キングオージャーショー第3弾を観てきた(2回目)

 こんにちは、雪乃です。キングオージャーショー第3弾、2回目を観てきたので感想です。今回は内容のネタバレありでお送りします。
 初日の感想はこちらから。↓

  キングオージャーショー第3弾、最初に出てきた感想は「初手グローディはずるいって!!!!!」でした。

 キングオージャーショー第3弾の時系列はダグデド登場以後なので、私が現在進行形で狂っているグローディが映像で登場します。これね~~~~初日は完全に予想していなかったことなので死ぬかと思いました。そしてグローディが出ることを分かったうえで観た2回目でもなおヤバかったです。声が良すぎる……!

 ちなみに第3弾のあらすじを公式から引用してみますと、

王道を貫き民を守るキングオージャー達は、宇蟲王に対抗する新たな戦力を手に入れるため伝説の力があるという隠れ里に向かう。だが、同じくその力を狙うカメジムと奪い合いになり、身を挺して伝説の力を守ったクワガタオージャーに異変が...?!伝説の力とは一体何なのか?その力が導くのは破滅か?希望か?
王様戦隊キングオージャーショー シリーズ第3弾「真なる邪悪の王降臨?! 伝説の力がチキューを滅ぼす!」 | ヒーローショートップ (at-raku.com)

 「身を挺して伝説の力を守ったクワガタオージャーに異変が…?!」とあらすじにあった時点で覚悟はしていましたが、第3弾でお出しされたのは暴走フォームになったギラくん。初日も2回目も冷静ではいられませんでした。暴力性を増した重心低めのアクションと普段のギャップがたまらなく良かったです。

 初日は前方の席から観たのですが、今日は照明が観たかったので後方から観ました。ヒーローをスーツの色以上に鮮やかに見せたり、逆に舞台上に埋没させたり、プロジェクションマッピングで作られた世界を拡張したり、と照明の役割を今回も堪能してきました。

 ところで今私は特撮を題材にした漫画「劇光仮面」にドハマり中なのですが、「劇光仮面」にはこんな記述があります。

戦隊ヒーローは救済を待ちわびる者が一秒でも早くその姿を確認し安堵できるよう、景色に埋没しない色彩を着装(まと)うんだ。

『劇光仮面』 第8話「誰がためのカラフル」より

 共感しかないこの言葉。一目でヒーローが来たと分かる鮮烈な色彩の果たす役割は、本編よりシンプルな舞台上でこそ実感することが出来ました。

 そして後方の席を取った時にだけ観られる景色が、客席に散らばったペンライトの明かり。舞台から放たれる眩しい照明と、暗い客席の中に揺れる小さなペンライトの光が互いを照らし合い呼応する光景に、「劇光仮面」の「ヒーローはいる。劇しい光の満ちるところに。」という台詞を思い出さずにはいられなくなりました。

 キングオージャーショーの好きなところは、観客をキングオージャーの世界で生きる民にしてくれること。原作で描かれる民はとんでもなく移ろいやすいことでお馴染みですが、ショーに登場する民=観客は、一貫して王様に力を与える存在です。ヒーローショーの様式美とキングオージャーの構造が噛み合う綺麗さは「王とは民がいるからこそ王たり得るのだ」と謳い上げる物語と、そしてそこに物語の一部として存在できる観客。我々を「ヒーローのためのヒーロー」に束の間変身させてくれる空間がやっぱり大好きです。

 第3弾は年内にあともう1回くらいは行ければいいな~と思ってます。来年には素顔の戦士公演も始まるので楽しみです。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。