ドンブラザーズショー・素顔の戦士公演を観てきた
こんにちは、雪乃です。今年の観劇始めはシアターGロッソ!暴太郎戦隊ドンブラザーズのヒーローショー第3弾「キジのおんがえし」。昨年も観た公演ですが、今回は特別公演。素顔の戦士バージョンです!!!!
テレビで見ているキャストがそのまま出演するとだけあって、絶対に行きたかった公演。すっっっごい良かったです。そして客席は満員!
最近は満員の客席が戻ってきたものの、観客の数を絞らざるを得なかったために客席が埋まっておらずシートが赤い……みたいな状況をここ3年くらいの間で観てきたので、どこを見ても埋まっている客席を見るともうそれだけで嬉しくて泣きそうになります。
この記事は公演が終わって直後に書いているので日本語を見失っている状態なのですが、なんか……本当……行ってよかったな……って……。
公演そのものに対して「行ってよかったな〜」という気持ちになるんですが、それ以上に「ドンブラザーズという作品を1話から1年間かけて追いかけてきてよかったな」と思います。
ロジックとカオスが混在する世界、無法と秩序を両立する脚本の妙技、「何食ったらこれが思いつくんだ⁈」みたいな異常な絵面をそのまま出力できる演出にキャスト、ぶっ飛んでるようでいて「ヒーローとは何か?」という至上の命題に対しては真摯であるところ。そういったものを時に「何これ?」と言いつつ、時に泣きながら、そして何より笑いながら1年間追いかけてきて良かったな、と心から思うのです。
最終回を見届けてから改めてちゃんと書こうとは思うのですが、あのキャラクターに命を吹き込んでくれたキャスト陣を見て、「ドンブラザーズ、1回も見逃すことなく見続けてよかったな」と、開始早々に胸がいっぱいになりました。
忘れもしない1話。第一印象は「何これ?」でした。その後も桃谷ジロウが「みなさんを処刑しようかな」と笑顔で言ったり、ソノイの葬式の招待状がカツサンドの中に入っていたり、雉野つよしが犬塚翼を警察に売ったり、鬼頭はるかがムラサメを車で撥ね飛ばしたり……。思い返すとヤバい記憶しか出てこないな〜と思いますが、それ以上に人間的な情緒の面ではすごく豊かで繊細で、そういう面が好きだからこそ、ここまですべての回を追いかけてきました。上位存在である脳人が感情を知っていくまでの過程や、桃井タロウにちゃんと「寂しい」という感情があるところとか、そういったひとつひとつの感情にリアルな手触りがあるところが私は大好きです。
ただそれはそれとして「今日のドンブラザーズも良い話だったな……いや良い話だったか?」みたいなエピソードをめちゃくちゃやるタイプのドラマではあります。そういう面も含めて、というかそういう面があるからこそ大好きなんですが。
そして素顔の戦士公演ということで、やっぱり見どころはキャスト!!!名乗りを見ただけで泣きそうになりました。桃井タロウの高笑いを浴びてきたので、今年は1年間健康でいられる気がします。
舞台を観るたびに思うのが、役者にしろキャラクターにしろ「あの人が実在している」という感動よりも「この人って本当に私と同じ世界線に存在してたの⁈」という驚きの方が大きいということ。素顔の戦士公演も例に漏れず、「皆……本当に存在してるんだ……嘘だろ……⁈」となりました。
キャラクターどうしのやりとりがリアルタイムで発生するのは見ていて楽しいし、何より普段は画面越しに見ているだけの世界の一部になれる感覚は、きっと素顔の戦士公演ならでは。何よりも桃井タロウの、舞台の0番に立ったときの説得力たるやもう圧巻。原作がドラマであるゆえに、どのキャラクターも全ての動きが当たり前ですが本人なので、2.5次元の舞台を観たときとは違った感動がありました。
本編の後にキャストの挨拶も聞くことができたのですが、ちょうど見たかった本編の設定を演じてくださったりなど、カーテンコールというよりボーナストラック。
まるで最終回を迎えたような書きぶりになってしまいましたが、ドンブラザーズはまだ続きます。どんなふうに終わるのか想像がつきませんが、「めでたし、めでたし」で終わってくれることを祈るばかり。
ヒーローショーはこの後第4弾がありますし、そちらも楽しみです。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。