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往来手形の既視感
仕事で浜松、浜名湖の2か所に行ったのだが、途中時間があいてしまった。浜名湖畔で優雅に茶でもするかと思いきや、おしゃれカフェがなかなか見つからないのと、外で飲もうにも大寒波襲来で外にいられない。
次なるは、温かい美術館、博物館系。グーグルマップで何かないものだろうかと探していた時にたまたま見つけた気賀関所。
江戸時代の関所ね・・・きっとちょんまげの人形が座っているだけなんだろうなと思いつつもあまりにも暇だったので、つい立ち寄ってしまった。
入場料150円也。同じ時間に到着した老人クラブの面々はみな70歳以上とのことで無料らしい。
早速、中に入ってみると、案の定、暴れん坊将軍や水戸黄門に出てきそうな人形たちが座っている。特に説明看板もなく、ただただ座っている。
そのあたりは素通りし、横にある姫様館なるものに入場。どうやらこちらの関所、姫様たちも宿泊していたことから、そういう名前をつけたらしい。中に、姫様が乗っていた駕籠が展示されていたりと、まあありきたりな展示が真ん中に。
壁の説明版も大体が知っているものだったが、往来手形でぴたりと止まった。
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庶民が持ち歩くもので、関所に提出するものではなく、見せて事足りるので社寺の参拝などの旅には肌身離さず所持していた。
なんだろ、往来手形みたいなものを最近使った気がするのは気のせいか・・・今の時代、往来手形ではなくパスポートだよな・・・
は!ブータンで作ったルートパーミットだ!
観光ビザのほかに、なぜかブータン国内を移動する際に各チェックポイントで見せないといけないルートパーミット。ビザとなんの違いがあるかいまだによくわかっておらず、わけがわからないなりにも移動中は肌身離さず持ち歩いていた。逆にビザの提出は求められないという。
ブータンは古き良き日本の風景が残っているなと思っていたが、江戸時代の風習も残っていたとは。今思えば貴重な経験をしたものだと思う。
そして、姫様館でもう一つ知ったことがあった。
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え?!印籠って薬箱だったの?水戸黄門で育ってしまったため、権力をひけらかす、いわゆる警察手帳のようなものかと思っていたよ。わたしゃ。受験のときに習ったかな。そんな設問はないか。
というわけで、たいして期待もせずに入った気賀関所だったが、姫様館だけはなかなか面白かったし、知らないことをまた1つ知れて賢くなれた。
ただ、展望台と書かれているところに登ったら、ただの建物の2階で、見えるのは住宅街だけという。展望台は登らなくてよいです。
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