「『美作まんぷ』絵本制作に入魂」みまさかぞく#003
前作から2年が経ち…勤務先は母校に。私にとって母校での勤務はとても心地良く、子どもたちと楽しく過ごす日々。
その学校の恒例行事→→
“4年生は地域学習で「まんぷ」に行く”。
「まんぷ」とは??
今回は「まんぷ」にまつわるお話。
思ってもみなかった驚きの展開になりました。
長編なので4場面に分けてお送りします。
第1場面【絵本を作った!】
「まんぷ」は田んぼに水を引くための隧道(トンネル)です。語源は諸説あり「坑.穴」を意味する「マブ」がなまったもの、たくさんの人が携わった「万歩」から…等々。
明治時代、先人たちが知恵を出し合い、当時の技術を駆使して作った「まんぷ」。
それは、私の地元、稲穂にあります。
4年生は事前学習をした後、まんぷ見学にくるのですが、使われる学習資料は代々使われてきたもの。
「教材に使える絵本を作りたい!」
私の頭は完全にスイッチオン!
4年生担任にも協力してもらい、2009年、『美作まんぷ -命をつなぐ用水づくり 明治から現代へ-』ができました。
出版社さん、書店さんには本当に感謝しています!いつもありがとうございます。
絵本の紹介はこちら↓
第2場面【稲穂全員出演!DVDを作った!】
絵本制作の過程で、すごくすごく気になっていることがありました。
それは、まんぷ見学の際、“縦1m、幅80cm、長さ46m”のまんぷ内を、子どもたちが通り抜けをしていたこと。
「事故があったら大変じゃが」私は、翌年の通り抜けを最後にすることを提案。
その記念として、DVDを作ることを思いつき…
絵本の取材に来られていたNHKの方に「カメラマンさんを紹介してください!」とお願いし、NHK岡山ビデオクラブの方を紹介して頂きました。
見学の様子を映像に収め、次は絵本の読み聞かせの収録。これには、稲穂住民全員の声を入れました。何度も録り直し、視聴会を行い、約1年をかけて『まんぷ 教材編』が完成!
第3場面【まんぷ公園が出来た!!】
時を同じくして、まんぷ公園ができました。
美作市から助成金を頂き、稲穂在住建築士が設計、小学生と一緒につくりました。
毎年、4年生の子どもたちが、まんぷ見学にやって来ます。現在は、入口から5mくらい入ったり、げんのうや、のみを使って岩を砕いたり色んな体験をします。
それらは稲穂住民たちが、毎年内容を考え、受け入れています。
第4場面【ゆれる思い】
地域に生きる子どもたちがどんなふうに育ってほしいか…大人と子どもが一緒に考え学べる、そんな絵本を作っていきたいな。
美作の絵本制作にmy魂が入っちゃったな…というワクワク感、それとウラハラに1日24時間の使い方が難しくなってきて。
相変わらず五里霧中の2010年。
この闇は当分続く…
続きはまた次回…⭐︎
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