色々あるよー!違うの食べてシェアしようよー!」
「いや、これが食べたい」
「頑固ーしょうがないなぁ~、すいませーん!」
どうやらお姉ちゃんが優勢のようだけど、お父さんも負けてない。
「はいはーい。」
「とり炙り丼2つに、烏龍茶2つで」
「とり炙り丼と烏龍茶ね。少々お待ち下さいねー」
「二人でご飯食べるのなんて久々だな」
「そういえばそうだね。いつもは4人で食べに来てるもんね」
「最近、仕事忙しそうだな。帰りも遅いし」
「え、どうしたの急に。確かに帰り遅くなること多いけど」
「体調大丈夫かなと思ってさ」
「だ、大丈夫だよ、ありがとう。。。なんかお父さんと面と向かって話すの恥ずかしいわ」
「それはお父さんもだ。何せ普段はお母さんの声が大きいから会話にも入れん」「確かにお母さん声大きいしね(笑)そして私もよく喋る」
「こういう時でもないと落ち着いて会話もできないしな。まぁ、お母さん達に感謝だな」
「そうだね」
「で、仕事無理するなよ。体大事にな。」
「ありがとう。お父さんもね」
・・・・・・・・・・
「は~い、お待ちどお様!とり炙り丼と烏龍茶ね!」
「ありがとうございまーす!あー美味しそう!」
「温かいうちに頂こう」
「今日はおまけで小鉢を増やしたから」
「わーい、ありがとうございます!あ、写真撮る!」
「いいから早く食べなさい」
賑やかではないけど、ほっこりする二人の会話。またこの二人で来て欲しいな。
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このお話は全てフィクションですが、お店は存在します。
ランチのお話でしたが、夜もやっていて色んなお酒や焼き鳥が頂けますよ。
ぜひ、お店に行ってみてはいかがでしょうか^^
串焼 一膳
千葉県千葉市緑区大木戸町 212-206
TEL:043-312-9066
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