池袋でカバディを見た話

 こんにちは、雪乃です。相変わらずの低浮上ですが元気です。最近はむしろTwitterにいる気がします。ちなみに今日は池袋でいました。そう、カバディのために。

 というのも、池袋の西口を出てすぐのところにある野外劇場で、「池袋満月祭」というイベントがありまして。国際色豊かなイベントということもあり、カバディの日本代表によるデモンストレーションが行われると聞いて、銀英伝も見がてら池袋に行ってきました。

 カバディのコーナーはルール説明のあと、同じく満月祭に出演されていたグループのSeedS/PISTILさんのカバディ体験、そして男子日本代表による試合形式のデモンストレーション、という構成。カバディの道具を必要としない特性上、ステージ上でも試合ができるのはやはり強みですね。実際の劇場のステージ上でカバディをやったカバステを思い出します。
 カバディの大会映像を使ったオープニングから始まったのですが、知っているユニフォーム(知っている、というかジモディのユニフォームはパッとチーム名が出てきた)が映るとテンションが上がります。

 ユニフォームといえば、日本代表のユニフォームをきちんと生で見られたのはもしかしたら、初めて……?かもしれません。背中の「JAPAN」の文字をこんなにも意識するのも初めてです。シンプルなデザインでカッコよかった!!

 女子日本代表と共にカバディ体験をされたSeedS/PISTILさんは初めてとは思えない方もいらして、ひとつひとつのプレイを盛り上げてくださって、すごくうれしかったです。

 男子の試合は白熱。レイド・アンティともにスコーピオンキックやアンクルキャッチなど代表的な技も交えつつ灼熱がぎゅっと凝縮されていて、短時間ながらも「カバディ見たな~」という気分に浸ることができて大満足でした。カバディのこういう瞬間、こういう動きを見てほしいと思っているものが全部詰まっていたんじゃないでしょうか。特にレイダーがアンティを持ち上げたあの瞬間は観客側からも驚きの声が上がったのを見て、「皆さん!!これがカバディなんですよ!!激しくて面白いよ!」と叫びたい気持ちでいっぱいに。
 東日本大会は現地での観戦が叶わなかったので、こういう形で久しぶりに生のカバディを見ることができて楽しかったです。
 
 私は東京芸術劇場で観劇したことが1度しかないので、池袋の西口はなじみがない場所。劇場のすぐ隣に野外劇場がある光景は、行ったことのある劇場では見たことがなく新鮮でした。野外劇場の敷地を光の輪がぐるりと取り囲んだ情景はどこか神殿のようですごく綺麗。イベントのために設置されていたテントの明かりも柔らかく温かみがあって、、あの空間だけ異世界を切り取ってきたような、不思議な感覚でした。

 そしてそんな素敵な空間で見るカバディ。普段の試合以上に、知らない誰かと同じ瞬間を共有していることを意識した30分でした。カバディを知っている人も知らない人も、一緒に盛り上がれる。やっぱり生観戦最高!と改めて感じた日になりました。

 知らない人と同じ瞬間を共有する楽しさを最初に教えてくれたのは演劇で、それはスポーツも同じだということを教えてくれたのがカバディでした。特にスポーツは演劇と違って歓声が上がるので、演劇とはどこか違う、プリミティブな祝祭を思わせる一体感を初めて体験したときの高揚感は忘れることができません。

 ということでまたあの感覚を味わいにいくべく向かう先は、11月の全国大会。私はカバディを初めて生で見たのが昨年の全国大会だったので、カバディの試合に初めて足を運んでからちょうど1年になる節目のタイミングです。1年ぶりに行くよ参宮橋。

 次回の大会までは今日のことを反芻しつつ生きていこうと思います。

 本日もお付き合いいただきありがとうございました。