全日本カバディ選手権大会2022感想文(2日目)
こんにちは、雪乃です。今日は昨日に引き続き、第32会全日本カバディ選手権の観戦に行っておりました。というわけで、観た試合の感想文をお送りします。
1日目の感想はこちらから。↓
観た試合①Repunkur vs アンクル戦隊カゴシマン
北海道と鹿児島、北と南のチームの対戦になりました。
電子戦隊デンジマンみたいな響きのチーム名を思わず二度見したカゴシマン、マグマのように熱いプレーを見せてくれました。以前チャレンジカップでMVPだった小峯選手をまた試合で拝見できてうれしいです。確実なレイドと、レイダーを持ち上げてしまえる守備の両輪で試合を駆動し牽引していくプレーは圧巻。パワー系レイダーの多いカゴシマンの中でも特に力強いプレーでした。
対するRepunkur。斉藤選手の俊敏なレイドに保坂選手の強烈なタックルと、カゴシマンに食らいつくプレー。特に守備からきっちり逃れるレイドはとても記憶に残りました。今後の試合で活躍を拝見するのが楽しみです。
観た試合②Babylon Breakers vs ジモディ
1日目に東京レイズとの試合をファイブレイドで制したジモディと、そのジモディのOBチームであるJimO'bを倒したBabylon Breakersの試合。全員高校生ながら実力派のチームとして知られるジモディと、今年の東日本大会で優勝を飾ったBabylon Breakersによる対戦は、個人的に注目していたカードです。
序盤はジモディがリード。レイドもアンティもとにかく決まる。社会人選手にはない「部活動」の強みを存分に生かした連携で会場を魅了していました。ジモディの試合はオーディエンスの盛り上げる力もすごいので、毎回楽しいです。レイドも泉選手、志村選手が決め、そして武田選手も強い!体格差をものともしない、高いフォロー力に裏打ちされた積極的な守備は、コートの中も外もまるごと盛り上げてくれるプレー。3年生引退後は代替わりとなると思いますが、今後も追いかけていきたいチームです。
後半ではBabylon Breakersが怒濤の追い上げ。コート内の人数を削られてもなお崩れない強靱な守備は、さすが今年の東日本大会王者です。
最後までどちらが勝つかわからない、とても面白い試合でした。
観た試合③Lapis Lazuli vs アンクル戦隊カゴシマン
この試合は終始接戦でした。カゴシマンは試合全体の表情が豊かなので観ているだけで自然と明るくなります。
カゴシマン・東別府選手の追撃の鮮やかさ。そこだけで繰り返し観たい。カゴシマンの小峯選手は多くのレイドをこなし、Lapis Lazuli高野選手は今日も守備の上を跳ぶ!両チームがパワーのある選手を擁しているので、レイド・アンティともにぶつかり合いは見応えのありました。
観た試合④Buddha vs 赤スパッツ軍団
前半が18対10で終わり、点差こそついていましたが最終的にBuddha相手に30点を取らせなかったので、やはり赤スパッツ軍団強い……!一緒に盛り上がりたくなるチームで、すごく楽しかったです。特に後半に入ってからの、遠藤選手の会場ごと巻き込むような圧巻のレイドに目を奪われました。「黒い絶望」を脅かすチームの出現に、今後も期待です。
そして「黒い絶望」ことBuddha。アンティを翻弄するようなレイドは観ているこちらも怖かったです。
観た試合⑤Lapis Lazuli vs A.K.S
怒濤の勢いでA.K.Sが点を重ねた前半。守備が恐ろしいほどによく決まるA.K.S。k攻撃でも18番の選手が印象的でした。Lapis Lazuliは苦しい展開を強いられたものの、保刈選手のレイドが光りました。ベテランのみならず若手の躍進が目立った今大会を象徴するような
観た試合⑥Buddha vs Babylon Breakers
東日本大会で対決した2チームが再びの対戦。東日本大会ではBabylon Breakersが勝利しましたが、2ヶ月ぶりの再戦となる全日本大会ではBuddhaに軍配が上がりました。
Buddhaのレイドはやはり下川選手、そして畠山選手も先ほどの試合に引き続き安定の強さ。Buddhaを追う展開となったBabylon Breakersは、バリエーション豊富なレイドで魅了。畠山選手を止めたときの寺内選手の守備がすごすぎて忘れられない。そして守備の上を跳ぶような、上下に展開するダイナミックなレイドを見せるなど、攻守両面で抜群の活躍を見せました。相当な本数のレイドをこなしていた根来選手や千葉選手、新井選手など、満遍なくチーム全体に見所のあった試合となりました。
ここでエキシビジョンマッチを挟み、いよいよ男子決勝へ。エキシビジョンマッチは今日組んだチームとは思えないほどの連携。まったく違う地域の選手が同じチームとして戦っているところを観られるのもなかなかない機会なので楽しかったです。
観た試合⑦Buddha vs A.K.S
今回の決勝戦では選手をひとりずつ紹介することからスタート。
レイドで複数得点を重ね点を積み上げるBuddhaに対し、スーパータックルを重ねて点差を詰めるA.K.S。
Buddhaの畠山選手は1歩の歩幅が大きく、コートを縦横無尽に駆け、時に足技も駆使したレイドが印象的でした。澤津選手や下川選手といったレイダーも活躍。
スーパータックルを決めるA.K.Sは、鋭いキャッチにフォローを決め、少人数で圧倒的な粘りを見せました。
最後はBuddhaが点差を守り切り、今年の全日本大会はBuddhaの優勝という形で幕を閉じました。
そして全体の結果は、優勝がBuddha、準優勝がA.K.S、3位がLapis LazuliとBabylon Breakers。Buddhaは3連覇とのことで、改めてその存在の大きさを感じる大会となりました。
2日間、ベテランから若手、昔からあるチームからから今年始動したばかりの新チームまで、全部で30チームが戦った今年の全日本選手権。2日間ずっと熱量が高く、白熱した試合を観ることができました。
選手、そしてスタッフの方々、2日間本当にお疲れ様でした。次の大会も楽しみにしております。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。