和綴じでチケット入れを作ろう

 こんにちは、雪乃です。ひとつ、欲しいものがありました。それがチケット入れ。

 今までは、こういったチケットが送られてきたときの袋をそのまま使っていました。

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 舞台のチケットも、スマホで見ることのできる電子チケットが多くなったとはいえ、やっぱりチケットは紙が好きです。そしてせっかく手に入れたチケットならば、気に入った入れ物に入れて劇場に持っていってみたい。

 そして、決めました。自分で作ろう、と。こういうときはきっと布より紙の方が向いているので、歌集を作ったときの紙の余りを使うことにしました。

 紙を2枚貼り合わせれば袋にはなるのですが、せっかく作るんだし、ということで和綴じを活用することに。接着剤だと剥がれたら怖いしね、その点糸で紙を綴じてしまった方が安心かなと思いまして。

 まず、試作品作りから。帝劇や東宝のチケット入れを参考に、縦の長さの違う2枚の紙を綴じてくっつける形で作ろうと思います。

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 これが最初に作ったもの。白の紙に白の糸なのでかなり見づらいですが、一応糸で綴じてあります。左右と下部分を四つ目綴じに。考え得る中で最もシンプルな方法で作りました。これでも一応チケットを入れることは可能なのですが、1つ問題が。

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下がスカスカすぎる。

 ここがマジで「穴」なのよ。物理的にも比喩的にも。糸を通した穴どうしの間隔が広すぎて。
 さすがにここからチケットがすべり落ちたりとかしたら怖いので、ガバガバな底辺部分をどうにかしようと思いました。

 もっと細かく綴じるべく、底辺部分のみ四つ目綴じを2回やることにしました。2回に分けて綴じるようにすれば、穴と穴の間隔も狭くできるかな、と考えたからです。

 そして作った試作品その2。

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 相変わらず見づらいですが、底辺部分は穴を8つあけました。そして輪をかけて見づらいですが、チケットを入れた状態でもにチケットそのものが見えるよう前の紙の上部分を台形上に切り取ってあります。

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 底辺部分を拡大したものがこちら。かなり穴の間隔が狭くなり、チケットもここからなら落ちないでしょう。ということで、実際にこの方法でやってみることに。

 早速本番です。

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 まずは前側の紙の台紙作りから。試作品と同じ寸法に紙を切ります。

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 台紙を表面に持っていきたい紙に貼りつけ、余計な部分を切り落としたものがこちら。周りの部分は台紙側に折り込んで貼り付けます。

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 後ろ側の紙も同じように作ります。ただこちらは開いた際に裏側が目に触れるので、和紙を貼り付けました。そして2枚を重ねてクリップで仮留め。

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 ここに穴をあける位置を書き込んだ紙を重ね、これを一緒にクリップで留めて穴をあけていきます。

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 左右と下、すべての穴をあけました。糸で綴じていきます。

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 糸で綴じ中。この四つ目綴じを、右側だけでなく左側もやりました。

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 底辺が綴じ終わりました。次は左右を綴じていきます。

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 左右も綴じたものがこちら。紙の形が本とは違うので、小口に糸を回す工程は上部分のみ省略。右下と左下の穴は底辺と左右の辺で穴を共有することになるので、けっこう大きめに穴をあけました。

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 最後に上半分に折り目をつけて蓋を作ったら完成です。

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 いつぞやのレミゼの半券を入れてみました。ある程度幅の太いチケットであればチケットが見えます。

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 閉じた状態はこんな感じです。

 今回はかなりざっくり作ってしまったので、よくよく見ると紙がズレてるんですよね〜。この辺は改善の余地ありです。寸法はこれでほぼOKかな。

 和綴じをやり始めたは良いものの自分の作品を綴じるくらいしか使い道がなく、せっかく綴じ方を覚えたのなら本以外のものを作ることに使ってみたい、と思いつきで作ったチケット入れ。概ねイメージ通りなので、作品に合った色やデザインの紙で作ってみるのも楽しそうです。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。