肺の血栓で緊急入院した1週間後、私は婦人科でエコーを受けていた

 こんにちは、雪乃です。今日も今日とて入院先から失礼します。

 バレンタインデーに肺の血栓で緊急入院した話、前回の続きです。前回の記事はこちら。↓

 隣の病室のおじいさんの声が耳に残りすぎて、とうとう夢にまで出てきました。誰か助けてください。

 それはそれとして、なんかもう退院も近いし、酸素飽和度も92~93と概ね平常値に戻り、今日は点滴も外せるし気楽だな~とのんきに構えていた本日20日、木曜日。朝イチで主治医の先生が病室にやってきて、こんな発言をされました。

「雪乃さん、今回の血栓の原因なんですけど、卵巣にできた良性の腫瘍が血管を圧迫した可能性があります」

嘘でしょ?!(入院してから通算4回目)

 入院したときに、救急の先生から「骨盤あたりにできた血栓が肺に飛んだ」という説明を受けていたのですが、そのときは「まあ仕事もデスクワークだし、最近水分補給足りてなかったのかもな……」くらいにしか考えてなくて。ここで思わぬ方向からアンサーが帰ってきたことで、かなり混乱しつつとりあえず親に連絡しました。

「というわけで、これから婦人科の先生に診てもらいます。検査が必要なようであれば入院中にやります。結果次第では入院期間が延びます」

嘘でしょ?!(5回目)

 ……と、こんな経緯で急遽人生初の婦人科にかかることになったのですが脳の処理がまったく追いつかず、宇宙猫の顔をしながら病室の天井を見つめたまま1時間が経過。ここで診察の順番が回ってきたようで、いざ婦人科へ。

 先生からざっと説明を受け、検査するとしたらMRIかな、くらいに考えていたら「経膣エコー」「直腸エコー」といった聞き慣れない単語が現れ始め、「ん……?」となりました。
 いや、やるにしても後日だよな……頼むそうであってくれ……という祈りもむなしく、流れるように隣の部屋に案内され、心の準備も覚悟もないまま、気づいたらエコーの準備が始まっていました。
 あ、ちなみに詳細は省きますがやったのは直腸エコーの方です。検査自体は淡々と進んでいくので特に恥ずかしいとかはあんまりなく、ただ今までpixivで読んできた小説の数々が走馬灯のように脳内を駆け巡っていて笑うしかなくなってました。(看護師さんが「大丈夫ですか?」と何度も気遣ってくださったのですが、別の意味で大丈夫じゃなかったです。)
 私は今後どんな顔をしてあのサイトを閲覧すれば良いのでしょうか?この脳1回丸洗いした方がいいですよね?

 検査そのものは短時間で終わり、結局のところ「卵巣嚢腫の可能性もゼロじゃないけど、違うかもしれないね~」みたいなぼんやりとした診断結果に落ち着き、とりあえず退院後の外来でもう一度様子を見ることに。(そのときに変化がなかったら腫瘍の可能性があり、自然に消えていたら今回はたまたま排卵がうまくいかず血の塊ができてしまっただけ……ということらしいです。)

 診察が終わりようやく点滴の針も抜け、ようやく一息ついたところで冷静になりました。

 主治医の先生から「腫瘍」という言葉を聞いて脳裏によぎったのが「がん」。主治医の先生が最初に「良性」と前置きしてくれたので私自身「まあ大丈夫だろ」という気持ちの方が大きかったのですが、婦人科の診察室にがんのリーフレットが置かれているのを見て、急にがんが現実味を帯びた疾患に感じられて、内心怖かったです。

 また婦人科検診も今まで受けたことがなく、予備知識の無いまま診察や検査が始まってしまったので、改めて「検診はちゃんと行っておいた方がいいな」と思いました。
 子宮頸がんワクチンは中学生時代に打ち終えており、また生理不順もなく、生理痛もあるけど薬を飲むほど痛くない、みたいな感じだったので、今まで婦人科系の疾患については意識しておらず、心配もしていませんでした。しかしここにきて急に私の人生にカットインしてきたので、人生何があるかわからないものです。

 今回は仮に腫瘍だったとしても良性の可能性が高く、また血栓が飛んだ先が脳ではなく肺だったため、色々と運が良かったんだな、というのもこののときに実感しました。脳に飛んでたら脳梗塞ですからね……。本当に間一髪という状況でした。

 今回は生々しい話が多くなってしまいましたが、現状と心情を整理したいので書いておきます。皆さん、検診は行きましょう!!!マジで!!!

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。