バレンタインデーに緊急入院した話
こんにちは、雪乃です。タイトルの通りです。入院しました(唐突)。
事の起こりはバレンタインデー。仕事中に少しだけ走ったら急に息が苦しくなり、さらには吐き気がし、立てなくなる……という症状が出たため「あ、これは不整脈だな」と直感。即病院に行き、血液中の酸素飽和度を測ったら即座に89という数値を叩き出しました。ちなみに酸素飽和度は健常者であれば99~100あるのですが、私は心臓に持病があるため数値はいつも94~96のあたり。90~91くらいであればギリギリ活動できるのですが、90を割るとマジで立てなくなります。
その後採血。動脈血を採るため足の付け根から採血したのですが、腕の比じゃないくらいめちゃくちゃ痛かったです。足の付け根からの採血って四捨五入したらもうカテーテルじゃないですか!!!
しかしこのとき私はまだ知りませんでした。このあとさらなる痛みが待ち受けていることに……。
レントゲン、エコー、そして20年ぶりになるCT等諸々の検査を受けた結果、救急のドクターから衝撃の一言が。
「肺に血栓ができてますね」
嘘でしょ?!?!息苦しいのとかって不整脈のせいじゃなく、肺に血栓?!
「なのでこれから入院です」
でしょうね!!!!この状態で帰れるわけないよね!!!
「点滴と薬で血栓を溶かす治療をします」
良かった~。手術するわけじゃないんだ!入院と言いつつ、なんか早く帰れそう!先生、ちなみに入院期間は……?
「2週間くらいですね」
嘘でしょ?!?!(2回目)年度末で仕事ヤバいんですが?!?!
「雪乃さんの主治医の判断次第では心臓のカテーテルをするかもしれません」
嘘でしょ?!?!(3回目)さらに入院期間延びる可能性が浮上してきちゃったよ!?
……とまあ、発言に衝撃を受けつつ、入院が決定。この時は酸素を鼻から吸っていたとはいえ起き上がるだけで酸素飽和度が90を下回ってしまうような状態だったため、自力でトイレに行けないと判断され尿道カテーテルを挿すことになりました。
これです。足の付け根からの採血を上回る痛みが襲ったのは。
尿道カテーテル、心臓のカテーテル検査の際に経験してはいたのですが、そのときは局所麻酔下で挿したので全然状態が分からなかったんですよ。今回は無麻酔で挿したのですが、肺の血栓より、正直こっちで死ぬかと思いました。本ッッッ当に痛かった。オモコロに掲載されたギャラクシーさんの精巣ガンの記事で「尿道カテーテルは素人が思っているより3倍長い」と書かれていた意味がようやく分かりました。なのでこれから手術等を控えている方は覚悟の上臨んでください。本当に痛いです。
入院が決定したため、ストレッチャーに乗せられ即座に集中治療室へ。ストレッチャーに寝た状態で見る病院の天井が妙なクリーム色をしていて、なんともいえないbackrooms感がありちょっと新鮮でした。
この時点でカテーテルをすると決まったわけではないものの2週間の入院は確定してしまったわけで、仕事どうしよう……と内心かなり焦りました。
入院したのが金曜日の深夜、かつ集中治療室内はスマホ禁止のため、職場への連絡は一旦月曜日に回すことに。
土曜日の午前中には普通に起き上がって朝ご飯をしっかり完食。歩くことはまだできなかったのですが、ダイレクト酸素と点滴と内服薬のおかげもあって状態はかなり良くなりました。一晩でここまで治るの、現代医学の力って凄い。
思い返せば、最後に入院したのは10年前、私はまだ高校生でした。あの時はギリギリ小児科に入院していた頃で、夏休み期間中の入院だったこともあり病院のベッドの上でひたすら夏休みの課題に追われていた記憶があります。
10年前は小児科で最年長だった私も、大人の病院の集中治療室では最年少。しかし看護師さんのみならず研修医の先生含め若手のドクター陣がほぼ同世代か少し上くらいの世代で、「ああ、私ってもう小児じゃないんだな……」と実感しました。
10年ぶりの入院ということで病院食を食べるのも10年ぶりだったのですが、離乳食から病院食で育っているため、初めて入院する病院のはずなのに実家の味だな、と思いました。でも小児科と違っておやつがないのは寂しい。とにかく甘味が一切無いので、貴重な甘みを感じられる食品はフルーツのみ。退院したらパフェ食べに行く~!と心に誓いました。
午前中は熟睡、午後には尿道カテーテルも抜け、物資の補給&面会に来てくれた父と普通に起き上がって会話できるくらいにまで回復しました。
集中治療室でスマホが使えないこともあり、とにかく土日は暇!折り紙とか持ってくれば良かった。(発想が小児科)
スマホもねえ!テレビもねえ!人もそれほど歩いてねえ!
