観てないミュージカルの音源だけ感想パート4
こんにちは、雪乃です。このシリーズも、気が付けばパート4。観てない作品多すぎワロタって感じですが、今後も私が音源を買い続ける限りは続けていきたいと思っているのでよろしくお願いします。パート3はこちらから↓
FROZEN
劇団四季で日本語版が上演されている「アナと雪の女王」のブロードウェイ初演版。来年1月のチケットを取っているので、予習も兼ねて購入。私が購入したものは輸入盤ではなく日本語訳がついたバージョンなので、電子辞書片手に英語と格闘せずに済みました。
1曲目から最高。幕開きが大好きな「VUELIE(ヴェリイ)」なのですが、男性コーラスから始まって驚きました。ヴェリイのメロディが要所要所で出てきて嬉しいです。最も好きな曲がヴェリイなので。ヴェリイから始まり、1曲目から「私が好きなディズニーはこれだ!」って感じの感動に溢れています。
キャストは全体的に、やはりアニメと声質の近いキャストが出演している印象。しかしアニメでは抑えめで歌われていた部分でがっつり歌い上げていたり、舞台版ならではな面もあって、聞き比べが楽しいです。
「FOR THE FIRST TIME IN FOREVER」ではアニメの音源にはないコーラスが入り、アナの世界が広がっていく情景が浮かんできて大好きです。1幕ラストを飾る「LET IT GO」でもカゲコーラスが入り、一層華やかになっていました。
アニメであった曲は一層重厚に、そして新曲もどれも最高です。プリンシパルのみならず、とにかくコーラスがすごい。重層的で美しいコーラスは生で聴きたくなります。
あとアナ雪に限らず、ディズニーミュージカルの楽曲を聞くたびにディズニーランドに行きたくなります。舞台版はシリアスな楽曲が増えていますが、それでも一定の「ディズニーランド感」を維持しているのはディズニーならでは。四季版を観に行く日が楽しみです。
DEATH NOTE THE MUSICAL
デスノートのミュージカル版です。原作は未読、何ならアニメも見ていませんが、ワイルドホーンが好きなので購入。実は結構前から気になってはいたんですよね。初演も再演も全部逃しているので、次があったら行きたいです。
おぼろげな知識のままで聞きましたが、楽曲がとにかく良い。ミサミサの歌う「恋する覚悟」は、ワイルドホーン作曲の貴重なアイドルソングです。作品タイトルがそのまま曲名になっている「デスノート」は圧巻。静かに迷いながら始まりながらも、月が己の正義を実現する意思を固めていく過程が1曲の中に凝縮されています。これ原作読んでない人間が言ってます。すみません。レムとミサミサのデュエットである「残酷な夢」も好きです。
ラストの「最後の時」、前奏がどうにもさわやかで切なくなりました。観てないのに。
ワイルドホーンの楽曲はオーケストラがとても良いのですが、デスミュはクラシカルなオケよりもむしろ現代的でカッコいいギターが印象的でした。
余談ですが、デスミュの訳詞を書かれたのは「北斗の拳」のミュージカル版で脚本・作詞を担当される高橋亜子さんなんですね。楽しみです。
The Scarlet Pimpernel
梅芸版を赤坂ACTシアターで観劇しているので厳密にいうと「観てないミュージカル」ではないのですが、ブロードウェイ初演版の音源の感想をちゃんと書きたかったのでこちらに書きます。
オリジナル版にのみ存在する楽曲があるスカピン。特に「Only Love」は、「ルドルフ ザ・ラスト・キス」の「二人を信じて」とメロディが同じなのでややこしい。
アーティスト名を見る限り、マルグリットの歌うナンバーでしょうね。歌詞を見ましたが「あなたを見つめると」のアンサーソングという印象。
スカピンはオーバーチュアで聞こえるトランペット(だよね?)の華やかな音色が印象的です。クラシカルさと現代性を併せ持つオケは王道ミュージカルという感じ。
アントラクトはワイルドホーン音楽を完全にインストゥルメンタルで聞けるので、本当に贅沢なナンバー。スカピンメドレーになっていて、緊迫したり切なかったり華やかだったり、そんなスカピンの楽曲の魅力が凝縮されていました。
「あなたを見つめると」のショーヴランが歌うバージョンは、マルグリットとはまた違う、どこか押し殺したような切なさがあって胸が締め付けられました。
ブロードウェイ初演版のため、私がワイルドホーンにハマるきっかけになった「ひとかけらの勇気」はそもそも誕生していないので収録されていないのですが、十二分に聞きごたえのあるアルバムでした。
おわりに
今回はディズニー作品とワイルドホーン作品を取り上げました。やっぱりディズニー音楽が好きだなって再確認できましたね。生観劇できる日が楽しみです。
ディズニーミュージカルはリトルマーメイドの「パート・オブ・ユア・ワールド」やアナ雪の「LET IT GO」、ノートルダムの鐘の「Out There」を筆頭にI Wantナンバーが印象的ですが、アナ雪の「Monstar」やノートルダムの鐘の「Made of stone」のような11 o'clockナンバーも人大好きで。人間をどれほど見つめて描いても、それでも「夢の国」らしさを失わないところが最高だなあと思います。
そして、大好きなワイルドホーン作品。フランク・ワイルドホーンの楽曲は人間の恐ろしい部分や愚かしい部分を浮き彫りにするシビアさと、人間の愛おしい部分や美しい部分をまっすぐに描き出す側面を持ち合わせていて、何より観客の心に寄り添ってくれるようなメロディが大好きです。だから私はスカピンの「あなたを見つめると」やジキル&ハイドの「その目に」で泣くんですよ。
まだまだ欲しいCDが山のようにあるので、このシリーズは無限に続きそうです。本日もお付き合いいただきありがとうございました。