観てないミュージカルの音源だけ感想パート8

 こんにちは、雪乃です、観てないミュージカルの音源だけ感想シリーズ、早いもので第8回です。前回はこちらから。↓

Dracula

 以前に英語版の感想を書きましたが、今回はドイツ語版。作曲はフランク・ワイルドホーン。キャスト1人1人の歌唱力の高さ、オーケストラの壮大さに、とにかく聞いているだけで幸せになります。
 私が好きなナンバーが「Loving you keeps me alive」のドイツ語版。盛り上がってほしいところできっちり盛り上がってくれるワイルドホーン音楽には信頼しかない。英語版の音源ではソロ曲として収録されているのですが、ドイツ語版はデュエット曲として収録されています。2人の歌声がドラマチックな旋律に重なる圧巻のナンバーです。

Chess

 ミュージカル「チェス」。日本でも上演されている作品ですが未見です。日米キャスト版めちゃくちゃ行きたかった~!
 冷戦の時代を舞台としたミュージカル。作曲はABBAの方というだけあって、全曲すごく良かったです。現代的な楽曲から宗教曲を思わせる荘厳な楽曲まで、非常にバリエーション豊か。
 印象に残ったナンバーは「Anthem」。冷戦を題材としているからこそ、祈りと意志を持ち合わせた歌詞と力強くも美しいメロディが印象的なナンバーです。

Rebecca

 ウィーンミュージカル「レベッカ」の韓国版のハイライトバージョン。レベッカは日本でも再演を重ねていますが実は未見。再演したら行きたいです。
 ウィーンミュージカルとだけあって、どのナンバーもすごく上品で優美。一方ダンヴァーズ夫人が歌うナンバーは底の見えない恐ろしさがあり、またその恐ろしさを際立たせるキャスト陣の歌唱力もすさまじいパワーがあります。
 ハイライトなので全曲収録されていないのですが、1曲に対し3人のキャストを聞き比べできるのは嬉しいです。韓国語、本当に今後頑張って聞き取れるようになりたい。

Bat out of hell

 イギリスの演劇系チャンネルをYouTubeでチャンネル登録しているのですが、そこで新着動画として流れてきたことで存在を知ったのがこの「Bat out of hell」のPV。曲がカッコよかったので検索したら、作曲が「ダンス・オブ・ヴァンパイア」のジム・ステインマンでした。
 最初からミュージカルだったわけではなくアルバム原作のようです。ミュージカル版の音源しか聞いていませんが、あとで原作になったアルバムも聞いてみようと思います。
 ロックなナンバーはとにかく体が自然とリズムに乗るような楽しさ。テンションが爆上がりします。一方切ないナンバーとのコントラストも印象的です。
 「ダンス・オブ・ヴァンパイア」は同じ作曲者でもかなりウィーンっぽくなっているというか、ロックで現代的な側面もありつつウィーンらしい品格をまとったナンバーが多い印象。一方「Bat out of hell」はド直球でロックなので、けっこう印象が違いました。
 「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の楽曲にはどこかもの悲しさのようなものを感じていたのですが、「Bat out of hell」の楽曲には、随所に夢から醒めてしまったような切なさが感じられました。
 「Bat out of hell」を聞いた結果ジム・ステインマンいいな~となり、今この記事はジム・ステインマンのアルバム「Bad for Good」を聞きながら書いてます。

CASANOVA

 宝塚の花組で上演されたミュージカル。ゴールデンウィーク中に日比谷のキャトルレーヴでCDを買いました。
 1789でお馴染みドーヴ・アチアが楽曲提供しているだけあって、全曲とにかく華やかでオシャレですごく好き。1789はストーリー的に重いところもあるのでシビアな史実を描くナンバーもあるのですが、この「CASANOVA」は「祝祭喜歌劇」と題されているだけあって、全体的にすごく明るい雰囲気のナンバーが多めです。
 最近はAppleMusicで海外ミュージカルの音源を中心に聞いていたので、日本のオリジナルミュージカルの音源を聴くのが新鮮でした。歌詞が最初から日本語で聴けるってやっぱり良いです。
 曲そのものも華やかですが、歌詞の言葉選びも、それだけで華があって美しい曲ばかり。「すべては君と出会うために」の「心に重さがあると気づかせてくれた恋」なんて歌詞、最高じゃないですか。そしてこの曲の英語タイトルが「Real Casanova」なのがまた良い。
 「CASANOVA」、メロディの随所に懐かしいと感じるパートがあるんですよね。なんでかわからないんですけど。昔っぽいとか既視感があるとかいうことではなくて、ずっと前から心の中にあったような、そんな気がしてくるんです。
 あと、私が一番リピートしているのが、ヒロイン・ベアトリーチェが歌う「愛を恐れずに」。一本筋の通った強さがありつつも可憐で、楽曲そのものの、少しずつ花が開いていくような展開がすごく好きです。

おわりに

 今回はドイツ語だったり英語だったり韓国語だったり日本語だったりするラインナップになりました。本当に日本語以外がわからないのでマジでちゃんと語学やらなきゃ〜となります。

 あと、「Bat out of Hell」きっかけに「もしかして私、ジム・ステインマン好きなのでは?」ということに気がついたので、こっちも色々聞いていこうと思います。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。