パソコンねえ!Wi-Fiねえ!ドクター毎朝ぐーるぐる!
って感じの入院生活でしたね、土日。暇すぎてこういうことばっかり考えてた。
そんなわけでほぼほぼ睡眠に費やした土日を終え、迎えた月曜日。ここでようやく一般病棟に移れることが決まりました。スマホ解禁です!やったー!
スマホが解禁されたのでとりあえず職場への連絡を済ませて、あとはいつもの入院生活へ。私の数少ない特技である「全国どこの病院に入院しても実家レベルでくつろげる」スキルをフル活用してほぼ寝てました。
で、こんなつぶやきを。
緊急入院で強制デジタルデトックスを2日間実施した結果、スマホが解禁されたらTwitterが5割り増しで楽しくなるという知見を得た
— 雪乃 (@yukino_starmoon) February 17, 2025
2日間の集中治療室生活で強制デジタルデトックス状態だったのですが、一般病棟に移って2日ぶりに見るツイッターのタイムラインがなんか異常に面白かったです。あんまりデトックスできてないなコレ。
あと入院生活で役に立ったものはシートタイプのドライシャンプーですね。拭き取ったりする必要も無く、シートで拭くだけで頭皮の痒みや髪の毛の絡まりがかなり解消されました。
また仕事用のメイクを落とす暇も無いまま病院にかけこんでしまったため、急遽メイク落としシートを家族に調達してもらい、土曜日の午後に慌ててメイクを落としました。ここのところ結構しっかりめにスキンケアをしていたので、まるまる一晩メイクを落とせないまま過ごしてしまったのは心理的にもちょっとキツかったです。
そしてモノではないのですが、昨年スマホの機種変更をしたときにギガ使い放題のプランに変えておいたおかげでWi-Fiのない環境下でも通信料を気にせず使えるのは本当に便利でした。毎月あまりギガを消費していないので使い放題のプランだとちょっともったいないかな……と契約したときには思いましたが、こんなところで役に立つとは。
月曜日には酸素の数値も良くなり、血液検査の結果次第ではそろそろ血栓を溶かす薬を流していた点滴も外せるかも、というところまで来て、主治医の診察を待つ状態になりました。
そして火曜日、ここに来てようやく酸素が外れ、酸素なしでも割と動けるようになってきたため酸素飽和度を測る機械も外れ、ようやく両手が自由になりました。というわけで心置きなく洗顔ができるようになり、まだ入浴こそできないものの、顔を洗っただけでもだいぶ違う!なんていうか、自分にちゃんと時間をかけてる実感が湧いてメンタルが回復する……!
そして水曜日。今日ですね。再度CTを撮りまして、血栓がほぼないこと(まだゼロではないっぽいです)、心臓の手術をした箇所には特に問題が無いため心臓のカテーテルはやらなくて良いことも確認し、ひと安心。これを書いている時点でまだ入院中ではありますが、少なくともこれを書けるくらいには元気です!あと点滴が外れたらようやくシャワーに入れます!!やったー!!!
病室からCT検査室まで車いす移動(看護師さんに押してもらう形)だったのですが、自分のペースで動いていないこともあってか一人称視点のホラーゲームのプレイ動画を見ているような感覚になりました。
というわけでバレンタインデーに緊急入院した話、途中経過ですが一旦占めようと思います。1週間後くらいには退院できるみたいなので、また気が向いたら続きを書こうと思います!今は病休中と言うことで、仕事のことに関してはまた後で考えます!
本日もお付き合いいただきありがとうございました。